レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ハロウィン THE END

2023年07月09日 16時40分31秒 | ホラー

「ハロウィン THE END」
原題:HALLOWEEN ENDS
2022年 アメリカ 111分
■監督:
 デヴィッド・ゴードン・グリーン
■出演:
 ジェイミー・リー・カーティス
 アンディ・マティチャック
 ジェームズ・ジュード・コートニー
 ウィル・パットン
 ローハン・キャンベル

●あらすじ
ジョン・カーペンター監督が生み出した人気ホラー・シリーズを基にした
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督版「ハロウィン」3部作の完結編。
ブギーマンことマイケル・マイヤーズとローリー・ストロードの最後の死闘の行方を描く。
主演は引き続きジェイミー・リー・カーティス、共演にアンディ・マティチャック、ローハン・キャンベル。
前回の惨劇から4年が経ち、人々がマイケル・マイヤーズの恐怖から少しずつ立ち直りつつあるハドンフィールド。
ローリー・ストロードは孫娘のアリソンと暮らしながら、
マイケルとの40年以上にわたる因縁を綴った回顧録の執筆に取り組んでいた。
そんな中、過去のある出来事で街での居場所を失い、深いトラウマを抱えた青年コーリーが、
ふとしたきっかけからアリソンと親しくなり、少しずつ2人の距離が縮まっていくのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これも駄作だ!
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督版「ハロウィン」3部作って、年老いた兄妹の戦いがテーマじゃないの?
前作の「ハロウィン KILLS」はマイケルとローリーがテンションの高い戦いを散々繰り広げた後、
途中でブチっと無理矢理終わらせ、さらに決着を付けずに無理矢理次に繋げる終わらせ方など
いかにも3部作の真ん中と言った感じで、これはどうなのって感じの終わり方だったけど
3部作の完結編に対して期待感を持たせる事は十分であった。
そして楽しみに観た本作だが、
こんなん「ハロウィン」じゃねえ!
まず本作はマイケルとローリーの二人がどうやって決着を付けるかが焦点のハズなのに
映画が始まってから1時間余り、お前誰やねんの新キャラで話が進む。
しかもここが絶望的につまらない!
この新キャラくんが二代目ブギーマンになっていく展開は、
あの偽ジェイソンで酷評された「新13日の金曜日」と同じ事になっているが、これが全く興味がそそられない。
何せ本作を観ている人の大半はマイケルとローリーに興味があって観てるのに、全然関係ない奴の話なんてどうでもいいでしょ。
また前半の脚本の作りが、マイケルが出てこない初代「ハロウィン」みたいな展開も駄目。
そしてその新キャラ君が全然劇的じゃない感じに本物のマイケルちお出会うが、今回のマイケルは何故か弱い。
今まではまるで人間ではない。精霊ブギーマンに乗っ取られた人間ではない存在のような描写であったが
本作はまるでそんな事ない。何せ新キャラくんに襲われてマスクを取られちゃうくらいだからね。
これじゃあほとんど只の老人である。
その頃ローリーは何してるかと言うと、今更街の人や孫からねちねち責められる鬱展開。
前作の活躍はどこいったんだとばかりに、住民から石を投げられる。
まあ最後は今回の話だと無理矢理感のある兄妹対決になり、マイケルは初めて殺されるのだが
これがブギーマンの最後ではなく、まるで人間の最後みたいな終わり方をするのである。
とまあ最初から最後までクソでしかなかった本作。一体この監督は何考えてんだと感じるが
本作のタイトルが「HALLOWEEN ENDS」な事を考えると
この監督は本気で「ハロウィン」シリーズを終わらせたかったのかもね!
まあ長く続いた「ハロウィン」シリーズのファンであれば
本作は絶対に観る必要がないと言っておこう。
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007/カジノ・ロワイヤル

2023年07月09日 16時40分02秒 | アクション

「007/カジノ・ロワイヤル」
原題:CASINO ROYALE
2006年 アメリカ/イギリス 145分
■監督:
 マーティン・キャンベル
■出演:
 ダニエル・クレイグ
 エヴァ・グリーン
 マッツ・ミケルセン
 ジュディ・デンチ

●あらすじ
5代目ボンド、ダニエル・クレイグ主演による人気スパイアクションシリーズ第21弾。
暗殺の仕事を二度成功させて“00”の地位に昇格したボンドは、
最初の任務で、世界中のテロリストの資金源となっている死の商人、ル・シッフルの存在を突き止めるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
こりゃ、ダメだあ!
新しいジェームズ・ボンドは、何もかもがダメに感じたわ。
まず5代目ボンド像。
これは演じているダニエル・クレイグの事を言っているのではなく、キャラクター作りの話。
だからどちらかと言うと、監督とか制作陣に言いたい。
まず今までのジェームズ・ボンド像は、どちらかと言うよスーパーマンだった。
どんなピンチを迎えても決して余裕を無くさず、むしろ優雅に余裕を持って笑顔で何でもこなしていた。
当然アクションシーンでも苦戦するシーンはほとんど無い。
また記憶力も抜群でどんな事でも聞かれたらすぐに答えられる程の頭脳の持ち主。
しかし本作のボンドは、良くぼろぼろになる。血まみれにもなる。そして負ける。
全然ジェームズ・ボンドじゃない。冒頭で最近の中国映画みたいな下手クソなワイヤーアクションとか
ダニエル・クレイグがなんだかリーアム・ニーソンの若い頃に見えたり、背景の街並みからも
これじゃあジェームズ・ボンドじゃなくて、「ボーン・アイデンティティー」シリーズのジェイソン・ボーンだよと思った。
まあその一言に尽きるかな。
従来の007にあった、異様に女性にモテモテとか、秘密兵器とかスペシャル・カーも登場せず
何故か肉体を駆使して普通の人間として扱われるジェームズ・ボンド。
もう一回言うが、つまらん!
今までの007って、何でもやり過ぎなくらいの派手なアクションとスーパーマンな諜報員の活躍を描く
ある種の馬鹿映画だったのだが、その辺を改めて只の男の話にしちゃうと、それはもう只のアクション映画でしかないんだよね。
007って特別なシリーズだったのに、この新シリーズはそれを全て捨てた只のアクション映画でしかない。
まあ唯一の救いは、珍しく次作が本作と話が繋がっているらしいから、そういった続編物としての楽しみも見出してみようかなと。
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