雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

カワサキ単車の昔話-70

2007-08-09 05:47:56 | ジェットスキー&KAZE
KAZEとショールーム-1

単車昔話も70回になった。
昔話もいろいろあるが、ケイスポーツシステムのメンバーたちと展開したユーザーサービスの事業化は、いろいろあって想い出も多い。

レースなどの動きのあるイベントにも力を入れたが、全国に展開したショールーム政策は、その後の業界の流れを造ったと自負している。

ずっとずっと昔、75年ごろ特約店政策を展開した頃から、
モーターサイクルは世界一の商品なのに、それを売っている販売店の店舗は所謂自転車屋さんの延長でお世辞にも綺麗とは言えない。

いつの日か世界一の商品に見合う店舗での販売をと夢見ていた。


販売店に頼っても費用の掛かることだし無理強いも出来ないので、ショールームとして自分たちでやってみるかとスタートしたのである。

金も掛かるし一挙には無理だったので、順次展開することにして、地方ではあったが当時考え方では一番進んでいた西日本地区からスタートした。



当時の西日本は山辺さんや谷沢君が中心に、
90年から新しくスタートさせた販売政策でも 「仕切り制度の導入」 などカワサキでは勿論、業界でもトップを走っていた。

新しいことは、リスクも大きいのでどちらかと言うと、小さい市場のほうがやり易いところはある。
そういう意味では、ホンダよりカワサキのほうがやり易いのである。
そんなことで、業界の目指す方向を先頭を切って走り続けた積りであった。

特約店制の実施のとき、部品の物流政策のときもそうだったが、全国一斉の導入は避けた。
出来るところからの順次展開は、 「弱者の戦略、カワサキのお家芸」 と思っていた。
ただ、その差別化のレベルは 「他の追随を許さない圧倒的なレベル」 での展開を目指したのである。

どんな政策でも、一斉にやろうとするとどうしても思い切った差別化にはなり難い。
どちらかと言うと、一番だめなレベルか、頑張っても平均のレベルに合わせることになってしまうのである。


ショールームも、最高のレベルのものを基本コンセプト通りに、業界の話題に上がるようなものを狙ってスタートした。
KSSの森君が担当して、西日本の連中と協力して岡山に第1号ショールームを開設したのである。

立地、広さ、店舗装飾などどれをとっても、当時の業界水準のはるかに上を行くレベルでの展開だった。
1990年4月17日にオープンしているが、身内の高橋鉄郎さんも見てビックリの立派なものだった。


ZEPHYRの「西からの風」と同じく、
新しい販売政策は「西からの風」となって先頭を走ると、当時の西日本の人たちは大いに張り切っていたのである。

もう昔の話だが、15年以上経った今も、岡山ショールームは十分に機能しているのではなかろうか。
現在は、二輪業界の大型店舗は本当に立派になった。

ファッション業界でも、いいものはいい店舗で売られている。
モータサイクルもある意味ファッションである。

世界一の商品に見合う店舗でと思い続けた夢は、いまは現実のものになっている。


そんなカワサキのショールーム1号店は岡山だった。

コメント (4)
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