レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

遊星よりの物体X

2025年01月13日 16時09分26秒 | SF/ファンタジー

「遊星よりの物体X」
原題:THE THING
1951年 アメリカ 87分
■監督:
 クリスチャン・ネイビー
■出演:
 ケネス・トビー
 マーガレット・シェリダン
 ロバート・コーンスウェイト
 ダグラス・スペンサー
 ジェームズ・アーネス
 ジェームズ・R・ヤング

●あらすじ
北極に謎の飛行物体が墜落!!
短編小説「影が行く」を巨匠ハワード・ホークスが製作に携わり映画化されて古典SFホラー映画の代表作。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
ジョン・カーペンターのリメイク版が有名だけど、こちらはそのオリジナル版。
監督はクリスチャン・ネイビーとなっているが、実質は制作のハワード・ホークスがほとんど演出したらしい。
あらすじとはほとんど知らなかったんだけど、勝手に本作に出てくるモンスターは有効的なのかと思っていた。
ところが本作に出てくるモンスターは結構攻撃的で、しかも知的ときたもんだ。
モンスターは生物と言うより植物の性質でできているが、姿形は人間と同じ二足歩行だ。
このモンスターが容赦なく人間たちを襲うが、人間たちの方もそれぞれの理由により対立しているのが面白い。
単純に戦って殺そうとする軍人に、研究して生かしておきたい研究者が対立。
そこに自分の会社で報道したい新聞記者の三つ巴ですったもんだする。
古い映画だし、特撮技術や予算もそこまでではないんだろうけど
脚本と演出がしっかりしているので、退屈することなく最後まで一気に進む。
シンプルゆえに純粋に面白い。
そういった作品だが、リメイク版の方は色々と足されているようだし、そちらの方も楽しみ。
何せ監督がジョン・カーペンターだしね。
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夜空の大空港

2025年01月12日 17時28分17秒 | サスペンス

「夜空の大空港」
原題:THE DOOMSDAY FLIGHT
1966年 アメリカ 100分
■監督:
 ウィリアム・グレアム
■出演:
 ジャック・ロード
 エドモンド・オブライエン
 ヴァン・ジョンソン
 キャサリン・クロフォード
 ジョン・サクソン
 マイケル・サラザン

●あらすじ
ロサンゼルス発ニューヨーク行きの旅客機が離陸した。
その直後、航空会社に1本の脅迫電話がかかってきた。
「10,000フィート以下のある高度まで降下すると爆発する爆弾を旅客機に仕掛けた。
隠し場所が知りたければ10万ドルを用意しろ」。
すぐさまFBI特別捜査官フランク・トンプソン(ジャック・ロード)が指揮を取り、捜査を開始。
管制塔から、機長のアンダーソン(ヴァン・ジョンソン)に、
無線の周波数を変えて伝えられ、操縦室は緊迫感に包まれた。
操縦士と客室乗務員は、乗客に悟られないように機内のどこかに仕掛けられた爆弾の捜索を始めるが、
なかなか見つからない。燃料は刻々と減ってゆく。
乗員乗客たちのタイムリミットは近づきつつあった――。
数々の名作を生み出したロッド・サーリングのオリジナル脚本をドラマ化した傑作航空サスペンス。
とてもテレフューチャーとは思えない、濃密なサスペンスの連続が観る者を圧倒する!
(Amazonより)

★感想など
1970年代にヒットした「大空港」を始めとする”エアポート”シリーズ。
本楽はそれに先んじて制作されていた傑作である。
と言っても劇場用映画ではなくテレビ作品。
だがこの時代のテレビ作品は、劇場用と比べても遜色無い作品が多く、
映画と言われても間違える程の出来の作品も多い。
本作もその辺の映画よりかは遥かに面白い傑作だった。
ストーリーとしては映画版の「大空港」にちょっと似ていたけど、スケール感は当然全然違う。
だがそんな事は気にならないくらい、脚本も演出も良かった。
犯人役エドモンド・オブライエンの中々の怪演っぷりが良かった。
しょっちゅう脅迫電話を掛けたり、長々と喋ったりするとことかはちょっと笑ってしまったけど。
他にも音楽がラロ・シフリンだったり、ジョン・サクソンが出ていたりと
後の「燃えよ!ドラゴン」繋がりの二人が関わっているのもポイント高かった。
まあ「大空港」から始まる”エアポート”シリーズが好きな人には、文句なくオススメである。
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『バーチャファイター』第1話「八極拳の晶 登場!」

