4月半ば、ポルトガルでの越冬キャンプ旅行から帰国して以来、6か月ブログを書く気が失せていた。今また10月に入りヨーロッパの旅に出て、この6か月間の主なことだけ書いておかないと次の旅行記が書き出せそうにない。・・・・・ということで今日は4月から10月までの我が家の果実や野菜花などの写真を載せてみよう。
大きな桜ん坊のなるという苗木を2本、20年ほど前に買った。2本の花が交配して実が大きくなるとのうたい文句だったのに、なんと一本は3月もう一本は4月に開花する。これでは交配できるわけがない。やっと1,2個の実がつくようになってみると3月に咲く花は実が小さくて酸っぱくて食べられない。4月に咲く花(下の写真)は大きな甘い桜ん坊がなることが分かった。それで3月咲きの木は一昨年切り倒してしまった。今年はことのほか花が満開で実もたくさんついた。
ところが収穫前にいつも鳥に食べられてしまう。人は木全体に網をかぶせるように勧めてくれるが、小鳥が網に絡まって死ぬことがあると聞けばやっぱり考えてしまう。そんなことを気にしている間に今年も3個ぐらい小鳥が食べ残してくれたのをありがたく食べることになった。狭い庭だから木を大きくしないよう年2回は枝を切っている。
今から24年前この家に引っ越してきた時に、大きな梨の老木が2階のベッドルームの窓近くに伸びていた。今も老木は変わらなく一年おきに豊作がみこまれる。今年がその大豊作の年で、5月には真っ白の花盛り、そして9月末にはまだ固いグリーンの実がたわわに実った。
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10月に長期旅行に出かける前に梨の実を全部処理しなければならぬ。ということでまだ固い実をとって皮をむき4つ割にして芯をとったのを鍋いっぱい弱火でゆっくり火を通す。そのとき必ず上のほうにクッキング・アップルを乗せて一緒に煮ると砂糖なしでもいい具合に甘酸っぱいコンポートができる。
鍋何杯でも多すぎて処理できないからとなり近所や友達にもほとんどもらってもらった。コンポートは冷凍して冬の旅行中のデザートにしている。
クッキング・アップルも引っ越してきた時には大木で毎年大豊作。今年も例外でなく本当にたくさんなった。近所の91歳のおばあさんが彼女の所属するチャリティのバザーにリンゴを売ると言ってくれたので袋2杯分それにかご一杯の虫食いリンゴはアップルパイを作って売るとのことで全部上げた。それまでに友達にもたくさん上げ、我が家の冷凍庫も満員になるほどリンゴだらけ。
クッキングアップルは日本では見られないらしい。このリンゴは熱を加えると解けて形が残らないからジャムやアップルパイなどに使うのに最適。しかし酸味が強いから砂糖をたくさん入れなければならない。糖尿病になりかけの亭主に砂糖の入ったものは食べさせたくないから細かく切ったリンゴと干しブドウなどをボウルに入れてレンジでチンして解けたのを冷凍している。これもおいしいデザートになる。
3年前から庭の狭い畑に植えているポルトガルのキャベツは我が家では私一人しか食べないので、1-2本有れば十分なのに昨年秋、からし菜と間違って撒いた種から畑一面に芽が出た。3年前に植えた6本のキャベツの木が高さ2メートルくらいになっている。冬の寒さもなんのそのどんどん大きくなって大きな葉を茂らし、旅行前に採った葉を細かく千切りにしてビニール袋いっぱいにもって旅に出た。味噌汁の具にしたり炒め物に入れている。
今から10数年前、日本へ帰国する友達からいただいたボタンの苗は、彼女が英国に居た間は一度も花が咲かなかったという。もらって前庭の真ん中に植えたところ翌年から1個づつ花が咲きだし、今年はなんと25も花が咲いた。たった1週間しか開花してないのが残念。裏庭の片隅小さな温室に入れたきりのクジャクサボテンも毎年鉢が増えて今年は数えきれないくらい花が咲いた。あでやかな花だけどこれは開花期が三日だけ。
24年前引っ越してきたとき隣の庭に咲いていたケシの種が我が庭に着地して咲きだし、年々種を取ってはあちこち撒いて一時は前庭が見事なケシ畑になった。赤のケシは通りの一軒の庭に咲いていたケシの種をそっと失敬して我が家で咲かせたもの。この秋沢山集めたケシの種をあちこちの通りの庭にまき散らして、来年春にどこかの庭でケシの花が咲きだすのを楽しみにしている。
マレーシア原産のこの花ホヤはかんざしみたい。冬じゅう温室の中に入れて水もやってないがよく生きているものだと感心する。つるがどんどん伸びて花もたくさん咲いた。我が庭のペット的存在のロビン(コマドリ)は私たちが庭に出るとどこからか現れ畑をつついてみたり温室の中や亭主の作業小屋の中も飛び回ってえさを探している。私たちが居なくなったらどうするつもりかしらなんて心配することはないか。
もう今では全然珍しくもないグリーンのインコは今から2-30年前ペットが逃げて繁殖したものだと言われている。それもロンドン付近だけでなくドイツでもスペインでもあちこち見かけるから彼らの繁殖のすごいこと。寒い英国やドイツの冬を乗り切って群れて飛び回っている。我が家のイチジクの大木には実が実ると同時にスターリング(日本名を知らない)の群れが襲ってくるが、このインコは梨の実をつつくようになったのが今年からできっと来年は群れで襲ってくるかもしれない。