Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ワイルドガーリックとわらび

2021-05-19 06:27:18 | 日記21

2週間前の日曜日、娘一家がケント州とサリー州の真ん中あたりの森林公園へ,ワイルドガーリックを取りに行くというので連れて行ってもらった。

 

この見事なワイルドガーリック、大きな袋いっぱいづつ採ったけれど、この広大な林一面の様子を見れば何千万分の1か問題にもならない。

採って来た葉は熱湯を通して塩漬にして2週間でほとんど食べ終わった。

二日前の日曜日、娘がまた同じ森林公園へ取りに行くと誘ってくれた。この頃天気が悪くて毎日激しいにわか雨が降ってくる。この日も天気予報ではお昼ごろから雨と言っていたから朝9時過ぎ出発。長靴とレインコート必帯。

出発して30分もたたないうちに雨が降り出した。

森林公園の入り口で長靴を履いてレインコートの中にカメラを入れて出かけた。

 

今まで見たことがないイエローネタルが咲いている。

 

こんな自然公園の中でただ一か所ブルーベルと一緒にホワイトベルの花が咲いていた。これは突然変異なのだろうか?

 

林の奥へ入っていくとブルーベルとイエローネタルの群生、その奥にワイルドガーリックの白い花が咲いていた。

 

 

 

もうどこを見ても真っ白の花で覆われた林の地表。30分も経たないうちに大きな袋がいっぱいになりもう持てない。

 

 

 

 

あとはブルーベルの写真を撮りまくり、小雨の中を楽しく帰ってきた。

さてこの時道端に10本ほどワラビが生えているのを見つけ、来週はワラビ取りに連れて行ってと娘に頼んだのに・・・

 

 

 

我が家と娘の家を結ぶ中間あたりに公園がある。広大な公園の真ん中を流れる小川で、公園は2か所に分断されていて半分は子供の遊び場や、広い芝生の運動公園になっている。

もう一つは垣根で囲まれた草原で、犬の散歩用らしい。この一か所に野茨で囲まれたワラビの枯れ葉が垣根の外から見える。初めてこの中に入って野茨で通れないと思っていたのに細い通り道ができていた。ハンドバックにただ一枚入っていたビニール袋がいっぱいになるまでワラビを採りまくった。

こちらの人たちには、ワラビは食べられるものとは思っていないから、見向きもしない。このいばらの細道には犬も入ってこないらしい。ここでも30分ほどでバッグいっぱいになり重いのをもって娘宅へ。

重曹をしっかり入れた熱湯の中にワラビを漬け込んで一晩おいてアクを抜いた。昔母は山菜全部塩漬けにして、一年中食べられるようにしていた。私もアクを抜いたワラビを大きなプラスチックの箱に入れて塩漬けにしよう。

 

それではと、また今日も採りに行って、昨日と同じくらい採ってきた。今日はワラビだけではなく,ヨモギの新芽とネタル(イラクサ)の芽も摘んで、これらは干してお茶にしようと思う。

インターネットで調べてみるとヨモギもネタルもビタミン豊富、色々な薬功が書かれてあった。なんて便利な世の中になったものだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻についてーこんなことご存じでしたか?

2021-05-15 22:55:19 | 日記21

2007年3か月ほどスカンディナビアをキャンパーでまわった。

その時ストックホルムの一つの島スカンセン(Skansen)へ行った。ここは全体がミュージアムの様になっていてスエーデンの生活様式やダンス、食べ物などあらゆることを知ることができる。ここでは1日を費やし大いに楽しんだ。

 

古い糸巻き機、英語ではスピニングウイールと言う。

 

 

若いスエーデンの女性が二人機織り機で布を織っていた。彼女たち英語はペラペラ、コミュニケーションに問題はない。

それでいったい何を織っているのかと聞いたところで 

 

 

織り糸には驚いた。上左の乾燥したプランツ、英語ではフラックス(日本語名亜麻仁)と言う。このプランツは夏に小さなブルー(空色)の花をつけ、高さ50センチ以上の長い茎をもつ。花後にできた種はリンシードと呼ばれる健康食品の一つ。

この種からリンシードオイルが抽出されるので、ヨーロッパや北海道でも寒い国では広大な土地で栽培されている。

さてそのフラックスの茎は乾燥して細かな繊維になりその繊維から麻布‐リネンが織られる。

この時初めてこんな茎から布を作るというので驚き感激したものだ。人間の知恵とは大したものだと思った。

 

 

この時グリーンと白の縞模様のテーブルセンターを買って帰った。新しいうちは良かったが、洗濯したら両縁は波うち真ん中が縮んでしまってテーブルセンターには使えなくなり、大きな買い物袋に作り直した。 布は非常に丈夫だが夏のブラウスにすると直接皮膚に当たるところがシカシカするので洋服はダメ。

 

 

最近フラックスをインターネットで調べてみると、この麻布は7000年前から人間が使っているというので本当に驚いた。

麻はフラックスのみならず大麻(マリファナ)、苧麻(チョマ),黄麻(コウマ)などの樹皮から作られる。この樹皮から作るのは以前から知っていたけど、フラックスのような草からできるとは知らなかった。改めて人間の知恵は計り知れないと思った。

