1月末までの英国BBC ニュースではBrexit(欧州離脱)のことばかりだったのに、2月に入ってからは日本でのダイヤモンドプリンセスのコロナウイルスの話題がまず最初だった。
2月末からはイランとイタリア北部のコロナ蔓延と死者の増加でニュースも一日中そればっかり。
昨年8月亭主は肺がんステージ3で治療不可と言われ、12月1月をポルトガルでキャンプしていたのに、風邪が悪化したため急遽帰国、それ以来ほとんど家から出ず、テレビの御守をしている。私が一週間に2度ほど近くのオープンマーケットへ行ったり、スーパーへ行ったりで食料を買い込むほか、どこへも出かけなくなった。
亭主は左足が痛くて長距離を歩けなくなったが、家の中ではびっこを引き引き歩いて掃除に専念。私は帰って以来、我が家の掃除機を持ったことが無いくらい、きれいにしてくれている。
2月半ばに2日続けてオペラとダンスを見にロンドンへ出かけた。その日は悪天候で劇場の玄関入り口(フォイヤー)は超満員の人だった。
帰ってきた夜、私がコロナウイルスに感染し、すぐ亭主にうつって亭主が死んだ夢を見た。このウイルスは高齢者で、病気を持っている男性(女性より男性が抵抗力がないと言われている)が一番危ないと言われている。これぞまさしく我が亭主100パーセントの危険率。
それ以来ロンドンへ行くのはやめた。映画館でロイヤルオペラや、メトロポリタン・オペラの放映もあるが何処へも行かないことにした。
英国ではマスクをしている人は病原菌を持っている人と考えられていて、マスクをしていた日本人女性が、どうして病院に入っていないのかと襲われたことがあるという。テレビでも時々歩いている人の中にマスクをしているのはアジア系の若い女性が多い。
先週私の友達がラッシュアワーに地下鉄に乗ったら、満員電車の中でただ一つだけ座席が空いていた。その横の座席にはマスクをした人が座っていたという。乗客全員その人がコロナウイルスを持っているものだと思ったのだろう。
今週に入ってからはウイルス感染者も200名を超え、死者2名を出した。
テレビではスーパーマーケットからトイレットペーパーが無くなった、パスタも消毒薬も無くなったという。
日本ではもうずいぶん前からトイレットペーパーが無くなったと大騒ぎをしているのを見て、なんて馬鹿なニッポン人!!と笑っていたのに、ここにきて英国人、お前もか!!!と言う感じ。
今日土曜日は働いている人たちにとっては一番の買い出し日。近くの大きなスーパーへ故障したCDプレーヤーを取り換えに行ったら、なんと広い紙類の棚がすっからかん、有名なトイレットペーパー(テレビで宣伝しているもの)が一番最初に無くなっていた。
近くのドイツ系スーパーへ行ったら、まだトイレットペーパーもパスタもあったが、レジで並んでいるときに目の前の若い男性は、パスタもトイレットペーパーもキッチンタオルも山積みで買って行った。
今日中にこのスーパーでも紙類は無くなるのが目に見える。
日本ではデマを流した日本人男性のことが分かっているが、英国では一体コロナウイルスとトイレットペーパーはどんな関係にあるのだろう。まさか日本がトイレットペーパーが無くなったからと言って英国でもそんなにパニックになったのだろうかそれが判らない。
私たち1月末ポルトガルを出る前に、トイレットペーパーとティシュペーパーをたくさん買って来たから全然慌てていない。これはコロナと関係なく、もうイギリスで売っていないトイレットペーパーやティッシュが以前から好きだったから。
とにかくもうたくさん、早くこの騒ぎが収まることを願ってやまない。
最後にトイレットペーパーを24時間体制で製造している会社をNHKで見たが、これらの騒ぎが収まったところで、製造業者は誰も買わなくなったある期間、休暇に入るのだろうか?