「ゴーストバスターズ/アフターライフ」
原題:GHOSTBUSTERS: AFTERLIFE
2020年 アメリカ 124分
■監督:
ジェイソン・ライトマン
■出演:
キャリー・クーン
フィン・ウォルフハード
マッケナ・グレイス
ポール・ラッド
ローガン・キム
セレステ・オコナー
ビル・マーレイ[7]
ダン・エイクロイド
アーニー・ハドソン
アニー・ポッツ
シガニー・ウィーバー
●あらすじ
1980年代に大ヒットした「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ2」の続編となるアドベンチャー・コメディ。
かつて“ゴーストバスターズ”の一員だったスペングラー博士の娘家族を主人公に、
博士の孫たちがゴーストバスターズとなり世界の危機に立ち上がる姿を描く。
主演はマッケナ・グレイス。
オリジナル2作を手掛けたアイヴァン・ライトマン監督の息子ジェイソン・ライトマンがメガフォンを引き継ぎ監督を務める。
シングルマザーの母に連れられ、兄とともに田舎町に引っ越し、亡き祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めた少女フィービー。
やがてハイテク機器の数々を発見した彼女は、祖父のイゴン・スペングラーが
かつてゴーストだらけとなったニューヨークを救った“ゴーストバスターズ”の一員だったことを知るのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
凄いつまらなかったんだけど!
まずストーリーが展開するのが遅い。
124分もあるのに、話が動き始めるのが90分くらい経過してから。
「トレイシー・ローズの美女とエイリアン」を1本観終わっても、まだ話が進んでいないくらいの遅さ。
ではその間何をやっていたのかと言うと、本作の家族を只だらだらと無駄な描写を描いているだけ。
色々とヒドイが、まず主人公の少女。
家族に心を開かない科学好きと言う設定だが、何故心を開かないのかが描かれない。
だからか心を開くシーンもない。ゆえにずっとブスっとして不機嫌に人に当たるだけの鼻持ちならないヤツ。
それでいて科学好きと言うことで、ほぼ全ての機械・装置系は初見でその装置の意図や使い方をすぐに理解し使いこなす完璧超人。
ほとんど無表情で問題を次々と的確に解決していく様は、どうヒイキ目に見ても只のサイボーグ。
その少女と唯一友達になる男の子もどこか変わっている。
常にネタを探して配信をしているが、何故それをしているかの深堀りは当然無い。
普通こういったティーン系の映画なら、彼もまた家庭とかで何か問題を抱えていてそれを紛らすために何かに夢中になっている。
本作で言えば例えば配信。で物語の中で成長していき、最後には自身が抱える問題に向き合う強さを身に付けて大人になっていく。
そういったのが王道だと思うのだが、そういった描写は一切無し。
さらにタチが悪いのが、この少年も後半は完璧超人になってしまうこと。しかも何の説明もなく唐突に。
上二人を馬鹿に見せたいからなのか、後半は完璧超人少女が話す初めてのこと(映画版の1とかを観てる観客は分かるような内容)を
同じレベルで理解して会話が返せてしまう進化を遂げる。
正に少女がネプチューン・キングで、彼がネプチューンマンだろう。
少女の兄貴もかわいそうだ。
映画の冒頭で舞台となる町に引っ越してきた早々に、バーガー屋で働く女の子に一目ぼれ。
「スパイダーマン」のゼンデイヤによく似た彼女に近付くために、その場でバイト募集に応募。
気付いたらバイトに採用されていて、彼の恋心は他のバイト仲間にはバレバレで冷やかされたりしながらも
好きな彼女含むバイト仲間たちと遊びに行ったりして割といい仲に進展していくが、何故か中盤で彼女は彼氏持ちをカミングアウト。
その状態で後半も行動を共にする。しかし二人の仲が全く進展とかしない。
彼女の方がほのかに恋心が芽生えるかのような気になった、とかのシーンも一切無し。
なら何でこの女の子を後半も参加させたんだ?
この家族の母親も輪をかけてヒドイ設定なんだが、もういいや。
恐らく本作の脚本書いた人は、「ちむどんどん」書いた脚本家なんじゃないかね?
それくらいヒドイ。そして「ちむどんどん」と共通しているのが演出もヒドイと言うこと。
コメディ要素ゼロだよ。観ていた全く楽しくない。二世監督とかもどうかと思うが、自分が何作っているのか分かって無いのかな?
ラストに完全におじいちゃんになった1のキャストが出てきたり、
ラストでようやく例の主題歌(ちゃんとオリジナルのレイ・パーカー・Jrだったのは良かった)が流れたが
焼石に水感がヒドかった。
本作が大ヒットしたから続編決定。のニュースを観て早速本作を観てみたんが、ヒドく退屈な時間だったな。
これなら続編にも興味は沸かないかな。