「天才カンフー」
原題:天才功夫/KUNG FU GENIUS
1979年 香港 87分
■監督:
唐偉成(ウィルソン・トン)
■出演:
古龍(クリフ・ロク)
鄭康業(チェン・ホンイップ)
唐偉成(ウィルソン・トン)
李海生(リー・ホイサン)
小侯(シャオ・ホウ)
陳龍(チェン・ロン)
●あらすじ
日本未公開のカンフー映画をDVD化した「G-1~功夫電影ゴールデンセレクション~」の第5弾。
クリフ・ロクがカンフーの天才に扮し八面六腑の活躍を見せるアクション。
独学でカンフーをマスターした天才が道場を開いたことから次々と戦いが巻き起こる。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
協利電影作品は、本当に昔ながらの功夫映画って感じで安心するね。
ただ驚くのは、この人が主演? みたいな配役も結構多いことだね。
本作も他では主演作なんて全く見たことない古龍(クリフ・ロク)とかだからね。
顔の方はジャンポケ斎藤にジミーさんをまぶして、1970年代のジャッキーの長髪をさせたような感じ。
いわゆる既視感に溢れまくっている感じが、いかにも昔の香港映画っぽくて最高だ。
弟子役の鄭康業(チェン・ホンイップ)は、名前は知らなくても顔を観れば「ああ、なんか見た事ある」ってなる人。
基本は彼らが誰かと功夫で闘っているうちに、被害がどんどん拡大していって、ラストバトルに勝ってめでたしめでたし風になるが
基を正せば彼らが最初に余計なことをしてチンピラを功夫でやっつけたのが元凶だったと言う、良くあるパターンである。
この当時の功夫映画はジャッキーの影響で修行物が流行っているのだが、本作の主人公は違う。
どんな技も秘伝書を見るだけでマスターしてしまうと言う、正に天才。
だがこの主人公とその弟子の性格が全くなってなくて、武道家とは全く言えない。
いくら腕がたっても相手への敬意がまるで無いので、功夫で勝っても全然スカっとしない。むしろ不快。
やってる功夫は悪くないのだから、その辺をもうちょっとしていたらなあと思う出来でした。