2025年01月10日 21時23分06秒 | アニメ

『バーチャファイター』第1話「八極拳の晶 登場!」
1995年 日本 22分
■声の出演:
 三木眞一郎
 松井菜桜子
 千葉繁
 岡本麻弥
 松本保典
 森川智之
 塩沢兼人

●あらすじ
アメリカのとあるチャイナタウン。
餃子の大食いに挑戦していた若者の前に、少女と黒道着の集団が乱入してきた。
少女は拳法で黒道着を撃退するが、結局、連れ去られてしまう。
巻き込まれた若者は少女、パイ救出のため、黒道着の本拠・虎燕館に向かった。
黒道着達を前に若者・結城晶の叫びが響く!
「人は我を侵さず。我も又、人を傷付けず。これぞ我が武道の心得なり!だが、外道は、その限りに非ず!」
その時、晶の八極拳が炸裂した!
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
このアニメ、興味はあったんだけど観る機会がなかったんだよねえ。
何せ日本版のDVDが出ていないので。
これ本放送当時、観ていた友達からこんな事を聞いたことがあった。
「バーチャファイターのアニメ凄いよ。毎回バーチャの技を一つ千葉繁が紹介するんだけど」
「おお、千葉繁がいいねえ!」
「この間は舜帝の座盤鉄を紹介してたよ」
「え? 座盤鉄ってただ座るだけの技だよね?」
「そうだよ。只その場に座って、ザバンテツ~ってドドーンと紹介してたよ」
「何それー」
と言った感じでみんなで大笑いした事がある。
でも結局このアニメを観る事は叶わなかったんだけど、ふとYouTubeに無料で全話公開されていたので
早速1話から観る事にしました。
まず絵柄とか懐かしい感じがするねえ。1990年代のアニメってこんな感じだったなって気がする。
そしてやっぱり千葉繁がナレーターをしてくれると、かなりこちらの気持ちが盛り上がってくるね!
出だしから空に輝く8つの星とか言われると、すわ「北斗の拳」?とか思ってしまうし
話の途中で技とかを紹介されると、まるで「魁!男塾」の民明書房のくだりを思い出すし。
まあパイとかいかにもあの頃のアニメの女キャラって感じがするけど、
ネタがバーチャだから最後まで観れそうな気がする。
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リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン

2025年01月10日 21時22分44秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」
原題:REVENGE OF THE GREEN DRAGONS
2014年 アメリカ/香港 93分
■監督:
 劉偉強(アンドリュー・ラウ)
 アンドリュー・ロー
■出演:
 ジャスティン・チョン
 ケヴィン・ウー
 ハリー・シャム・Jr
 シューヤ・チャン
 レイ・リオッタ

●あらすじ
「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ監督が、
マーティン・スコセッシの製作総指揮の下、
ニューヨークの中華系ギャング団を巡る実話を基に描くクライム・アクション。
主演は「トワイライト」シリーズのジャスティン・チョン、
共演にシューヤ・チャン、レイ・リオッタ。
共同監督に「パティシエの恋」のアンドリュー・ロー。
1983年、ニューヨークのクイーンズ。
中国から密航船でやって来た不法移民の少年サニー。
移民を仕切る組織の差配で、同い年の少年スティーブンとその母親のもとに身を置くことに。
やがて成長したサニーとスティーブンは、地元の有力ギャング“グリーン・ドラゴン”に引き抜かれる。
そしてボスのポールから、移民の彼らがアメリカで生き抜く術を学んでいく2人だったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
監督が劉偉強(アンドリュー・ラウ)なのと、予告編とかからアメリカのチャイニーズ・マフィアを
生々しく描いた超バイオレンス映画だと思っていた。
イメージは「シティ・オブ・ゴッド」のような感じ。
だが実際は全然そんな事なくて、悪になり切れない主人公が、ずっとどっちつかずみたいな態度で
ニューヨークをふらふらしているような内容だった。
まあ主人公のバイオレンス度がちょっと期待外れだっただけだが、他のメンバーの暴力描写は結構頑張っている。
敵対組織の幹部をさらってきて拷問するシーンなんて、ちょっとゾっとするようなヤバさだった。
上映時間が短い割にはちょと長く感じる部分もあるが、別に駄作と言うわけではないので観てみてもいいかも。
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ドラゴン・ガール

2025年01月10日 21時22分36秒 | スポーツ/青春/アイドル/ラブストーリー

「ドラゴン・ガール」
原題:YASMINE
2014年 ブルネイ 110分
■監督:
 シティ・カマルディン
■出演:
 リヤーナ・ユス
 レザ・ラハディアン
 メンタリ・デ・マレール
 アリル・ファラク

●あらすじ
東南アジア最強の格闘技・シラットを通して成長する女子高生の姿を描いたアクション。
私立高から公立高に転校したヤスミンの初恋相手・アディが、
シラット国際大会で優勝し町に戻って来る。
彼女は彼を振り向かせようと弱小シラット部に入部するが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ブルネイ産の映画は初めて観たかな。
題材となっているシラットを扱った映画に関しては、
以前に「ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~」と言う映画を観た事があるが
あの映画はインドネシア制作だった。
さて本作のように女の子が格闘技やる組み合わせと言えば、
タイ映画「チョコレート・ファイター」の主演女優ジージャーを思い出す。
と言ってもジージャーの方は古き良き香港功夫映画風な作りだったのに対し、
本作は一言で言えば「ベスト・キッド」だ。
ただしヒロインの性格は、超腐っているが!
本家「ベスト・キッド」のダニエルさんは、トラブルに巻き込まれて困っているところをミヤギさんに助けられ
空手を覚えて自らに降りかかったトラブルを、自力で解消するお話だった。
が本作のヒロインが格闘技を覚える動機は、子どもの頃に好きだった男の子がシラットで国民的英雄に成長しているが
その男の子に彼女がいるのが気にいらないので、その彼女に対し暴言を吐き、
さらにその彼女もシラットをやっているのを知るや、自らもシラットを習ってその彼女を叩きのめし
憧れの男の子を奪い取るのが、本映画の目的である。
そして目的の達成のためだけに、転向した学校の席の近くにした同級生を巻き込み部員のいないシラット部に入部。
だが特訓などして大会を勝ち進んではいくが、途中自分の成長が頭打ちになると
何と闇のシラット使いみたいな先生に勝手に弟子入りして裏の技を教わり
高校生同士の大会にも関わらず習得したばかりの裏の技を使って対戦相手を破壊してしまうが
本人は「勝ちゃあいんだよ」と開き直って、周りの言う事などには耳を貸さない。
さらに大会を勝ち進んで注目を集めてきたヒロインに、憧れの男の子が話しかけてきてデートするまで発展するが
デートするために仲間にはばあちゃんが死んだと嘘をつくが速攻でバレてしまう。
しかしバレた瞬間に即逆ギレしたヒロインは、仲間二人に
「ここまでお前たちが目立って人気者になれたのは誰のおかげだ。オレが部に誘ってやったからだろうが」とか
「基本勝ってるのはオレ一人の力でお前たちはおまけみたいなもんなんだから、オレ様に文句言うな」
的な大暴言を吐いて絶縁されてしまうのだ。
まあこの後一応二人には謝るのだが、それもここで謝っとかないと大会出れないしなあ。
みたいな打算的な感じに見えてしまうので、一層タチが悪いと言うか反省してないなこいつと思ってしまう。
他にもシラット部の顧問をやっている先生が、いかにも李小龍被れなんだが、最後まで全くシラットを教えないので
本当に彼がシラットが出来るのかが疑問のまま終わってしまうのは、どういう意図なんだろう。
この描き方では、何も知らないただの口から出まかせ野郎にしか見えないんだが。
とまあ色々とアラが目立つ作品ではあるが、ブルネイの映画と言うレアさはアリかも。
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