イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

打倒少年泡ぁぁ

2010-07-13 14:11:14 | 朝ドラマ

7月に入って北国の当地はなにやら梅雨の終わりがけにお付き合いしているような曇天→雨、ときどき雷の日が多くて、シーズン本番を迎えたはずの泡モノがどーーもジョッキが…じゃなくてえーと、そうだ、最近はグッとお上品に、グラスで飲んでるのでそのグラスが進まず、ムダに肝臓の調子がいい今日この頃なわけですが、最近は泡モノ界新製品、新ラベルの状況はどうなっているのでしょうか。

ビール系の中で唯一前年プラスを続けていると聞いていた新ジャンルも、先日、気がつけば自宅直近のコンビニで、生き残っているのはSUNTORY金麦SAPPORO麦とホップAsahiクリアアサヒKIRINコクの時間、それだけでした。…あ、前週か前々週にリリースされたSAPPOROアイスラガーは地元の利でどうにかまだ一列確保していたかな。機能系でオフの贅沢も。

信号もうひとつ先の、別チェーンのコンビニでは、これらに足すことのSUNTRORY7種のホップRELAXと、同チェーンのPBTHE BREW”、つまりSUNTORY勢が気を吐いている、その程度。

コンビニは棚が小さいし売場面積がそもそも限られていますから、優勝劣敗の表れ方がシンプルで正直です。

昨年秋に新発された各ラベルでは、月河が贔屓にしていたKIRINホップの真実が年明け早々あっさり後退、結構粘っていたAsahi麦搾りも最近はドラッグストアの安売りコーナーでしか見かけなくなったし、春先にラインナップ入りしたばかりのKIRIN1000(サウザン)などは、6月の早めの猛暑で、さあここぞと思ったときすでにコンビニでは捜索願を要する状況。来週リリース予定のKIRIN本格〈辛口麦〉をちょっとは楽しみにしていますが、また足が速そうです。

最近めっきり割安感がなくなった発泡酒チームのAsahiクールドラフト、缶パケフロントのエンブレムがクリスチャン・ディオールばりの“CD”になってから一度も買える機会がないのですが、マイナーチェンジしてもあのちょっと紙っぽいような、好ましい苦さは健在かしら。新ラベルばっかり追いかけていると既存ラベルの味を忘れそうになるので、ときどき温故知新してみませんと。

さてとっ、遠くで人知れず吹いていた上昇気流がやっと調布のボロ家まで届いてくれたしげるさん(向井理さん)&布美枝さん(松下奈緒さん)夫婦(@『ゲゲゲの女房』)。

大手出版・雄玄社(≒講談社)で、“ジャリのおもちゃ”と文芸組・婦人誌組に軽んじられながらも部数右肩上がり快進撃中『週刊少年ランド』(≒少年マガジン)の若き次期編集長・豊川さん役の眞島秀和さんがとにかく颯爽としていて、「しげる頑張れ、布美枝さんがんばれ」「貧乏神に負けるな」という視線で視聴している者にはとても心強い。何より、貸本の鬼太郎時代から水木しげる漫画を愛読してくれていて、「この“ザラッとくる”感じがいい」「いまの少年漫画誌にはこういう作風が必要だ」と“中身”に惚れ込んでくれてる感がひしひしと伝わってくる。漫画誌勃興期、“僕の前に道は無い、僕の後ろに道はできる”式の無人の野を行く編集者たちはこんな具合に、読み手としての自分の嗜好と“何が受けるか、どんなのが人気を得るか”のマーケット観とを噛み合わせて、作家発掘、本作りに挑む、ワイルドかつインスティンクティヴな情熱を持っていたに違いないと思わせてくれるのです。

眞島さん、2006年の昼帯ドラマ『紅の紋章』でヒロイン酒井美紀さん(←昼は女教師、夜は遊郭女郎)にご執心の、エゴいわりに繊弱偏執的な薬問屋の婿養子役が初見。08年の同じ枠『花衣夢衣』でも双子ヒロインの間で揺れる優柔不断呉服屋ボンボン役で延長線でしたが、NHKスペシャルドラマ『海峡』では一転、どシリアスに戦時の日本人女性(長谷川京子さん)と恋に落ち半島から混乱期の日本に不法に逃れて来る朝鮮人軍属役、『相棒 season7』“沈黙のカナリア”ゲストでは炭坑員だった父親に落盤事故責任の汚名がきせられ母親は自殺、復讐心を抱いて成長し二世代議士の秘書になる青年の役でした。TVでの出演作すべてを見ているわけではないのですけれど、飛び飛びにお顔を見るたび焦点が合って来るというか、持ち味と役柄と、披露してくれる演技的引き出しの内容とがナイス協奏して、俳優としての立体感が増してくるような印象があります。

スラッと長身(布美枝さん役・松下奈緒さんと差し向かってなお余裕で長身に見える男優さんはこのドラマでも数少ない)で昭和顔。かつネクタイスーツの大手リーマンルックが似合う。12日(月)放送回での、しげるの見立てに基づく懇切丁寧な猫顔CGは、眞島さんをこのドラマで初見の視聴者をもグッとつかんだのではないでしょうか。劇場映画ではコミカルな役やカッ飛んだ役、ネイティヴ山形弁(←米沢市生まれ)を活かした役でもご活躍と聞く眞島さん、今作を機会に大河ドラマとか、もっと大きな作品の、出番の多い重い役を任せてもらえるようになってほしいですね。

大河と言えば来年2011年の『江(ごう)~姫たちの戦国~』には、ヒロイン江(上野樹里さん)の最後の配偶者かつ終身のパートナーとなる徳川秀忠役に、我らがしげる・向井理さんがご出演決定とのこと。やったねゲゲ。ちなみにお父さん・徳川家康役は北大路欣也さんらしい。人間だろうか。だよね。

『ゲゲゲ』ウォッチャーとしては松下奈緒さんにも役を…と思いますが、さすがに身長的に時代物はきついか。衣裳の打掛がサイズ無いか。

コメント
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