レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ゴジラ

2023年02月17日 17時53分11秒 | 特撮

「ゴジラ」
1984年 日本 104分
■監督:
 橋本幸治
■出演:
 小林桂樹
 田中健
 沢口靖子
 宅麻伸
 金子信雄
 加藤武
 かまやつひろし
 森本毅郎
 石坂浩二
 武田鉄矢
 夏木陽介

●あらすじ
大黒島沖で遭難した漁船の生存者・奥村は荒れ狂う嵐の中で巨大な怪物の姿を目撃していた。
奥村を救助した東都日報の牧は生物学者・林田の助言を求めるが、
林田は30年前に帝都を襲撃し東京湾で葬られたゴジラが目覚めたと推測。
はたしてゴジラは復活していた。
ソ連原潜を沈め、静岡井浜原発に現れると放射能を吸収し海へと消えたゴジラ。
だがそれは破滅へのプロローグでしかなかった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
先日たまたま平成のゴジラvsシリーズについての記事を読んだんだよね。
それがキッカケとなって、何かもう一度vsシリーズ観たいなあと思い、観始めました。
元々平成のゴジラvsシリーズは割とリアルタイムで観てたのかな。
でも次のを観る感覚が開くので、前作までの設定とか忘れるんだよね。
だからいつかもう一度観たいなあと思ってたからちょうど良いタイミング。
とばかしにまずは1984年版の「ゴジラ」から再鑑賞スタート。
昔はゴジラと言えば怪獣対決だと思っていたので、他の怪獣が出てこない事と
超兵器であるスーパーXが微妙と感じて、特に面白いとは思わなかったのが当時の感想。
今回観返してみると、今の東京にゴジラが出現したらどうなるかを政府目線で描いた作品だった。
ようはこれって「シン・ゴジラ」と同じなんだよね。
ただ「シン・ゴジラ」と違うのは、こちらは何かクソ真面目に作られ過ぎていて堅い。
「シン・ゴジラ」は政府内の動きを真面目に描いているのだが、見せ方とかを誇張して楽しく観る事ができるよう作られていた。
一方本作の方はそうではないため、非情に真面目に作られ過ぎた感がしてお堅い感じなんだよね。
肝心のゴジラの登場シーンも少ないし、主人公の一人である新聞記者の牧のキャラクター造形がいつものマスゴミなので
観ていて腹がたつしと、中々見続けるのに体力がいる出来栄えではある。
だがゴジラが東京上陸した際の街のセットが素晴らしい出来栄えで、大予算なのもすぐ分かりこれは一見の価値がある。
その巨大で素晴らしいセットの真ん中に、昭和時代より悪っぽくなって恰好良くなったゴジラが佇む姿は
正に東宝特撮と言った感じがして最高である!
ただ対ゴジラの描写が全然燃えるものが無いんだよなあ。
これはゴジラ映画として致命的な欠点だ。
他には政府の閣僚に金子信雄と加藤武が揃っているのがケッサク。
加藤武はこの頃東宝の金田一シリーズに出ていたから本作に出演していても不思議ではないが
この二人が揃っていると、分裂・内紛が起きそうで怖くなる(笑)
とまあ本筋とは関係ないところで盛り上がるしかない感じなのが微妙な本作。
でも導入部はかなりの傑作感があったので、シリーズの一本として押さえる分には問題ないだろう。
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『ウルトラマンタロウ』第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」

2022年12月13日 12時27分15秒 | 特撮

『ウルトラマンタロウ』第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」
1974年 日本 25分
■監督:
 山際永三
■出演:
 篠田三郎
 名古屋章
 東野孝彦
 三谷昇

●あらすじ
第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」正月休みを過ごす光太郎は、タケシ少年の自転車の練習を手伝っていた。
ウルトラ兄弟は、歴代怪獣の怨念と能力が合体した怪獣タイラントと激闘を繰り広げていた。
兄弟を退けたタイラントは地球に向かうが、光太郎は兄弟からのウルトラサインにも気付かず…。
(ひかりTVより)