ミントさんが宿根亜麻についてブログを書いていらっしゃいます。

https://blog.goo.ne.jp/herb-mint_2006/e/831bd481603695ceb6cab704d934104c#comment-list

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボタンとライラック

2021-05-10 22:24:37 | 日記21

もう20数年前に日本へ帰る友達からもらい受けた牡丹は、当時一度も花をつけなかった。もらって前庭の真ん中の小さな花壇に植えたところ、翌年は1つ2年目は2つと花が咲きだし、今年はつぼみを数えてみると50もついていて楽しみにしていた。

 

 

 

 

直径20-25センチもある巨大な花が咲き乱れていると壮観な眺め。

 

ところが5月3日の夕方からものすごい風が吹き出し、翌朝は無残な有り様、大きな枝が簡単に折れ、花瓶に活けようにもあまり多くありすぎた。親しい近所の人達に一枝づつ持って行った。

 

 

これは嵐後の哀れな姿。インターネットでガーデンスティックをオーダーしていて、来たら一枝づつツッかい棒をして大事にしてあげなければならない。

 

 

この濃い紫色のライラックは珍しい。娘の友達の庭のライラックで、私の牡丹と同じ夜の強風で木が真っ二つに折れ、泣き泣き友達皆に配っているそう。娘は花瓶3つに活け、残りは花弁だけを集めて紫色のジャムを作った。小さなカップケーキの上に置いて花びら一つをデコレーションにしたものはこれがライラックの花と言われなけれが判らない。あと口にちょっと苦みが残る。

小枝と葉の部分は10本を水に浸けわが家の庭で挿し木にして温室の中に入れてある。

 

この一重のライラックは娘が学生時代下宿していた家の庭で咲いていたのをとってきて挿し木でついたもの。確かもっとすごい色をしていたと思うが、ライラックも地面によって色が変わるものらしい。

 

 

この八重のライラックは私たちがここへ引っ越しする前からあったもので、巨大な木になっている。

 

 

 

このオフホワイトのライラックも以前の住人が植えたものらしく,木はとっても古い。真っ白の一重のライラックはどこにでも見られるがこのオフホワイトは珍しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運転開始

2021-05-07 01:00:30 | 日記21

私が英国の運転免許を取ったのは50歳の時だった。それ以来一年に何回運転していただろう。わが家の近くには歩いて5分も行かないところにバスの停留所が2か所、歩いて10分のところに電車の駅が3か所どこも違う線がある。

それに60歳から電車もバスも地下鉄も只になってしまった。おまけに一年に半年はポールと二人で海外にキャンピングカーで出かけていたから、わが家のトヨタの小型車は10年経った今でも走行距離が8千マイル(12,800KM)になっていない。

過去3年ほどは一度も運転席に座ったことがなく、もう先が見えてきた肺がんのポールには 貴方がいなくなったら車は売るから と言っていた。

昨年春3月にロックダウンになり、ポールは5月ころまで車を運転して、銀行まで連れて行ってくれたりした。その頃にガソリンも満タンにして・・・・

7月11日にポールが逝って、ちょうど1か月後の8月10日のお葬式、初めて私は車を運転して葬儀場まで行った。あの日は英国最高の暑い日で30度を超え、おまけに助手席の窓が開かない。もちろん冷房なんて一度も使ったことがない。

全く悪夢のお葬式だった。でもそれ以来なんだか変に度胸がついてしまい、わが家から娘の家まで車で10分の道のりを一人で運転していけるようになった。

彼女の家まで歩いても30分、バスも1回乗り換えないといけないから、重い庭の道具や、ミミズいっぱいのコンポストなど持って行くにはどうしても車がいる。

12月末から3月の第1回目のロックダウン解除になるまでは、娘宅に居ついていたから一度も車を動かさなかった。

3月半ばから1週間に2-3回娘宅を往復、そして近くのスーパーへ畑に入れるコンポストを買いに行った時と4月に近くの自動車会社に車検をお願いした時に運転していった。

車検も 車を全部整備しますか?金額は車検も入れて470ポンド と言われ何も知らずにOKを出した。その時助手席の窓が開かないと伝えたのに、ここでは治せないと言われがっくり。

車を引き取りに行くときに途中で近所のおじいさんに会い、窓が直せないと伝えたら、ここに僕に知ってるメカニックがいるから紹介してあげると連れて行ってくれた。その人は以前トヨタで働いて居たから、すぐ車を持ってきなさいと言ってくれた。

その車検の会社から直接車でこのメカニックの工場に横づけ、彼が運転席に座ってドアの上のボタンを2か所押したら窓がするすると開いた。・・・近所のおじいさんが教えてくれなかったら今頃またどこかでお金をぼられていたかもしれない。来年からはここで車検もとカードを貰ってきた。

娘宅の表玄関は車が2台しか入らない。それでバックで入るにはいつも四苦八苦している。先日ちょうどパトリックがきたから玄関に車を入れてもらった。そして彼らの庭で畑仕事をしている間に娘夫婦は皆で出かけてしまった。

さて帰ろうとハンドブレーキを持ち上げるがどうしても動かない。もう泣きそうになってどうしたものかと考えていた。数分後前を通った若者に、お願い、助けて と声をかけた。快くあっという間にブレーキが降り彼は笑いながら行ってしまった。この時本当に男性の力と言うのはすごいものだと感心、パトリックは2度も謝ってくれた。

先週初めて車にガソリンを入れた。いつもポールの横に座っていたのにどうやってガソリンを入れるのかも知らなくて、前日パトリックに教えてもらった。英国では自分でガソリンを入れて窓口へ支払いに行かなければならない。

日曜日にブーツセールが開始になった。今までいつもポールに連れて行ってもらっていたけど、初めて一人で運転して,駐車はなるべく人通りのない通りに止めた。ブーツセールの農場には広大な駐車場があって,何百台もの車が止まっているがとってもそんなところに入っていけない。

それで少しづつ行動範囲も広がってきて、なんとなくそのうちに息子のいるブライトンまで一人で運転していけるかもなどと自信をつけてきた。

日本では後期高齢者免許を返還とのことらしい。夢は小さなオートマティックキャンパ-を買って、もう一度スカンディナビアとポルトガルへ行きたい。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月の花

2021-05-01 05:42:52 | 日記21

 

3月末に数日暖かい日があった。気の早い英国人はティシャツ、半ズボン姿だったが4月に入って雪が舞う寒さになり今でも日中気温12-13度、夜間は霜が降りる。それに雨が降らない。英国ではエプリルシャワーと呼ぶ急なにわか雨は有名だったが、ぱらぱらと降っても地面が濡れるほど降ってくれない。

畑はからからに乾いて冬中ためた雨水のタンクも半分以上使ってしまった。

毎朝素晴らしい青空で、気持ちが良いなどと薄着で外出しようものなら寒さで震え上がる。4月12日娘のキッチンで育てたランナービーンズが大きくなり8本を彼女の家の畑に5本をわが家の畑に植えた。その夕方友達と話したら朝から雪だったという。わが家から彼女のところまで20-30kmそれで雪とは!! 驚いてケントの友達に電話したら朝は吹雪だったという。 翌朝私のビーンズは凍死していた。娘の庭のほうが暖かいらしく霜が降りなかったため、すぐにビニールで覆って保護することにした。

庭に直接種をまいた野菜は1か月後にやっと芽を出したがそれ以上大きくならない。温室の中で植えたトマトやスイスチャードがやっと3センチくらいになっている。

それでもこんなに寒くても花は咲く。

これは裏庭のクッキングアップル、昨年は不作だったが今年はたくさんなるだろう。とにかくすごい花の数。

 

近所のおじいさんは今年91歳になる、以前から約束の鳥のエサ台を作って持ってきてくれた。裏庭は果物の木が多いからたくさんの鳥が来るのはまずい。今咲きだしたばかりの牡丹の木の横に設置した。

牡丹も毎年大きくなり今年は数えてみると50個くらいつぼみがついている。

近所の友達の奥さんがこの家のすぐ近くのベッケンナム・プレース・パークにブルーベルの花を見に行こうと誘ってくれた。

 

 

公園の半分は雑木林で木々の下草はブルーベルの真っ盛り。

ぽつんと離れてただ一本だけ咲いていた変わったブルーベルの花、まるでヒヤシンスみたい。

林の1か所に咲いていたウッドアネモネがかわいい。

 

 

 

早咲きの桜は終わってしまったが今は八重桜が満開で、この公園へ行く間の街路樹にも数本咲いている。

 

よく手入れの行き届いた花壇には色とりどりの花が咲き乱れていた。

一般にワイルド・ガーリックと呼ばれるものには2種類ある。この細葉のTriquetrous ガーリックは繁殖力旺盛で私の前庭の一部に数年前に花が咲いているのを見つけた。花は結構可愛いなどとほおって置いたら今年の3月には地面が見えないほど繁殖して、大事なオリエンタルポピーや、カリフォルニアンポピーが消えてしまった。

それでこのワイルドガーリック退治に乗り出した私、球根が1-2ミリから1センチほどの大きさで、乾燥した畑の深いところでは10センチ以上も堀りあげ、球根をえり分けできないから土ごと捨てることにした。

丸2日腰が痛くなるほど頑張って捨てた土は巨大なごみ箱の3分の2を占め、私の力では車付きのこのごみ箱が動かせない。

隣りの息子が手伝ってくれてやっと通りの近くまで運んでくれた。掘り起こした畑にはお店から買ったコンポストを入れてワイルドフラワーの種をまいた。

 

この上の丸葉のワイルドガーリックは、にんにくの匂いがし、葉も花も食べられる。娘が最近野生植物に興味を持ち出し、このワイルドガーリックはおいしいとインターネットで食料にオーダーしている。ベッケンナム・プレース・パークにも少し生えているが、たくさんの人が狙っていると見えて、大きな葉にならない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする