「カンフー・キングダム EPISODE 2:4つの地獄門」
原題:KUNG FU KILLER Ⅱ
2008年 米 87分
■監督:
フィリップ・スピンク
■出演:
デヴィッド・キャラダイン
ダリル・ハンナ
鄭佩佩(チェン・ペイペイ)
●あらすじ
「キル・ビル」シリーズのデヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ共演によるカンフーアドベンチャー第2弾。
カーン将軍を倒し、少林復興のために奮闘するクレインの前に、
幼い頃武当山の寺を追放され、闇に堕ちた義兄弟・バイが立ち塞がる。
★感想など
問題の第二弾。
こちらは前作に輪をかけて、つまらんかった。
前作は復讐という明確な目的があったから、ストーリー展開もまだマシだったが
今回は義理の弟の恨み節と、ヒロインたちの奪還という目的が、イマイチリンクしてない感じ。
大体最初にバイが現れて「女はさらった」と言った瞬間に、何故戦わないのか?
ここが駄目だよね。
香港映画ならまず戦うシーンを入れるだろう。そして負ける。だから後を追うみたいなパターン。
しかし本作にはそれが一切ない。
途中に4つの地獄の門を出したいのかも知れんが、その地獄の門にしても
4つも出てねえし!
これ完全版としてDVD出てるけど、一気には観たくないねえ。
1と2足して、合計90分にすればOKだね。
真ん中のシーン全部飛ばして編集するだけでもいいと思うよ。
実際中盤のシーン、両方ともいらないし。
あと、本作でのチェン・ペイペイの描き方も納得いかない。
あれじゃ、只の嫌な人だ。
バイとクレインにああ言った後に、クレインにはあのセリフの意図くらい伝えないと話がおかしくなる。
少なくともクレインが最後までチェン・ペイペイについていく理由が無くなると思うけどねえ。
とにかく脚本・演出・見せ方全て駄目な作品だったね。
功夫シーン? もちろん期待するなだよ!
特にパート2のラストは暗くてさっぱり解らない、最近のハリウッドの駄目パターンなので。
そう言えば劇中、主人公側の少女はやたら可愛いを連発されるんだが、実際そんなに可愛くはなかったぞ。
むしろ敵役の女の方がいい女だった。