レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

大西部への道

2022年11月14日 18時03分13秒 | 西部劇

「大西部への道」
原題:THE WAY WEST
1967年 アメリカ 125分
■監督:
 アンドリュー・V・マクラグレン
■出演:
 カーク・ダグラス
 ロバート・ミッチャム
 リチャード・ウィドマーク
 サリー・フィールド
 ハリー・ケリー・Jr
 ジャック・イーラム

●あらすじ
米中西部から西海岸に至る道“オレゴン・トレイル”。
西部開拓時代には、幾つもの幌馬車隊がこの道の上で悲喜こもごものドラマを演じてきた。
本作は、そんなドラマのひとつを、三大スター競演で描いたものである。
1843年のアメリカ。
中西部ミズーリから西海岸のオレゴンに移住するため、幌馬車隊が出発する。
リーダーはタドロック上院議員。
彼の圧倒的なリーダーシップのもと、一行は様々な困難を克服し、西を目指し旅を続ける。
道中、先住民の一団と接触し、交流を図るが、誤ってその先住民の少年を殺してしまったことから、
一行はのっぴきならない事態に追い込まれていく。
その時、タドロックが下した決断とは…。
(ザ・シネマより)

★感想など
雄大な映像で綴られる大映像絵巻って感じ。もしかしてシネラマとかかなあ?
本作は西部劇だが銃撃戦は無い。
これも又ハリウッド西部劇の一つであり、マカロニのように安易な銃撃戦が無くても西部劇は作れるのだよ。
とでも言いたげな風格すら感じる大作である。
監督が娯楽派のアンドリュー・V・マクラグレンなせいか、銃撃戦が無くても十分楽しめる。
途中出てきたスー族の族長なんて、懐かしのワフー・マクダニエルを思い出したし。
主人公は三人居るのだが、それぞれが個性的でキャラ付けもハッキリしているので、観やすくて良い。
個人的には実力がありながら、自分の意見を言わず成り行きを見守っているロバート・ミッチャムが印象的だった。
こういう生き方もいいのかなあとか考えさせられたりして。
だが本作で一番印象に残るのは、自由奔放な魅力をまき散らす少女サリー・フィールドだ。
映画開始から登場して若い男をからかったかと思いきや、中盤でセックスレスな既婚者の男を誘って処女を捧げたかと思いきや
その一回で妊娠。そして最後は序盤にからかった男の子からの求婚を「あなたを愛してない」と言いつつも子供のために結婚。
だがラストはちょっと好きになりかけると、全編に渡ってとにかく印象的なのだ。
でもそれはキャラクターと言うよりかは、演じている本人がとてもチャーミングで可愛らしいから。
だが「トランザム7000」に出てるのは全然知らなかったけど。
まあそんな感じでハリウッド西部劇大作の良さを感じられる本作。興味があれば。
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ネバダ決死隊

2022年10月11日 12時57分34秒 | 西部劇

「ネバダ決死隊」
原題:HANGMAN'S KNOT
1952年 アメリカ 81分
■監督:
 ロイ・ハギンズ
■出演:
 ランドルフ・スコット
 リー・マーヴィン
 ドナ・リード
 クロード・ジャーマン・Jr
 リチャード・デニング
 ジャネット・ノーラン
 グレン・ランガン

●あらすじ
ランドルフ・スコットが南軍少佐を演じた西部劇。
南軍の少佐・マットは部下と共に北軍の一隊を襲い、銃撃戦の末金塊を手に入れるが、
南北戦争は既に終結しており…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
昔と言わずハリウッド西部劇で、主人公が南軍側なのって珍しい気がする。
今まであったかなあと言うくらいのレベルで記憶にない。
まあ南北戦争は北軍が勝利したから、北軍が正義の主人公、正義の騎士みたいに描写されることが多く
ハリウッドはそんなのばっかりやってるイメージ。
一方敗れた南軍側は、戦争後は悪党になって悪いことをする悪役のイメージ。
ゆえにイタリア産のマカロニ・ウエスタンでは逆にほとんどが南軍側。
こちらもマカロニで北軍が主人公の話は観た記憶がないかなあ?
そんな珍しい逆転現象を起こしている本作。
不可抗力とは言え悪いことをしてしまった南軍兵士だが、その中の主人公が従来の北軍イメージなのがハリウッドらしい。
短い上映時間で襲撃、逃走、立て籠もり、内部分裂など色々な事件が起こり飽きさせない作り。
小屋に立て籠もった中で人質にした人たちとの人間模様も捻りがあり面白い。
マカロニと似たような内容ではあるが、細部をきちんと描いている点が雲泥の差だなと感じた。
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リオ・ロボ

2022年08月12日 09時29分55秒 | 西部劇

「リオ・ロボ」
原題:RIO LOBO
1970年 アメリカ 114分
■監督:
 ハワード・ホークス
■出演:
 ジョン・ウェイン
 ホルヘ・リヴェロ
 クリストファー・ミッチャム
 ジェニファー・オニール
 ジャック・イーラム

●あらすじ
ジョン・ウェインが壮絶なアクションで魅せるウエスタン。
南北戦争末期の町、リオ・ロボを舞台に、マクナリー北軍大佐がゲリラの黒幕に立ち向かう姿を描く。
『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』と続いたハワード・ホークス監督による三部作の最終作。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ジョン・ウェインの集大成とも言えるような作りで大変楽しかった。
冒頭は南北戦争から始まり、いつもの北軍の制服を着て階級は大佐。この設定良く見るよね。
逆にジョン・ウェインが南軍だったことあったっけ?
その南北戦争も列車強盗をキッカケにお互いに捕虜になったり捕虜にしたりと。
列車強盗のアイデアも秀逸だったんだけど、ジョン・ウェインと南軍兵士たちとの関係も良かった。
なんかお互いに尊重しあっているかのような関係がね。
その後南北戦争が終わって二人は友達になり、ジョン・ウェインはいつもの保安官スタイルになると。
その後は素手による乱闘、派手な銃撃戦、そしてちょっと捻った恋物語など娯楽の宝箱状態だ。
この三部作は「リオ・ブラボー」の時は、まだジョン・ウェインが好きじゃなかったからイマイチに感じた。
ただジョン・ウェインに慣れた後に観た「エル・ドラド」は抜群に面白いと感じたんだよね。
だから「リオ・ブラボー」を観直したら、面白いと感じるじゃないかなと思ってるんだよね。
うーん、やっぱり近い内「リオ・ブラボー」をもう一回観てみるか。
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コルドラへの道

2022年06月24日 17時26分31秒 | 西部劇

「コルドラへの道」
原題:THEY CAME TO CORDURA
1959年 アメリカ 124分
■監督:
 ロバート・ロッセン
■出演:
 ゲイリー・クーパー
 リタ・ヘイワース
 ヴァン・ヘフリン

●あらすじ
メキシコ人反乱軍を鎮圧する戦いに参加したソーン少佐は、
騎兵隊員5人と美女ギアリーを後方のコルドラ陸軍基地へと移送する任務を負う。
騎兵隊員は叙勲のために基地へ赴くのだが、皆どこか暗い面持ちだ。
奔放な艶女ギアリーはメキシコ人反乱軍に加担していた罪で、アメリカ陸軍に引き渡されるのだった。
一行を率いるソーン少佐は、はたして無事に荒野を乗り越えて基地へとたどり着けるのか?
(ザ・シネマより)

★感想など
なんかカッタルイ映画だったね。
まず時代が新しいから西部劇と呼べるか否かと言うのもあるが、一応ジャンルは西部劇になってるとこが多いね。
話の方はゲイリー・クーパーが上官となって皆をコルドラまで連れて行こうとしてるのだが
これが誰も行きたがっていない。
ゲイリー・クーパーの上官(中将)や部下、メキシコ軍から助けた美女まで全員
自分の事情を話してゲイリー・クーパーに何とかしてくれと頼むのだが、
ゲイリー・クーパーはどの頼みも判を押したように「無理」の一点張り。
だがこれら皆の頼みを断る明確な指針が全く示されないため、
自分の意志はなくただ上から言われたから。だけの無能な上司にしか見えないのだ。
だから劇中でも彼はどんどん孤立していく。
最後まで皆から襲われないのはハリウッドだからで、これがマカロニなら僅か数分ですでに殺されているだろう。
と言った訳でラストも良く分からない感じで、冒頭に大層なテーマを掲げた割には
一体何を伝えたいんだろうと思ってしまう映画だった。
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「拳銃無宿」 第25話 女の戦い

2022年06月15日 12時02分20秒 | 西部劇

「拳銃無宿」 第25話 女の戦い
原題:WANTED: DEAD OR ALIVE
1958年 米 28分
■監督:
 マーレイ・ゴールデン
■出演:
 スティーブ・マックイーン
 スザーン・ストース
 フランク・アルバートソン
 ジョージ・ラムジー
 リチャード・ファーンズワース

●あらすじ
ジョッシュは、コロラドへ向かう道中にあった道案内を妙に思いながらも町へ着いた。
そこでジョッシュは男たちが洗濯に勤しんでいる光景を目にする。
町で女たちは、男たちが銃を捨てない限り、家には戻らないと団結しているという。
ジョッシュが妙だと思った道案内も町の女たちが、男たちの助っ人に感づいて遠回りさせたのだった・・・。
(DVDジャケットより)

★感想など
これまた一風変わったお話で。
ウーマンリブと言うよりかはストライキとかの方が近いのかな?
いつもはむくつけき野郎どもを相手にしているジョッシュも、流石に終始困り果てるところが可笑しい。
「女のことは俺に任せろ」と若き新婚の亭主に大見得を切るも、女性側のリーダーにしてやられるところとかも。
このTVシリーズは本当に始まってから20分くらいは「この先どうなるんだろう」とハラハラさせる展開で
ラスト数分で一気に片を付けるスタイルだが、本作もそう。
これはどうやって解決するのかな、からのどんでん返し。そしてそのオチと見事な構成。
これだから「拳銃無宿」はやめられない。
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