レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

西部悪人伝

2011年07月21日 22時01分38秒 | 西部劇

「西部悪人伝」
原題:SABATA
1970年 伊/スペイン 107分
■監督:
 フランク・クレイマー
■出演:
 リー・ヴァン・クリーフ
 ウィリアム・バーガー
 フランコ・レッセル
 リンダ・ヴェラス
 ペドロ・サンチェス
 ニック・ジョーダン

●あらすじ
闇に沈む西部の町ドハティに、精悍な顔付に孤独のかげりをみせる男、サバタが表われた。
酒場に足をとめた彼が、そこの主人ファーガスンのいかさまを見破っている時、銀行強盗現わるの報が入って来た。
それと同時に、サバタの姿が消えていた。
翌朝、多くの死体と無傷の金庫をもって、彼は町へ戻ってきた。
警備隊長は彼に賞金を渡し、盗賊団をあくまで追求すると宣言。
この時、この町の有力者、大牧場主ステンゲル男爵、オハラ判事、ファーガスンたちの顔色が青ざめたのを、サバタは見逃さなかった。
(キネマ旬報映画データベースより)

★感想など
やっと観始めた、サバタ・シリーズ第一作。
目的は勿論、リー・ヴァン・クリーフ!
「夕陽のガンマン」のモーティマ大佐の、その後を描いたかのようなキャラクターには、かなり惚れる。
まあ、サバタの目的とかがさっぱり判らないと言う難点はあるのだが。
監督が007のファンらしく、銃撃、アクション・シーンには創意工夫がこらされていて面白い。
と言っても、レレレ的に面白いのだが、これがケレン味たっぷりで堪らないんだよねえ。
悪役の垂れ目っぷりも見逃せないし、脇役として登場するニック・ジョーダンの動きが凄い!
トランポリンを多用したジャンプ・アクションは、まるで体操選手。
ジュリアーノ・ジェンマみたいに、彼も体操出身なのかもね。
007ライクな秘密兵器と言い、ニック・ジョーダンの体操アクションと言い、確かに今までのマカロニ・ウエスタンとは違っている本作。
でも大変残念なのが音楽。
別に悪くはないのだが、どの音楽もこの映画にはあっていないと感じてしまうのだ。
西部劇、いやさマカロニ・ウエスタンっぽくないと言うとちょうど良いか。
007好きだけに、現代劇のスパイ・アクションとかならピッタリ来そうな音楽ではあるが。
映画における音楽の重要さは大きいだけに、音楽が大きく足を引っ張ったようで残念である。
コメント
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