レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

リバイアサン

2024年10月04日 19時16分11秒 | SF/ファンタジー

「リバイアサン」
原題:LEVIATHAN
1989年 アメリカ/イタリア 99分
■監督:
 ジョージ・P・コスマトス
■出演:
 ピーター・ウェラー
 アマンダ・ペイズ
 リチャード・クレンナ

●あらすじ
海洋開発企業によって運営されているフロリダ沖の巨大基地では、
地質学者のベックをはじめとする計8人のスタッフが職務に従事していた。
ある日、海底探査に出た者たちがソ連の艦艇リバイアサンから遺留品を持ち帰る。
しかしその中のビンには新種の水中生物を生み出す試薬が入っていた。
それを飲んでしまった者の肉体に変化が。
人間の知能を持つ生物がベックたちに襲いかかる!
海底版「エイリアン」とも呼べるSFスリラー。
(映画.comより)

★感想など
立て続けに観ています。深海SF物シリーズ。
当時はこの作品が一番面白いと思っていたけど、今改めて観返してみると
感想と言うか観終わった後の盛り上がりは「ザ・デプス」と大差なかったなあ。
と言うのも本作も「ザ・デプス」と同じ、腐ったダメ人間が話をより悪い方に持っていく展開だったんだよね。
そんな今回のダメ野郎はピーター・ウェラー。
「ロボコップ」で主演までしたのに、本作ではつかえない上司役。
海底基地の隊長としてメンバーを率いているが、実力がないので誰からも尊敬されておらず、むしろ馬鹿にされている。
地質学者なのに海底に送り込まれて隊長をさせられていると腐っているが、
問題が発生した時に、自分は全くの門外漢であるが専門家である部下から専門的な観点で問題の本質の報告を受けているのに
分からないからって「どうでもいい」「大丈夫だ」と考える事を放棄して話を全く聞こうともせず、
問題から目を背けるのはリーダーとして大問題な行動だ。
それでいて”オレは隊長だ。オレに従え”と威張り散らすのだから、これはもう誰からも好かれないよね。
さらに「ランボー」シリーズのトラウトマン大佐役で有名なリチャード・クレンナも出演しているが
こちらもクセのある役どころで、すんなりとは話が進行しない。
他にもエロい事しか考えていないやつとか、やたらに規則規則言って非協力的なやつなどが集まっている。
そしてストーリーの方は「エイリアン」をほぼそのままトレースしたかのようなパクリ感満載の内容。
本作の評判が悪いのは、ひとえにこの「エイリアン」丸パクリなストーリーが致命的だったんだろうね。
まあそれ以外で気になるところと言えば、まず本作のスタッフ。
音楽はこの当時のハリウッド娯楽映画と言えばこの人なジェリー・ゴールドスミス。
そしてこの頃の特撮界では名が売れていたスタン・ウィンストン。
この辺は有名どころであるが、それ以外にも気になったのが製作者の名前。
ルイジ・デ・ラウレンティスにアウレリオ・デ・ラウレンティスと聞くと
これはイタリアのビッグ山師ディノ・デ・ラウレンティスの親族かと思ったら、案の定そうだった。
そう考えると、この深海SFブームと言うのは、当時の世界中の山師たちが関わっていたんだね。
本作はラウレンティス・ファミリーで、「ザ・デプス」はカロルコ・ピクチャーズ制作だし。
まだ未見だが「マンタ」はロジャー・コーマン制作だからね。
いやあ、ヤバイヤバイ(笑)
あと、本作と「ザ・デプス」の日本公開日が、全く同じだったのにはビックリしたなあ。
配給会社違うのに公開日あわせたって事は、裏でそういった談合したんだね。
でも当時両方観にいった人は混乱しただろうなあ。
何せ話の展開がほぼ同じようで、ラストは海上に逃げるけどそこまで怪獣が追いかけてくるオチまで同じなんだからなあ。

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