「誕生日はもう来ない」
原題:HAPPY BIRTHDAY TO ME
1981年 カナダ 110分
■監督:
J・リー・トンプソン
■出演:
メリッサ・スー・アンダーソン
グレン・フォード
シャロン・アッカー
ローレンス・デイン
●あらすじ
「13日の金曜日」以降、雨後の筍のように量産された残酷“記念日”ホラーの一本だが、
TV「大草原の小さな家」のM・S・アンダーソンが主演していることと、
一応の巨匠J・L・トンプソンが監督という2点以外に取り立てて語るべきもののない作品。
シシカバブで殺されるという、死んでも死にきれないマヌケなシーンがある。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
「血のバレンタイン」に引き続き、あの頃のカナダ産ホラー映画をもう一本。
制作年度も一緒だね。
本作は結構酷評が多い事は昔から知っていた。
酷評されているシーンは大体がクライマックスのオチのようだね。
まあ確かにあのオチは驚愕するけど、80年代のホラー映画は結構ああいったのあった気がする。
それよりも本作は色々な要素を詰め込み過ぎな感があった。
まずヒロインの謎要素が結構謎
昔事故にあって意識不明になっていたのを、ロボトミー手術で無事復活。でも所々記憶喪失。
この設定だけで1本映画が作れるハズなのに、何故かこの要素はさらっと描かれている。
それなのに話が進むと、ロボトミーが原因なのかヒロインが友達を殺すシーンが沢山描かれ
これが現実なのか妄想なのか幻覚なのか良く分からなくなる。
それに加え友達たちも結構な非常識な奴らが揃っていて
ヒロインの家にこっそり不法侵入して、ヒロインが風呂入るために脱いだ下着を盗むやつとか
女友だちの顔で生首のはく製をつくるやつとか(はく製ってことはそれ本物の生首じゃないんかな?)
「13日の金曜日 Part3」でジェイソンにホッケーマスクを取られたあいつみたいに、
すぐふざけてヒロインを脅かす(空気読まずに脅かすようなシーンじゃないのに)やつとか
出てくるやつらが皆どこかネジがおかしいのだが、彼らたちは学校で成績が1~10位までで作られたグループ
”トップ・テン”と言う辺りがまた頭がおかしい設定だ。
とまあ今ならSNSで炎上確実な奴らが、若さ馬鹿さに任せてわちゃわちゃやるいつもの青春ホラー映画なのだが
バーベルを重くし過ぎて落とす、シシカバブで串刺し、マフラーをバイクのタイヤに巻き込ませて窒息死など
殺しのバリエーションが豊富なのは、結構観ていて楽しいよ。