レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ライド・オン

2024年11月05日 19時55分30秒 | 功夫/空手/武侠片

「ライド・オン」
原題:龍馬精神/RIDE ON
2023年 中国 126分
■監督:
 楊子(ラリー・ヤン)
■出演:
 成龍(ジャッキー・チェン)
 劉浩存(リウ・ハオツン)
 郭麒麟(グオ・チーリン)
 于榮光(ユー・ロングァン)
 安志杰(アンディ・オン)
 呉京(ウー・ジン)

●あらすじ
伝説的アクションスター、ジャッキー・チェンがスタントマンを演じたアクション。
かつて香港映画界で伝説のスタントマンと言われたルオ。
現在は借金を抱え、地味な仕事をしながら借金返済に励む彼は債務トラブルをきっかけに愛馬を手放すことになり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ジャッキー・チェンの集大成みたいな感じに宣伝されていましたが。。。
正直に言うと、映画としては粗が目だち過ぎてツッコミところが多く、イマイチな脚本だった。
良いところは、昔からのジャッキー映画を線で結んでここに来た風な、ノスタルジーを感じられるところかなあ。
まず悪いところから行こうか。
ステーマはバラバラだった家族の再生なのかな?
長い間スタント一筋で家族を顧みなかったジャッキーと、母親の葬式の時に父親を切り捨てた娘が軸なのだが
まずこの娘役の女優さんは、超絶に可愛い!
だが二人が久々に邂逅するシーンは勿論、最悪で修復不可能なくらいに関係は悪化している。
しかしこの後二人は段々と距離が近くなっていくのだが、そのキッカケとなる描写が無かった。
なので何であれだけ父親を嫌っていた娘が、段々許すようになっていったのかが全然分からないのだ。
こういったのは他にもあって、娘の彼氏が、何で初対面からあんなにジャッキーにビビってるのかとか
ホー総裁が何で脚の悪い馬を欲しがっているのかとか、とにかく細かいところがおざなりで気になる。
肝心要のジャッキーの役にしても、昔は良かったではなく、現在の状況を認識して自分を変える事ができず
過去に世話をした人に対してイバリ散らし、さらにスターになったかつての弟子が自分に紹介してくれた仕事すらも
監督の言うことを聞かないで、勝手にスタントをやろうとする始末。
あれ現場の言う事聞かないで買ってにやって、自分が怪我したり相手に怪我させたりとかしたらどうなるのか
等と言った事は一切考えられないんだろうなと思った。
一言でいうとまさに『老害』と言われてもしょうがないようなダメキャラなんだよね。
とまあ映画としてはこんな感じだが、あとは良いところか。
まあ昔のジャッキー映画へのオマージュなどが沢山散りばめられているところか。
壁に貼ってある写真の一枚が、さりげなく「クレージーモンキー・笑拳」だったり
1980年代と90年代の数々のスタント・シーン及びNGシーンを見せてくれるところとか
ジャッキーが撮影している映画のタイトルが「新・警察故事」だったりとかかなあ。
昔からジャッキーの映画を観てきて、懐かしいなあと思える人は楽しめる作品。
と言うか最近のジャッキー映画自体が、すでにもうそんな感じなのかな?
あとは馬の演技が超絶凄かった事を、付け加えておこう。

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