1990年代はカワサキの単車事業は安定、発展期に入ったと言っていいだろう。
発動機エンジンのメアリービル工場移転や欧州販社の統合など構造的な対策が行われたが、20数年続いた苦難の時期を乗り越えた自信に満ちた落ち着いた展開であったと思う。
高橋本部長から、更に田崎本部長へと単車のスタート時点から苦労を共にした人たちが、貴重な体験に基づいたオーソドックスな施策を展開して事業を万全なものに仕上げていった時期だと言えよう。
私自身はこの時期、高橋鉄郎社長の下、カワサキモータースジャパン(KMJ)で古巣の国内の市場対策に専念した。
ゼファーの大ヒット、ジェットスキーの大飛躍などもあって、販売台数7万台の目標を達成し、特に90年代前半はKMCとともに事業部の経営に大いに貢献できた。
80年ごろの国内販社再建、84年ごろのKMC再建に色濃く関係したものとして、その感慨はひとしおであった。
90年代の国内対策は、単に販売の拡大、経営内容の改善強化だけでなく、
ソフト対策として、
「Good Timeコンセプト」の確立。
「カワサキのイメージ向上」対策。
「ダイレクトコミユニケーション」を企図したユーザー対策。 が特徴的である。
遊び半分では真の遊びは出来ないと 「ソフトの事業化」 にチャレンジしてソフト会社 「Kスポーツシステム」 を設立し専門的に各種イベントなどの展開を幅広く行った。
最盛期にはユーザークラブKAZEの会員は5万人にも達した。
具体的な対策として
一般のライダーが気楽に走れるサーキットSPA直入の開設。
ユーザークラブ「KAZE」による末端ユーザー及び周辺対策。
チームグリーンを核とした、サテライトチームによる二輪レース活動の展開。
BEET, 月木レーシング、 阪神ライデングスクールなど。
JJSBAによるジェットスキーレース活動の展開。
また、新販売網「ARK]を対象に受注、仕切り販売など先駆けて実施し取引の正常化を図り業界をリードした。
90年後半は、企業の社会的責任としての環境整備を業界と協力して、
二輪のユーザー、販売店、メーカーを含めた組織、NMCA日本二輪車協会の設立への協力、
パーソナル、ウオータークラフト(PW)の安全運転活動として、PW安全協会の設立への協力、
二輪車専門自動車学校立など、二輪ならびにPW業界の周辺分野の整備に注力した。
これらはカワサキの基本コンセプト「Good Timeコンセプト」に基づいた活動であり、更に充実した活動が今も続けられている。
私のサラリーマン生活で最も充実し、楽しく面白かった時期である。
この時期を一緒に築いてくれた、幾つもの想いでを共有する若い仲間たちに、心から感謝したい。
発動機エンジンのメアリービル工場移転や欧州販社の統合など構造的な対策が行われたが、20数年続いた苦難の時期を乗り越えた自信に満ちた落ち着いた展開であったと思う。
高橋本部長から、更に田崎本部長へと単車のスタート時点から苦労を共にした人たちが、貴重な体験に基づいたオーソドックスな施策を展開して事業を万全なものに仕上げていった時期だと言えよう。
私自身はこの時期、高橋鉄郎社長の下、カワサキモータースジャパン(KMJ)で古巣の国内の市場対策に専念した。
ゼファーの大ヒット、ジェットスキーの大飛躍などもあって、販売台数7万台の目標を達成し、特に90年代前半はKMCとともに事業部の経営に大いに貢献できた。
80年ごろの国内販社再建、84年ごろのKMC再建に色濃く関係したものとして、その感慨はひとしおであった。
90年代の国内対策は、単に販売の拡大、経営内容の改善強化だけでなく、
ソフト対策として、
「Good Timeコンセプト」の確立。
「カワサキのイメージ向上」対策。
「ダイレクトコミユニケーション」を企図したユーザー対策。 が特徴的である。
遊び半分では真の遊びは出来ないと 「ソフトの事業化」 にチャレンジしてソフト会社 「Kスポーツシステム」 を設立し専門的に各種イベントなどの展開を幅広く行った。
最盛期にはユーザークラブKAZEの会員は5万人にも達した。
具体的な対策として
一般のライダーが気楽に走れるサーキットSPA直入の開設。
ユーザークラブ「KAZE」による末端ユーザー及び周辺対策。
チームグリーンを核とした、サテライトチームによる二輪レース活動の展開。
BEET, 月木レーシング、 阪神ライデングスクールなど。
JJSBAによるジェットスキーレース活動の展開。
また、新販売網「ARK]を対象に受注、仕切り販売など先駆けて実施し取引の正常化を図り業界をリードした。
90年後半は、企業の社会的責任としての環境整備を業界と協力して、
二輪のユーザー、販売店、メーカーを含めた組織、NMCA日本二輪車協会の設立への協力、
パーソナル、ウオータークラフト(PW)の安全運転活動として、PW安全協会の設立への協力、
二輪車専門自動車学校立など、二輪ならびにPW業界の周辺分野の整備に注力した。
これらはカワサキの基本コンセプト「Good Timeコンセプト」に基づいた活動であり、更に充実した活動が今も続けられている。
私のサラリーマン生活で最も充実し、楽しく面白かった時期である。
この時期を一緒に築いてくれた、幾つもの想いでを共有する若い仲間たちに、心から感謝したい。