「ワイアット・アープ」
原題:WYATT EARP
1994年 米 191分
■監督:
ローレンス・カスダン
■出演:
ケヴィン・コスナー
デニス・クエイド
ジーン・ハックマン
イザベラ・ロッセリーニ
マイケル・マドセン
キャサリン・オハラ
●あらすじ
「OK牧場の決斗」で知られる伝説の保安官の姿を、
痛快ウエスタン・アクションの傑作「シルバラード」の監督が描く一大西部劇。
ワイアット・アープに扮するK・コスナー渾身の演技を中心に名優達が脇を固め、
受け継がれてきた伝説とは違った本当の姿を少年時代から忠実に描く。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
上映時間の長さから、長い間観るのを躊躇していたが、
何となく観る気になったので観てみました。
上映時間の長さはほとんど気にならなかったけど、内容は評判通りクソだなと思いました。
まずワイアット・アープの子供時代から描くのはいいのだが、話が全部ぶつ切りで編集が悪すぎる。
編集の悪さに定評のある「霊幻道士 キョンシー・マスター」よりかはマシかも知れないが
前半はまるでTV版のダイジェストかと思った。
そして何より駄目なのが、主人公ワイアット・アープのキャラクター。
史実通りなのかも知れないが、嫌なやつ過ぎて観ていて全然共感できない。
それは映画の中でも同様で、基本的に疫病神の嫌われ者である。
ワイアット・アープと言えば有名なガンマンなんだから、もうちょっと格好良く描いていいと思う。
ケヴィン・コスナーが西部劇が好きで、この時代にわざわざ西部劇を作ったのに
何故こんな暗い、誰も楽しまない映画にしたのか、はなはだ疑問だ。
まあ90年代の映画ってこんなんばっかだったけどね。
とにかく明るかった80年代と比べて、全て暗闇の底みたいなダークさ。
90年代の映画は好みではないね。
そんな本作だけど、一点だけとっても褒められるところがある。
それはとにかく予算が掛かっていること!
本作程豪華な西部の街並みを見たことがない!
これでもっと娯楽に徹した作品だったらなあ。