レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

天使行動

2022年01月22日 23時08分26秒 | アクション

「天使行動」
原題:天使行動/ANGEL
1987年 香港 94分
■監督:
 胡珊(テレサ・ウー)
■出演:
 西城秀樹
 李賽鳳(ムーン・リー)
 呂少玲(エレイン・ルイ)
 大島由加利
 姜大衛(デビッド・チャン)
 黄正利(ウォン・チュンリー)

●あらすじ
物語はインターポールがタイの黄金の三角地帯の麻薬基地を一掃することに成功させる所から始まる。
組織は大打撃により資金源を失ったため、報復としてインターポールに宣戦布告。
その攻撃によりインターポールの局員13名が殺されてしまう。
窮地に陥った香港警察は超法規のプロフェッショナル・チーム“エンジェル”に組織壊滅を依頼する。
捜査の結果、彼らは事件の背後にある大企業が絡んでいることを突きとめる。
麻薬シンジケートでは穏健派を実力で抑え込む悪辣な若い女ボスが指揮を執り、エンジェルと熾烈な戦争へ突入していく。
(Wikipediaより)

★感想など
日本でお馴染み西城秀樹が香港映画に主演したことで有名な作品。
日本人の割にはほとんど香港のスターと遜色無いくらいの活躍を見せてくれているのは凄い。
アクションも普通にこなすし、功夫シーンも日本人とは思えないくらいのレベル。
なにせあの黄正利とバチバチに功夫でやりあえてるのだからたまげた。
全体的に香港のスターと遜色ないレベルなのが超ドビックリだった。
ただ声が吹き替えなので西城秀樹が日本語喋るシーンでも、本人の声じゃないのはちょっと残念だけど。
でもこれは仕方ない。当時の香港映画は、全て声優さんが吹き替えていて、スクリーンから本人の声が聞けることはないんだよね。
だから極たまに同じ人でも声が違う時があって、その場合はすぐに分かるんだよね。
とまあこれだけでも観る価値が十分あるのだが、ムーン・リーの可愛さが異常なくらいなのもやばい。
超絶可愛いのにさらに本作でアクション女優に転身したとのこと。
そのせいかアクションの方ものっぴきならないことになっている。
当時の香港映画のアクションは小規模プロダクションでもアクションは頑張っていて。
と言うより小規模プロダクションほど安全面無視でとにかく無茶なことをやってて、観てるこちらが心配になってくるくらい。
本作もそのきらいが強く、アクション映画好きなら超大満足するくらいのスタントが連発されるが
正直スタントの人たちが心配になるくらいである。
何せ西城秀樹も本作のスタントについて、自分の代わりにスタントマンがビルの上から飛び降りるスタントしたら
首から背骨が出てくる大怪我負ったとか語ってたし。
ムーン・リーと大島由加利はラストの決戦で血みどろになってたからね。
しかし本作を観ていて一番胸が熱くなったのは
「男たちの挽歌」と同じシーンでロケしているシーンがあること!
西城秀樹が最初に香港に登場するシーンは、マークがシンにリンチされるビルの屋上だぜ!
赤いJALの看板が印象に残るあの屋上。一回行ってみたいなあ。
もう一つはホーが出所してタクシーの運転手になり、一休みしている時に足を怪我したマークを初めて見つけ
哀しみの眼差しで見ているうちに、ビルからシンがシン・フィオンを連れて出てくるあのビル!
まあビルから出てくるシーンだけだから、ビルの前でゲリラ撮影だろうけど。
この二つだけでも、挽歌のあのシーンが脳内で再生されるんだよねえ。
とにかく80年代の香港映画最高!
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激突!合気道

2022年01月20日 22時45分04秒 | 功夫/空手/武侠片

「激突!合気道」
1975年 日本 82分
■監督:
 小沢茂弘
■出演:
 千葉治郎
 千葉真一
 野口貴史
 鈴木正文
 志穂美悦子
 渡瀬恒彦

●あらすじ
植芝盛平は幼い頃から修業に打ち込み、早くから起倒流柔術を身につけていた。
盛平は北海道に開拓団の団長として行ってからも修業を続けていたが、ある日、土木請負事業北海組の用心棒に敗れてしまう。
それ以来、さらに武道を極めようと北辰一刀流の達人・奥田源蔵の元で腕を磨く。
一方、警察の剣道教官を志していた源蔵は、盛平が候補に上っていることを署長から聞かされて逆上し、署長を叩っ切ってしまった。
教官の口を断った盛平は獄中の源蔵に会うが、逆に罵られてしまう。
やがて盛平は他流試合の旅に出るが…。
(一般社団法人日本映画製作者連盟より)

★感想など
主演の千葉治郎はあの千葉真一の実弟である。
だからか最初の第一声とか凄い千葉真一に似てた。
アクションの方もアクロバティックな動きを軽々しくこなせるのは流石だ。
少林寺拳法を創設した宗道臣を千葉真一が演じた「少林寺拳法」に引き続き
本作では合気道の創設者である植芝盛平を弟の千葉治郎が演じている。
と言っても合気道の創設者・植芝盛平のことはちっとも知らないんだが。
ドラマ部分はイマイチな感じがあるが、アクション部分は相当凄いことになっている。
千葉真一も5メートルはありそうな高さの崖から落ちたりとか相当ヤバイ。
この映画、この当時の香港映画のアクション超えてるかも知れないかもと思ったくらいだ!
これだけでも本作は観る価値があるが、それ以上にヤバイのがスタッフ。
音楽が津島利章にナレーターが酒井哲。そうあの「仁義なき戦い」のコンビである!
映画が始まってすぐの音楽がもろに「仁義」風で、その後に酒井哲のナレーションが続くと
もう完全に「仁義なき戦い」だよ!
やくざ映画+カラテ映画とは、当時の東映完璧だな!
ちなみにそれ以外でも志穂美悦子の可愛さが超絶にヤバいレベルだったことも付け加えておこう。
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新・少林寺三十六房

2022年01月19日 20時03分43秒 | 功夫/空手/武侠片

「新・少林寺三十六房」
原題:霹靂十傑/DISCIPLES OF THE 36TH CHAMBER
1985年 香港 90分
■監督:
 劉家良(ラウ・カーリョン)
■出演:
 小侯(シャオ・ホウ)
 劉家輝(リュー・チアフィ)
 李麗麗(リリー・リー)
 白彪(バイ・ピョウ)
 李海生(リー・ホイサン)
 元秋(ユン・チウ)
 劉家良(ラウ・カーリョン)

●あらすじ
『少林寺三十六房』の興奮が蘇る最高のクンフー・アクション。英雄たちは再び、宿命の敵に立ち向かう!
『少林寺三十六房』『続・少林寺三十六房』につづく、クンフー映画の巨匠ラウ・カーリョン監督による人気シリーズ第3弾。
『少林寺三十六房』で在家弟子のために36番目の修行房を創設した三徳(サンダ)和尚をリュー・チャーフィーがふたたび演じ、すばらしい風格とクンフーを見せる。
その『三十六房』に飛び込んできた弟子、方世玉(フォン・サイヨ)こそが今回の主役。
『嵐を呼ぶドラゴン』(74)等、多くの映画でえがかれた伝説のヒーローだ。
演じるのは、ラウ・カーリョン監督に育てられた秘蔵っ子、シャオ・ホウ。
目にもとまらぬすばやい動き、小柄ながら強靭な肉体、そして愛敬にあふれた表情で、やんちゃな少年・サイヨを好演。
はじけるような元気のよさに目をみはらされる。
愛弟子の初主演作に、師ラウ・カーリョンも自ら出演。清朝の武官役でクンフーの妙技を見せる。
その武官といざこざをおこしたサンヨが、少林寺にあずけられるのだが、サンダ和尚に反撥、逆に清朝の提督にまるめこまれてしまう…というストーリー。
壁を自在に駆けあがる「飛軒走壁」等、新しい技や訓練が搭乗してたのしませてくれる。
ラウ・カーリョン監督のクンフー・アクションに対する創意工夫は無尽蔵だ。
フン・ヘイクン、ロク・アーチョイ、チュン・マイロクら、少林寺伝説の英雄たちがそろうのも、おたのしみである。
(yodobashiより)

★感想など
劉家輝が再び三徳役でカムバック。しかも三十六房に弟子入りしてくるのが方世玉とは!
中々熱くなる設定だが、肝心の方世玉のキャラクターが腐ってて楽しくない。
三十六房の修行シーンも功夫シーンも少なく、話のほとんどは全く救いのない性格の方世玉の話ばかり。
ラストに戦うのも唐突な感じがあって、全体的にはスッキリしない。
これは興行成績にも現れていて、年間119位。
1985年の1位って何だったっけ? 確か「大福星」だったかな?
他にも成龍の大傑作「ポリス・ストーリー/香港国際警察」とかもあるし、
大ヒット作「霊幻道士」もあった、いわゆる香港映画界黄金の時代。
その時代にこの内容はキツイなあ。
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ガンメン

2022年01月17日 00時23分12秒 | アクション

「ガンメン」
原題:GUNMEN
1993年 アメリカ 90分
■監督:
 デラン・サラフィアン
■出演:
 クリストファー・ランバート
 マリオ・ヴァン・ピーブルズ
 デニス・リアリー
 パトリック・スチュワート

●あらすじ
南米の麻薬組織のボスから大金を盗んだ男が殺された。
大金の隠し場所は分からず終い。それは、どこかの港に停泊中の船なのだ。
殺された男の兄ダニーだけが、どこの港か知っている。
だが、港には船が無数に係留されている。船名を知っているのは、賞金稼ぎのコールだけだ。
コールはダニーに接触を図る。2人の持ってる情報を付き合わせれば大金の在り処が判明するのだ。
だが当然、2人は麻薬組織から執拗に付け狙われることに。
(ザ・シネマより)

★感想など
初めて「デスペラード」を観た時の感覚を思い出した。
舞台が南米なせいか、ラテン系な音楽とかメジャーではない俳優達による演技とか色々と似ていた。
だが冒頭から悪党ボスの情婦が花嫁姿のまま棺桶に入れられて生き埋めにされるシーンから始まり
他にも西部劇時代みたいな刑務所に囚われている男が蝿を食べてる間に爆発で脱走したりとか
もうとにかく内容はハチャメチャなんだけど、それを補って余りあるくらいのパワーと言うかエネルギーが漲っている。
こう言うの何と言うか、最高のB級映画とでも言えば良いのだろうか?
良く言われているB級映画の定義として、主演俳優などに馴染みはないけど、脚本や演出にパワーがあって映画として面白い作品。
正にそれって言う感じで、映画全体に妙なパワーが漲っているかのような迫力がある。
最初から何故か面白くて途中で辞められずついつい最後まで観てしまう。
正に面白い映画の必須条件!
目新しさは特に無いけど、レレレ好きなら文句なく楽しめるだろう!
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探偵神津恭介の殺人推理1~刺青殺人事件~

2022年01月16日 00時49分05秒 | ミステリー/犯罪

「探偵神津恭介の殺人推理1~刺青殺人事件~」
1983年 日本 92分
■監督:
 貞永方久
■出演:
 近藤正臣
 大和田獏
 高田美和
 叶和貴子
 橋本功
 カルーセル麻紀
 志垣太郎

●あらすじ
高木彬光原作による人気サスペンスシリーズ1作目。
江戸川乱歩の明智小五郎、横溝正史の金田一耕助と並び、「日本三大名探偵」と称される探偵・神津恭介を
近藤正臣が演じ、数々の事件に挑む!
松下研二はルポライター。刺青コンクールを取材中、大蛇の刺青をもつ女・絹枝に出会った。
絹枝はバーのママで、土建会社社長・最上の妻。多情な女で、研二もその肉体にひかれ、夜を共にした。
その絹枝が自宅マンションの浴室 でバラバラ死体で発見され、大蛇の彫られた胴体が消えた。
浴室が完全密室だったため、捜査はゆきづまる。
そこで研二は、恋人・信子の兄・恭介に相談をもちかける。
恭介は数字の天才。密室の謎を難なく解いた。
が、犯人はまだ特定できない。
(日本映画専門チャンネルより)

★感想など
土曜ワイド劇場で放送されていたシリーズらしい。
となると江戸川乱歩の美女シリーズと同じようなクオリティを期待したが、ほとんど裏切られた。
脚本・音楽・演出ともに美女シリーズのようなケレン味は全く無く至って普通なドラマな印象。
それに加えて探偵・神津恭介が全体の1/3くらいしか出てこない作りもどうなんだって感じ。
主演の近藤正臣も美女シリーズの天地茂のような妖艶さを持っていると思っていたんだが、全然そんなこと無かったしな。
そうなるとこのドラマはどうなっているのかと言うと、大和田獏がほぼ全編出ずっぱりである。
それに加えて美女の背中に刺青と言う設定のせいか、始まって30分くらいはほぼヌードばっかりである。
刺青コンテストみたいなことをやっているが、全裸の女を並べて刺青を見せ合うのもほとんどストリップ・ショー。
加えてベッド・シーンもあり「刺青のある女はハマるわよ。刺青のない女なんて興味なくなるから」なんて艶めかしいことこのうえないが
確かに背中から胸にかけて描かれる大蛇の刺青と乳房を見ていると、それも分かる気がする。
とまあドラマとしては全くだったが原作ファンなら。
原作と言えば高木彬光の本作よりも島田荘司の「占星術殺人事件」の方が自分的には好みだったなあ。
映像化作品もあるんだろうか? ちょっと探してみようかな。
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