以前、このブログで少しだけ「奇人、変人」について触れた。
今、佐賀県武雄市長の樋渡啓祐さんが、高槻市長公室長時代のコメントの中の言葉である。
樋渡さんの意見や発想には、私は殆どというか120%共感を覚え、完全に彼のフアンになっている。
中でも、「求む、奇人変人」は特に気に入っている。
その中で、この10年最も役割の変った地方自治の最前線、市役所こそ頑張らねばならぬと言っている。
ご紹介をするので、是非一度目を通してみて欲しい。
私自身も「普通の人ではない」どちらかと言えば変っていると思っている。
仕事の上で好んで付き合った人、目をかけた人たちは皆「奇人、変人に近い、あるいは奇人変人そのもの」であった。
上司にも、誠に恐縮だが「奇人、変人」に類する人たちが多かったような気がする。
川重の中でも、単車事業部はまさに「奇人、変人の集まり」であった。
苦しい時には馬鹿にされたが、一端苦境を乗り切ってからは、遺憾なく「奇人変人の実力」を発揮して全社をリードする方向となった。
基本的に「ネアカ」で、樋渡さんの言うように「仕事で仕事をしているのでなく、遊び感覚で仕事をしている」雰囲気が確かにあった。
私の最後の勤めであった「北海道川重建機」も違った意味で、強烈な「奇人、変人の集まり」であった。
だからこそ、メーカーの系列化の波にも飲み込まれず自立を通し得たのだと思う。
そんな「奇人、変人集団」のなかで楽しく仕事が出来たのは、私自身も相当の同類項なのかも知れない。
「奇人変人のいる職場」は楽しく活気がある。
望まれるのは「奇人、変人の育つ環境の維持」である。
これが本当は、トップに立つ人が「一番考えなくてはいけないこと」ではなかろうか。
それは簡単なようで、意外に難しいことだと思う。