★感想など
子供の頃に「ウルトラマン怪獣全百科」みたいな本を何冊か持っていた。
その中で紹介されていたタイラントは、物凄く魅力的な怪獣だった。
何せ過去に登場した怪獣たちの中から、それぞれで一番強力なパーツを集めた合体怪獣!
これにはとことん夢とロマンが詰まっていたよ。
そしてその強さも、またシビれたね。
幾多の激闘を勝ち抜いたウルトラ兄弟を次々と撃破していく無敵っぷり。
そんな子供の頃の気持ちは忘れる事は無かったので、久々にウルトラマンタロウを鑑賞。
まずウルトラマンタロウの主題歌ってイイよね。
昭和ウルトラマンの歌の中では一番盛り上がる感じで最高に好きだ。
今はすっかり無くなってしまったけど、子供のコーラスが入るのって割と好きなんだよね。
かの歴史的超大名作である「男たちの挽歌」の劇中歌にある、子供コーラス隊のあの歌も大好きで良くサントラCDで聴いてる。
お話の方は河原で自転車の練習をしている男の子をはげます東光太郎と、タイラント対ウルトラ兄弟の構成で進む。
まずこの子供パートがかなり鬼で、大人用自転車で練習している上に子役を何度も転ばす。
土の上は勿論、冬のロケで川の上で転ばさせてびしょ濡れにさせ、土手で焚火をして服を乾かすシーンまであるのには驚いた。
おまけにこの子供がもう止めたいと言っても絶対に聞かない東光太郎。乗れるようになるまで練習しろと言うスパルタぶり。
今の時代ならどれもこれもアウトになりそうな描写だけど、でも自分が子供の頃はこういった描写は普通だったし、またリアルだったよなと思う。
さて怪獣の方はまずウルトラマン達は一人一人登場する。
その際過去に怪獣と戦っていたシーンをダイジェストで流して見せてくれるのだ。
これが冒頭に出てくる35大怪獣登場になるのだが、面白いのがこの時のナレーター。
「1972年何月何日に戦った〇〇怪獣は~」みたいに、イチイチ放送日を必ず言うんだよね。
これは今観ると斬新だねえ。
でも何でこういった作りなんだろうと思っていたら、本作の放送日は1974年1月4日。
つまりお正月スペシャルと言ったところなんだろうね。
それならこの豪華な内容も納得。
この一本前の放送が12月28日で、餅つき怪獣モチロンってのも素晴らしい。(28日は餅つきの日だよね)
実はこうやってたまに昭和の特撮物をつまみ食いで観てみようかなとも思ってるんだよね。
子供の頃の大百科で読んだ事はあるけど観た事はない「ミラーマン」とか「ファイヤーマン」とか。
まあ優先度は低いけど、ボチボチ観てみようかな。
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン

2022年11月21日 18時17分08秒 | 特撮

「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」
1983年 日本 28分
■総監督:
 庵野秀明
■出演:
 武田康廣
 林収一
 庵野秀明

●あらすじ
外宇宙から隕石の落下により、平和だった地方都市、ヒラツネ市が一瞬にして消滅した。
調査に向かったMATは、隕石とともに飛来した宇宙最強の怪獣バグジュエルと遭遇。
激しい戦闘の中、イブキ隊員のMATアローは墜落炎上する。
通常兵器が通用しないバグジュエルに対し、地球防衛軍上層部は熱核兵器による攻撃を決定した。
イブキの生存を信じるハヤカワ(実はウルトラマン)は核攻撃に反対するが受け入れられない。
翌朝、隊長自らが操縦する核弾頭装備のMATアローが発進。
そして、ハヤカワ隊員はウルトラマンへの変身を決意する…。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
まさかこの作品が観られるとはね。
昔何かの書籍で本作のことを知ったと思う。
確か庵野秀明が学生時代に作った自主制作映画とかじゃなかったかな。
そういった生い立ちの作品の為、商業ベースで鑑賞するのは難しいと思っていたが
Amazon Prime Videoで「シン・ウルトラマン」のバーターで鑑賞できるようになるとは、良い時代になったものだ。
さてそこまで興味があった訳ではないが、この機を逃すといつ観れるか知れたものではないと思うと
観る事が出来るうちに観ておいた方が良いだろうと思い早速観てみることにした。
学生の自主制作映画と聞いていたから大したモンは想像してなかったんだが、
これは凄い特撮技術だね!
ミニチュアの街並み、街が破壊される特撮、怪獣の造形やMAT内部及びMATの制服など、
とても学生の自主制作映画とは思えない、高いレベル!
音楽も勝手に本家「帰ってきたウルトラマン」から流用したり、「スターウォーズ」ばりのコンピューター映像が出てきたりと
これはTV版「帰ってきたウルトラマン」の一話に混ざっていてもおかしくないクオリティでビックリした。
ただ役者の方は流石に素人だからか、観ていて辛い演技の人とか居た。
隊長役の演技はちょっと観てて辛かったなあ。
あとMAT隊員で唯一の女の子。彼女が凄い80年代前半の女の子っぽかったのが懐かしかった。
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大魔神怒る

2022年10月30日 10時49分46秒 | 特撮

「大魔神怒る」
1966年 日本 79分
■監督:
 三隅研次
■出演:
 本郷功次郎
 藤村志保
 丸井太郎
 内田朝雄
 橋本力

●あらすじ
戦国時代、名越一族と千草一族は、八雲の湖をはさんで平和に暮らしていた。
ところが彼らは思わぬ侵略にさらされることになる。
隣国の領主御子柴弾正は、まず千草一族、続いて名越一族を倒し、その領地を手に入れる。
さらに両家を守り続けてきた武神像を破壊し、湖に捨ててしまう。
そして邪魔になった十郎と早百合を処刑しようとする。
絶体絶命と思ったその時、湖がまっぷたつに割れ、巨大な魔神が現れた……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いやあ、前作より格段に面白くなってた!
まず話のテンポが抜群に良くなっている。
人の動きも多く話が良く転がっていくので、単純に面白い。
重厚な音楽も丁度良い塩梅になっている。前作はちょっとずっと重たい感じだったから。
あと大魔神も神様らしさが強調されていて良かった。
サイコキネシスのような能力とか、自然の操る力とか、神様っぽくて良かったよ。
最後いつまでも暴れ続けないところも、良い神様になった感じだね。
前作は巨大な石造が善悪無視してとにかく大暴れしている感もあったからね。
まあとにかく一般的な「大魔神」のイメージは本作の方が強いかなと感じた。
さて最終作となる次回は、一体どうなっているのかな?
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続スーパージャイアンツ 毒蛾王国

2022年09月07日 09時01分44秒 | 特撮

「続スーパージャイアンツ 毒蛾王国」
1959年 日本 59分
■監督:
 赤坂長義
■出演:
 宇津井健
 大原譲二
 星輝美
 ユセフ・トルコ

●あらすじ
「スーパージャイアンツ」シリーズ第九作で、最終作。
ビアス王国皇太子暗殺を企む革命団を倒すためスーパージャイアンツが活躍する。
(YAHOO映画より)

★感想など
前作からの路線変更と言うとり、路線違いはさらに加速し
元々はSFだったのが本作ではすっかりSF風味は薄れ、ほとんど江戸川乱歩の少年探偵風である。
実際、作中でも男の子が「ぼくたち少年探偵団」て言っちゃってるしね。
と言ってもこの時代の映画で少年探偵団の作りは、リアルに当時の空気を感じられて良いよね。
なんだか昭和30年代の探偵映画が観たくなってきたぞ。
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