イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

ブレイクはそっちで

2007-07-12 20:12:06 | アニメ・コミック・ゲーム

 バッタもんパワーストーンのプラシーボ(偽薬)効果の話で思い出しました。

 ホワイトバッファロー・ハウライトという石があります。

 名前の通り純白。バッファローは野牛の意で、白い野牛と同じくらい稀少であるという意味の命名のようです。

 その純白の地色に、2B~3Bぐらいの柔らかい黒鉛筆を60°ぐらい寝かせて撫でたような筋目があり、表面はなめらかで、パワーストーンの本ではよく“ガラス光沢”と表現されていますが、研磨するとエナメル様の触感になります。

 涼しげな色つや具合が夏のアクセにぴったりな上、細胞の新陳代謝を活発にし、心身の浄化・免疫力の強化に資するという、とてもヘルシーなパワーを持つ石でもあり、月河も滴型のペンダントトップをチェーンだけ金色・銀色取り替えて、着回しならぬ“着け回し”しています。

 パワーストーンのパワーをアッパーとダウナーとに無理矢理分けるとすると、アッパー系の代表的ストーンでしょう。

 このハウライト、瑪瑙(めのう)などと同様、なめらかに見えて表面が多孔質なため、容易に染色できるという性質もあり、よく青色に染められて、ラピスラズリ(瑠璃)やターコイズ(トルコ石)の代用品として販売もされているんです。

 実は、月河も手持ちの“ターコイズ”アクセのうち、2個はこの代用トルコ(爆)。

 ひとつは例のバッタもんラピスさざれ石ブレスレットと同じ雑誌広告通販で格安入手した玉石ブレス。直径4~5㍉玉ですが、あまりに均一に鮮明なトルコブルーっぷりと表面のなめらかさ、及び、そもそもの格段の格安ぶりで、ほどなく染めモンとわかりました。

 もうひとつの8㍉(推定)玉ブレスは、よく行く市内の専門店で、こちらは専門店だけに初めから正直に“ハウライトトルコ”と銘打って、それなりのお値段で販売されていたもの。

 本物のターコイズは表面がツヤツヤしていることはまずなく、美しいトルコブルーも斑が結構あって、不規則な傷のような黒や褐色の凹部、筋が入っていることが多いので、ハウライト染めモンとの区別はすぐにつきます。

 ターコイズには仕事の成功や繁栄、円滑な人間関係をもたらし、特に旅行や冒険・チャレンジ的な場面に際して危険から身を守る力があると言われていますが、ハウライトトルコは、どんなにターコイズ風に作ってあって、ターコイズ気分で着けていても、どこまで行ってもハウライト。そういうパワーは期待しないほうがいいんじゃないかな。

 本物ターコイズにはない涼しげな質感や色、傷のなさ、何よりお値段の手頃を享受すべきだと思います。

 そういうことを念頭に店頭や通販サイトを渉猟すると、ブレスレットやネックレスに作れるほど粒の揃った天然本物ターコイズはなかなか入手しにくいことがわかります。たいてい染めモン、もしくは加色モンの石が何割か混ぜてある。

 数年前、やっと、キズはあるけどその入り具合がそれなりにサマになっているサイコロほどのタンブル1個と、15㍉ほどの直径のスフィア(=球)をそれぞれ別のお店で入手。本物ターコイズのパワーに接したいときはこちらを身につけるようにしています。

 『金色の翼』第9話。理生と打ち合わせての喧嘩芝居で修子を案じさせた槙、「理生への気持ちが男女の愛でないことに気づかせてくれたのはあなただ、ぜんぶあなたのせいだ」といきなりの大胆告白。

 修子が「止して」と離れようとすると、「あなたはあの日、羽を休める鳥のように僕の前に舞い降りた、この手を離せば永遠に飛び去ってしまう、逃げたりしないと約束してください」と、修理工場風ツナギ着た格好で、羽賀研二さんか石田純一さんが言いそうな台詞でたたみかける。

