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「大西部への道」
原題:THE WAY WEST
1967年 アメリカ 125分
■監督:
アンドリュー・V・マクラグレン
■出演:
カーク・ダグラス
ロバート・ミッチャム
リチャード・ウィドマーク
サリー・フィールド
ハリー・ケリー・Jr
ジャック・イーラム
●あらすじ
米中西部から西海岸に至る道“オレゴン・トレイル”。
西部開拓時代には、幾つもの幌馬車隊がこの道の上で悲喜こもごものドラマを演じてきた。
本作は、そんなドラマのひとつを、三大スター競演で描いたものである。
1843年のアメリカ。
中西部ミズーリから西海岸のオレゴンに移住するため、幌馬車隊が出発する。
リーダーはタドロック上院議員。
彼の圧倒的なリーダーシップのもと、一行は様々な困難を克服し、西を目指し旅を続ける。
道中、先住民の一団と接触し、交流を図るが、誤ってその先住民の少年を殺してしまったことから、
一行はのっぴきならない事態に追い込まれていく。
その時、タドロックが下した決断とは…。
(ザ・シネマより)
★感想など
雄大な映像で綴られる大映像絵巻って感じ。もしかしてシネラマとかかなあ?
本作は西部劇だが銃撃戦は無い。
これも又ハリウッド西部劇の一つであり、マカロニのように安易な銃撃戦が無くても西部劇は作れるのだよ。
とでも言いたげな風格すら感じる大作である。
監督が娯楽派のアンドリュー・V・マクラグレンなせいか、銃撃戦が無くても十分楽しめる。
途中出てきたスー族の族長なんて、懐かしのワフー・マクダニエルを思い出したし。
主人公は三人居るのだが、それぞれが個性的でキャラ付けもハッキリしているので、観やすくて良い。
個人的には実力がありながら、自分の意見を言わず成り行きを見守っているロバート・ミッチャムが印象的だった。
こういう生き方もいいのかなあとか考えさせられたりして。
だが本作で一番印象に残るのは、自由奔放な魅力をまき散らす少女サリー・フィールドだ。
映画開始から登場して若い男をからかったかと思いきや、中盤でセックスレスな既婚者の男を誘って処女を捧げたかと思いきや
その一回で妊娠。そして最後は序盤にからかった男の子からの求婚を「あなたを愛してない」と言いつつも子供のために結婚。
だがラストはちょっと好きになりかけると、全編に渡ってとにかく印象的なのだ。
でもそれはキャラクターと言うよりかは、演じている本人がとてもチャーミングで可愛らしいから。
だが「トランザム7000」に出てるのは全然知らなかったけど。
まあそんな感じでハリウッド西部劇大作の良さを感じられる本作。興味があれば。