カセーレスのキャンプサイトは町のはすれ環状線の近くにあり、キャンプサイトとスポーツグラウンドのほかにはどこも行くところがない。
2011年のキャンプ旅行ではこのサイトに1週間いて町の観光にも2日もかけた。この街はローマ人が作った町でローマの遺跡がいたるところおまけにムーア人(モーロ人)による統治が長かったためヨーロッパのキリスト文化とは違ったアラブの影響がいたるところに見られる。
旧市街には巨大な城塞が完璧な姿で建っている。この街の様子は2011年のヨーロッパ旅行で写真や説明を載せているから興味のある方はそちらを覗いてみてください。
今回このサイトへやってきたのはキャンパーに故障があったからで、もう11年もヨーロッパ中を走り回っていればあちこち故障が出てくるのもやむをえない。
ここはポルトガルから北スペインへ行く中間地点にあり、過去にも何度か一泊している。
2011年に長期滞在したのは水道のポンプが故障してしまったからで、この時キャンプサイトへ来てくれた若いエンジニアはすぐ新しいポンプに取り換えて料金も驚くほど安かった。
今回はシャワールームのパネルの後ろで水漏れがしていて、英国の我が家を出るときタンク一杯の水が、2日後には空になっていて、排水タンクがあふれていたことで初めて分かった。それで丸1か月間のドイツを皮切りにあちこち走っている間もいつも水の心配をしなければいけなかった。
この地のキャンパーサーヴィスがいいのを知っていたからここまでもたせたわけで、着いた翌日金曜日の朝レセプションで尋ねたところキャンパーサーヴィスの工場を教えてもらい、カーナヴィをつけて出発した。
この工場はキャンプサイトとは正反対の町外れにあり、たくさんの工場地帯の一軒で修理中のキャンパーや自動車が何台もあって忙しそう。もともと悲観論者の亭主は聞く前から悲観して、金曜日の今ではたぶん来週来てくれと言うだろうと嘆いている。
中年のスペイン人にしては大きな男性が、シャワールームのパネルをはがし水道の蛇口がだめになっているが、スペアーが無いという。
シャワールームは今までもほとんど使わず物置になっているから水を停めてもらうだけで蛇口は替えなくてもよいと話をつけて30分ですべてを終えた。料金も20ユーロ、あまりの安さに耳を疑った。300ユーロの準備をして行ったから。
あまりの嬉しさに大きなスーパーで食料特に魚を3種類も買い込んで昼、夕食全部魚で亭主に嫌がられた。
このキャンプサイトが特にいいのは指定されたキャンパー駐車地に一軒づつのシャワー・トイレが個別に付いていること、それにキャンパーの中からインターネットが使えそれがタダだから、滞在した4日間にこのブログを書きまくり、イーメイルやスカイプなど大いに楽しんだ。フランスでの1時間5ユーロのインターネットとは大違いだった。
本当は土曜日にポルトガルへ行くつもりだったが、天気予報ではポルトガルからスペインは嵐になるとのことで、滞在を引き延ばした。
日曜日はここは晴天だったがポルトガルのアルブフェーロでは大雨のため大洪水になった。
そして日曜日にこのサイトに無料のスパーがあることを発見して、レセプションに4時からのスパーを申し込んだ。二人で4時から1時間熱いお湯につかりジャクジーをつけたりして大いに楽しんだ。それで帰国時も絶対ここへ来ることを決心した。ここのお湯はたぶん40度近くあり湯のぼせを防ぐため隣の水のプールに交互に入った。ドイツの温泉とな何という違いか。