「盲(めくら)坊主対空飛ぶギロチン」
原題:盲俠血滴子/The Blind-Swordsman's Revenge
1972年 台湾 92分
■監督:
屠忠訓
■出演:
勝新太郎(ソックリショー)
康凱
陳鴻烈(チェン・ホンリエ)
陳佩玲
龍飛(ロン・フェイ)
山茅(サン・マオ)
●あらすじ
勝新太郎のモノマネで活躍した“勝新太郎(ソックリショー)”こと
酒巻輝男が主演のアクション時代劇。
故郷・中国を離れ、単身日本で剣術を学んだニセ座頭市。
帰郷の際に兄が決闘に敗れたことを知り、仇の“空飛ぶギロチン”使いを討つことを決意する。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
主演の勝新太郎(ソックリショー)と言うのは、まんまこの通り字幕で出てくる。
ちょっと調べてみると勝新太郎のそっくりさんとしてショーをやっていたらしい。
そのショーの名前がソックリショーで、その時の芸名は勝利太郎なのかな?
まあどっちにしても偽者なのだが、顔はまあまあ似ている。
だが仕込み杖を使ったアクションがまるでダメだった。
物凄い素人感があり、例えるならファミコン版勝新太郎と言えるくらい動きが違う。
そしてこのDVD、恐ろしく状態が悪い。
フィルムの色が途中でセピア色になるとかは、古い香港映画なら当たり前だが
本DVDは恐らくVHSを何十回もダビングしたものがマスターなのだろう。
VHSを再生した時のあの波も出てくるし、何よりひどいのが音で、途中で音が途切れるどころか
無音になるシーンも多々あり、ここまでヒドイ状態のものは初めてだなあと思いながら観ていた。
だがそんな状態は我慢できる。
歴史的にレアな映画が観れるのであれば、そんな事は我慢できる。
だがそれ以上に本作はストーリーが滅茶苦茶過ぎて訳が分からなかったなあ。
当時の台湾映画なので闘いのシーンはそれなりに多いのだが、その時闘っている二人が
一体何で闘っているのかが観ていて分からないのだ。
ラストにタイトル通りに偽座頭市と空飛ぶギロチンが闘うのだが、
そもそもこのギロチン使いは何で偽座頭市を襲っているんだっけ?
と言った辺りがさっぱり分からなかったのだ。
他にもこういった組み合わせは多数あり。
まあ功夫映画マニアであれば本作をチェックしてみてください。