雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

東大総長小宮山さん

2007-08-05 06:29:52 | 発想$感想
つい先日、小泉さん時代の知恵袋竹中平蔵さんの参議院選挙の感想記事を読んだ。

たとえ話として「東大の民営化」の話が出ていた。
これなら賛否に別れ議論が解りやすいという理屈である。

確かに、例え話としても現実の議論としても面白いと思った。
象牙の塔と言われる東大などは、研究にだけ没頭する学者だけの集まりだとばかり思っていた。
民営化すれば何か違った形の東大像が描けるのではないかと思ったりした。



昨日の朝日のBe版、東京大学総長小宮山宏さんが特集されている。
この記事を読んで正直ビックリした。
こんな総長が現実に居られるのなら「東大の民営化」など必要ないと思った。

就任後直ぐに発表した、東大初のアクションプランの内容も、
140項目から成り立つ積極的なもので、それも「全てやる切るとの決意表明」をし、70%を既に実現した今も、「全てをやり切る」との旗は降ろしていない。

内容がユニーク、新鮮で学内や日本に止まらず、常に世界を見た発想がいい。
教授会を横断するヨコ展開の発想や、自らが陣頭に立ってリーダーシップを発揮する、そんなアプローチの方法もスタンスも心意気もいい。

金融機関からの資金で事業を考えているとか、金融機関からの東大の格付けが「トヨタと同じトリプルA」というのもはじめて知ったが、面白い。



21世紀の新しい大学モデルを示したい。「もう欧米の真似はしません。真似されたい」と思います、とインタビューの最後に仰っている。

そして記事は、
「日本の国立大は04年度から法人となり、運営の自由度はぐんと増した。お堅いイメージだった東大に経営者タイプの総長が登場したのも時代の流れなのかも知れない。」と締めくくられている。



この記事を書くきっかけとなった、慶応の教授であった竹中さんも、
政治の世界で大学の先生とはとても思えない目覚しい活躍をされた。

総務省のお役人だった樋渡啓祐さんも、佐賀県武雄市の市長として、官僚あがりというイメージを払拭する活躍振りである。

東大の総長の小宮山さんも、こんな驚きの発想と行動力。


みんなに共通しているのは、「高い想い」があることだと思う。
そして、ご自分の「想い」に真正面から取り組む「発想」と「行動力」をお持ちである。

新しい時代のリーダーは、
是非このような「高邁な理念」と、
それを具体化する「発想」と「行動力」を持ち、
そして、それを実現できる「最高のシステム、仕組み」で対応して欲しい。


私たちが知らないだけで、世の中には立派な人は沢山いるのである。

国を引っ張る政治の世界にこそ、この人たちに負けない先見性のあるリーダーの出現を願いたいものであると思う。







コメント
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