レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

散歩する霊柩車

2011年07月12日 00時17分32秒 | ミステリー/犯罪

「散歩する霊柩車」
1964年 日本 88分
■監督:
 佐藤肇
■出演:
 西村晃
 春川ますみ
 渥美清
 曾我廼家明蝶
 金子信雄

●あらすじ
グラマー女房の浮気に悩まされる小柄な亭主が、
浮気の相手から五百万円をユスリ奪ったことから続発する事件を、エロチックなムードで描いたコミック・スリラー篇。
小柄な麻見に対して、妻のすぎ江は大型な豊満な女性であった。
すぎ江は、タクシー運転手の夫の留守に、医師の山越、初老の北村、ハリキリボーイの小倉と、浮気心を満足させていた。
喧嘩の絶えない夫婦が思いついたのは、すぎ江が恋の清算をして、
自殺という仕掛けで、麻見がその死体入りの棺桶をかつぎ廻り、山越や北村をゆすろうということであった。
小心者の北村は五百万円、山越もまた札束を積むかにみえたが、彼こそこの狂言の作者で、すぎ江を騙し、人のいい麻見を利用したのだった。
樹下太郎原作。ビデオ未発売。
(東映チャンネルより)

★感想など
西村晃・春川ますみ・渥美清の名優三人が繰り広げるスリラー劇。
昭和の時代にスリラーという内容は、非常に良く似合う。
西村晃の演技が上手すぎて、最後まで飽きることなく一気に観れてしまう傑作。
渥美清も以外な役処とも言えるが、最後まで話に絡んでくるのは強引と見るか当然と見るか。
途中で金子信雄がいつも通りの演技を見せてくれ、だれそうになる中盤に活を入れてくれる。
とにかく脚本が面白く、ラストのオチも話しにあった終わり方。
今では絶対にあんな終わり方にはしないだろうと思うと、時代性を感じる。
観る機会は少ないが、チャンスがあったら是非見て欲しい一作です。
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ザ・グリード

2011年07月12日 00時01分45秒 | 怪獣/モンスター

「ザ・グリード」
原題:DEEP RISING
1998年 米 107分
■監督:
 スティーヴン・ソマーズ
■出演:
 トリート・ウィリアムズ
 ファムケ・ヤンセン
 ケヴィン・J・オコナー
 ウナ・デーモン

●あらすじ
南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を乗せた超豪華客船アルゴノーティカ号。
女スリ、トリリアンは客船の金庫までたどり着くが、船長に捕まり食糧庫に監禁された。
すると突然、船は何物かに衝突、強い衝撃がパーティー開場を直撃。
逃げ惑う客たちで船の上は修羅場と化す。
時を同じくして、密輸船サイパン号が航行していた。
船長のフィネガンは、傭兵たちを海図にない島まで届ける仕事を請け負っていた。
無事、目的地に向うはずが、モーターボートと衝突。
船が破壊される寸前に航行中のアルゴノーティカ号を発見、避難するが、客船内には不気味なほど人気がない。
乗客で生き残っていたのは、オーナーのキャントンと客船の船長、女スリのトリリアンの3人だけ。
巨大な怪物が襲ってきて皆殺しにされたという。
巨大怪物は何本にも枝分かれした触手で船内の狭い通路を猛スピードで突進し、船体を壊しながら1人、また1人と餌食にしていく。
(キネマ旬報映画データベースより)

★感想など
最近の怪獣映画のパターン通りとは言え、これは結構面白い映画だった。
怪獣が中々姿を見せないの定石通りだとしても、船内を猛スピードで襲う触手の恐怖。
全貌を現した時のワクワク感。
他人を裏切った傭兵隊長の絶望感漂う死に様。
そして一捻り入れてあるラストのどんでん返しなど、映画としての楽しさ満点。
確かにあれやこれやのパクリで構成されていることは否めないが
B級映画としては充分過ぎる程の完成度。
ジャンル・ファンには問題ない傑作だと断言できよう。
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