「リオ・グランデの砦」
原題:RIO GRANDE
1950年 米 106分
■監督:
ジョン・フォード
■出演:
ジョン・ウェイン
モーリン・オハラ
ベン・ジョンソン
クロード・ジャーマン・Jr
●あらすじ
騎兵隊の指揮官ヨーク中佐は優秀な軍人だが、いち家庭人としてはいささか問題が。
南北戦争中、北軍に属した彼は、南部出身の嫁の実家を焼き討ちにし、
以来、妻との関係は冷え切っており、息子との仲も上手くいっていない。
その息子がヨークの部隊に配属されることに。
さらに、息子を連れ戻そうと妻まで押しかけてきたが、軍隊生活の中で息子は次第に逞しくなり、妻との間も徐々に修復されていく。
だがそんな折、先住民の大襲撃が!
(ザ・シネマより)
★感想など
“騎兵隊三部作”の第三作。
ジョン・ウェインの役名が「アパッチ砦」と同じだと思っていたら、直接の続編らしい。
と言っても、ストーリー的に繋がっている訳ではないが。
今までの作品と違って、本作は戦闘シーンの連続である。
ジョン・フォードらしく、相変わらずの騎馬戦の迫力は随一。
しかし本作の見所は戦闘シーンではなく、むしろジョン・ウェインの演技に尽きるかも知れない。
生真面目に軍人として生きてきた男の、不器用な愛の表現の仕方。
15年会っていなかった息子との、接し方に戸惑うところなど、
観ていて微笑ましい所が結構あり、ジョン・ウェインが非常に魅力のある男を演じている。
“騎兵隊三部作”はどれも違う作りであるが、逆にそこが面白いのかも。
本作も「アパッチ砦」に続きオススメだが、劇中やたら歌を歌うシーンが多いのには、辟易させられる。