参議院選挙公示で、日中のFMラジオでも各政党のCMが頻繁に流れるようになってきました。
その中でも、自民党の、安倍晋三総理総裁がみずからしゃべってるヤツ、いくらなんでもひどくないですか。
「年金の全額支払いに向け全力で取り組んでいます。」って、ソレ、全力で取り組むまでもない、当たり前のことだし。
全額支払われない年金、全額に1円でも足りない年金なんか、誰も保険料払わないし、そもそも制度として意味がない。
当たり前のことが当たり前に実行されない事態をみずから招いて、それをどうにか当たり前に戻すだけのために“全力”を費やす、政府与党としてこの上なく情けない恥ずかしい状態に、わざわざ蛍光ペンでアンダーライン引いてご披露するようなフレーズを党首に読み上げさせる。
いつかの民主党の「日本を、あきらめない。」とはまた違った色合いのマヌケCMだと思います。
それにしても安倍さん、昨年9月に総理就任したときは、あんまり切れ者っぽくはないし頼りないふしもあるけど、何より若さと、小泉前総理以前の自民党の旧態依然ドロドロ爺臭さに染まっていない清新さ、それから総理まであと一歩のところで病に倒れられ夢果たせなかった父上・晋太郎さんの弔い合戦的な同情票もあって、概ね好感度で迎えられていたのに、どうも任命した閣僚の中からボロボロ不祥事や失言は出る、自殺者まで出る、つまらん金銭処理で揚げ足取られてしどろもどろなバカも出るで、つくづく“部下運に恵まれない人”だということが露顕してしまいました。
これは、若さとか人徳のなさというより、持って生まれた“運”なのだと思います。
5年5ヶ月スキャンダルらしいスキャンダルとは無縁のまま任期全うした小泉さんにしても、どう見ても柔よく剛を制す的な人あしらいに長けたタイプではなく、“曲がった道もムリヤリ直進して、結果最短記録”みたいなところがあったのですが、お兄さんやお姉さんなど代々小泉家の家業=政治を支えてきた一族や地元支援団体、噂の豪腕秘書官などが入れ替わり立ち変わりガードし、時折は長男孝太郎くんもTVでイメージアップに貢献してくれて、結局ご本人が泥をかぶる場面は一度もありませんでした。
政治家としての力量を単体で比べたら、安倍さんが小泉さんに大幅に劣るわけではないと思う。社会保険庁の失態にしたって、安倍さんの失政では全然なく、何十年も、何代もの大臣・官僚の仕事の適当さ責任感のなさが、たまたま安倍さんの在任中にダダバレになったに過ぎません。
ただ、ここ数ヶ月のコストパフォーマンスの悪さを見る限り、安倍さんは“対人運”のなさでえらく損をしています。
国民から見ると、この対人運の低調ぶりは、どうしたって今後の中国や北朝鮮、ロシアなどとの折衝力にも現れてくるのではないかと懸念せざるを得ないわけです。
プーチンさんや金正日、ブッシュもしくはゴア、サルコジさんらとよーいドンで籤を引いたら、いちばんハズレ引きそうなのは、どう考えても我らが安倍さんぽい。
“勝ち馬に乗る”という見地からすると、小泉さんは明らかに“勝ち馬”オーラを発していた。安倍さんには、「この人に乗ってけばツキがありそう」という気配が感じられないのです。
どうする自民党。
この際、逆手に出て“運のなさ”を前面に押し出し、「誰か助けてくださーい」を全国で叫ぶか?唱和したい国民は山のようにいますから。
昨夜は帰宅すると高齢家族、『女帝』(テレビ朝日系21:00~)を視聴中。松田翔太くんの男前っぷりに感心したようです。月河も最後のほうだけ観ましたが、お兄さんの龍平さんが最近めっきりお父さん・優作さんに似てきたのに対し、翔太くんはお母さんの美由紀さん似ですね。
鼻筋がまっすぐで高く太く、切れ長の目。いわゆる“いまどき風のイケメン”と明らかに造作、肌合いの違うところが魅力ですな。
歌舞伎の世界が典型ですが、ウチのに限らず高齢者は、役者さんを見ていて「父親似だ」「母親似だ」「いやお祖父さんにも似ている」という話題に花を咲かせるのがことのほか好きなようです。2世タレント・俳優さんで、親をしのぐ成功をおさめた人、デビュー時のみ話題になってあんまりパッとしない人といろいろですが、“出てくるだけ”でも、結構、娯楽のタネは提供しているんだなぁ。