 オマエ荷物運びとパイロット免許教本の毎日で、どこからそういうフレーズ聞きかじってきたんだ(爆)。やっぱり槙は心性が文系なのね。

 かねて修子の美貌と資産に目がハートの奥寺(黒田アーサーさん)が駆けつけて「何の真似だキッサマー」と殴る蹴る。

 オーナーと支配人の前に引き出されると、修子が「躓いて転びそうになったところをこの人が咄嗟に腕を掴んで助けてくださったの」と助け舟を出してやれやれ。奥寺ダダすべり。

 セツオーナー(剣幸さん)は奥寺が修子に接近するのを食い止めたいので、槙に「(修子さんと)うまくやりなさい、何の異存もないわ」と耳打ち。

 問題は、共犯者であるはずの理生に「何だって奥寺さんに殴られるようなことになったの、何かあった?」と訊かれたとき、槙は「別に大したことじゃない、あいつはただ俺が気に食わないだけだ」と、自分の修子への“羽賀研二風口説き作戦(しかもすでに本気混じり?)をごまかしていること。コレ、絶対あとで効いてくるはず。

 理生は伯母セツが、自分を養女にした上で資産家の奥寺に嫁がせて金銭的苦境を逃れたいために、奥寺が秋波を送らんとしている修子に槙を接近させ、あわよくば結婚までさせようと目論んでいることをもまだ知りません。

 理生「修子さんは本当にいい人だもの、あんな人を騙しておカネを取ろうなんてやっぱり良くないわ」あーあ。裏での隠し事や、さもしい下心が増幅すればするほど、理生がすべてを知ったときのブラック化は深刻になるよ。

 夕食に現れた修子におすすめメニューを見せるふりで「先ほどはありがとうございました、庇って下さって」と槙、最敬礼。これが“使用人萌え”の最たるもの。しかも槙の話法には不思議と逃げ場を塞ぐようなところがあって、修子が「勘違いしないで、あなたをクビにしても、こちらのオーナーが困るだけだからよ」と“別にあなたに好意を持ったからじゃないわよ”と言わんばかりな顔をすれば「理由はどうあれ庇ってくださったことは事実ですから」と押し込む。

 本来、対等な駆け引きや勝負が成立するはずのない立場なのに、いつの間にか引き押しの先手を取ってしまった槙、ホントどこでそんな手、覚えてきたんだか。

 今日は、姉と合流してカジノでの借金も完済してもらって少しは情緒が安定したか、素直なところを見せてきた玻留(倉貫匡弘さん)にみずから撞球勝負挑んで、バシバシポケット入れて興じる理生の笑顔がとてもよかった。

 何年もホテルで一緒に働かされてきた槙のみならず、島に到着した当初だけとは言え女慣れした雰囲気の奥寺も本気でプロポーズする気だったし、この娘のドコにそんな魅力が?と思いつつ見ていたのですが、物事の裏を見ようとしない、ついこの間、上客という立場をかさに着て無理矢理のしかかってきた玻留でも、一介のヤンチャな若者として下手に出てくればそれなりに接するおおらかさや人の好さがよく現れていました。

 演じる肘井美佳さん、『牙狼』での御月カオル役での天然さん風味が活きてきたみたい。

 『仮面ライダー剣(ブレイド)』でのオーキッドアンデッド=吉永みゆき役で、これからカリスとの生き残りを賭けたバトルに赴くという場面、自分の正体をアンデッドと知りながら助けてくれた虎太郎(竹財輝之助さん)に「…白井さん?」と声をかけて首絞めて失神させるときの一瞬の悲しそうな目が、月河は忘れられないんです。知られてしまったとは言え、自分の怪物姿、一時は好意を持ってくれた人間の男性に見られたくなかった。人間の感情にシンパシーを覚え始めていたからこそだったんだよね。

 肘井さん、若いけど、天然さん風の他にもぶりっ子風、策略悪女風、小悪魔風、ブチキレキャラ(『愛のソレア』)と多数の引き出しを持ち、役の解釈力も豊かな女優さんです。これから理生として、さらにいろんな面が見られる展開になるといいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする