今年3月末までラジオ体操時に使用していたCDプレーヤーは2004年、従妹が訪英の際わざわざ日本から持ってきてくれた薄型のソニーのもので、13年も使った。今年2月や3月に時々音が出なくなり、体操時に皆でハミングしたり口笛を吹いたりして体操したこともたびたびあった。
4月に帰国した後このCD プレーヤは完全に壊れて音が出なくなってしまった。でもこれほど薄型で、持ち運びがよくバッテリーもAA4個で結構長持ちしていたのは、後先これしかない。
それでこのプレーヤーを修理に出そうと考えた。同時に替わりのプレーヤも買いたい。我が家の近くの家電修理店へ持っていったら、ここではできないと言われロンドン市内のトッテンナムコートロードの電気店が並んでいるところでなら修理しているだろうとのこと。
この間にも近くのマーケットで売っていた安いCDプレーヤーを買って帰宅後すぐに使ってみたら、ラジオは聞こえるがCD が動かない。すぐ返品に行ったら、私の顔を見るなり何も言う前に返金してくれ、売り手も壊れているのを承知で売ったらしいと頭にきた。
次に我が家から電車で30分ほど行ったクロイドンのスェーデンが本店のお店で小型のCD プレーヤーを売ってるのを見つけた。かわいい赤のプレーヤーでお金を払ってレシートをもらって店を出る時に警報ブザーが鳴り、セキュリティーのおじさんに調べられた。セキュリティータグが箱についていて、それをとってもらいにまた長い行列を作ってやっととってもらったのに、また出口で警報が鳴った。セキュリティのおじさんは今回は諦めてもういいから行きなさいと言う。帰宅して箱を調べたらセキュリティータグが2個もついていた。おまけにCDプレーヤの音が悪くて、満足できない。翌日また返品し、返金してもらった。
とうとうロンドン市内のトッテンナムコートロードへソニーのCDプレーヤーを持って行った。インド人が経営するお店で、修理の前に修理可能かまた修理代がいくらかかるかを調べるのに20ポンド払えと言われた。数日後に電話しなさいと言われてその店にCDプレーヤーを預けた。
修理屋から数軒行った先の店でCDプレーヤーを売っているのを見つけ、まずは音を聞きたいとその店でCDの音楽を聴いた。音には満足したが初めに50ポンドと言っておきながら現金で60ポンドというから断ったところ、仕方なさそうに50ポンドにまけてやるという。この店もインド人経営だった。
50ポンドで買って帰ったCDプレーヤーは毎日聞いていると時々音がプツンと切れる。それがだんだん頻繁になってきて、また替えてもらおうと持って行った。インド人の若い店員は愛想よく替えてくれ、持って行ったCDで音も確認した。
数日後わが亭主が近くのスーパーマーケットでまったく同じメーカーの同じものを19.99ポンドで売っていると言ってくれ本当にがっかりした。インド人のお店では買うまいと思う。
修理に出したソニーのプレーヤーは修理代130ポンドだという。そんな高いのならいらないと言ったところあれこれ言い訳の末、90ポンドでいいという。2週間後に電話したらできているから取りに来いと言われた。その時はもうインド人に不信感いっぱい、いくらだと確認したら130ポンドという。
亭主はもうあきらめろと言い、友達も諦めなさいと言ってくれ、ソニーはそのままインドのお店に預けたままにしている。
10月にポルトガルへ発つ前に高い買い物をしてしまったCDプレーヤにバッテリーを入れようと思い裏を見たらバッテリー入れのふたがないことを発見した。あのインド人には初めから騙されっぱなしと気づいてしばし呆然。もう数か月たってるから返品も無理とあきらめプラスチックのふたを作りセロテープで止めてある。
10月18日からタヴィラで友達数人でラジオ体操を始めた。せっかく買った騙されっぱなしのCDプレーヤーはすぐにダメになり、マイクが持ってきたCDプレーヤーも同じ運命。とうとうマイクは私のコンピューターにラジオ体操をダウンロードしてくれ毎朝コンピューターを持って行って体操していた・・・・が音が小さすぎて多人数になると後ろの人たちは聞こえない。
昔従妹がラジオ体操のCDを送ってくれた時にテープも送ってくれた。そのテープが今役に立っている。古いラジオとテープレコーダーで、一度テープが絡まって大事なお話のテープをダメにしてしまった経験があるので、あまり頼りにならないが、このラジオが今のところ一番役に立っている。来春までテープがダメにならないことを毎日心配しながらテープを回している。
教訓 トッテンナムコートロードのインド人からは何も買ってはいけない。信用してはいけない。