★世の中で初めてのことなどをやろうと試みるときには、すべて仮説を立てることがMUST条件になる。
つい先日は、高年齢者が激増する日本の『今後の交通問題』についてちょっと考えたりした。
夜のNHKクローズアップ現代では『介護保険問題』をとりあげていた。
いずれの問題も、初めてぶつかる『超高年者社会の問題』だから、仮説を立てての対応になるのは当然なのだが、
これはなかなか難しい問題だと思う。
大体日本人があまり得意とする分野でないことがまず上げられる。
日本人は、問題点が現実に目の前にあって、それを対策する生産管理やクレーム対応は非常に得意分野だが、
マーケテングに近い仮説を立てての対応は不得意である。
マーケテングの世界でも、仮説の妥当性は中々解りにくい分野なので、
新しいシステム導入などは初めは点そして線それから面へと、検証を重ねながら実行する場合が多いのだが、
『介護保険問題』や『高年齢者の交通対策』なども、国の方策なので、徐々にと言うのが難しいのであろう。
仮説から、一斉に全国一律に実施されてしまうのは仕方がないことかも知れない。
全く新しいコンセプトのバイクの開発、これらはオモシロイ仮説の世界である。
当たらぬことも多いがーーー。
★NHKが取り上げた『介護保険問題』などを観ていると、現実の把握が全然できていないままの実施になっていて、その実施結果はあちこちに問題山積なのである。
問題があるからNHKはとりあげているのだろうが、
仮説が間違っていたのである。
その間違いのベースに、15年前と現在との、日本人の生活実態に歴然と差が出ていることが原因の一つであろう。
15年前の常識では、介護問題は、『家庭での介護』が当然であり、その家庭には介護できる人たちがいることが自然に想定されていたように思う。
ところが15年経っての実態は、
独りで生活する人や、
介護保険を申請することすら難しい『認知問題』や、
それでいて『人に迷惑をかけたくない』と言うこの時代の人の心情など、
難しい問題がいっぱいなのである。
★今後、これらの問題は、超高齢者社会へと進むので、間違いなく大きな問題を孕んでいるのだろう。
一番問題なのは、これらが未経験の分野であることと同時に、
それを検討したり、法律を作ったり、判断する人たちが、官僚にしても政治家にしても、あまり問題に直面していない、比較的若い人たちだと言うことである。
自分自身の事で振り返ってみても、これが昨年ならこんなことをブログに書いたりは決してしていないと思う。
今年になって、それもごく最近、母の『介護問題』が現実になり、今週は自分の運転免許問題で、いろんなことに遭遇したのでこんなことを思ったりするのである。
と言って、認知症になりかけている年代の人たちで検討することもできない。
★確かに、これは難しい問題だが、放置出来ない問題でもある。
最初に立てた、仮説が間違っていたり、現在の世の中に実態に必ずしも対応でき地ないことも多いだろう。
その場合どうするか? なのである。
NHKの番組を観ても、これは現実に対応できていないのだが、
その制度の『枝葉』は、修正、改善できても、その『根幹部分の見直し』は難しいようなことを言っていた。
解説をされていたコメンテーターの先生はよくお解りのようだが、その修正は現実に難しいような口ぶりであった。
これでは問題の指摘はできても、問題解決にはならないのである。
★今、必要なのは、当初考えた『仮説の検証』をもう一度ちゃんとやり直すことだろう。
最近出てきている問題は、
100歳以上の人たちの所在の確認にしても
介護保険問題も
高齢者の事故多発の問題も
みんな未知、未経験の分野なのである。
ほぼ、その中に足を踏み入れている自分自身でさえ、その場面に直面しなければ気付かないのである。
日本人の生活スタイルがどんどん変わっているし、そのベースにある発想もどんどん変わっている。
もともと、仮説は不得意の分野である。
それが間違っていた場合、、『仮説の検証』をし直して、
改めて、早く簡単に、方向転換できる周辺の法整備など、『修正対策』に重点を置いた方がいいように思うのである。
ぐずぐずしていたら、みんな『不幸なままで』人生を終わってしまうことになる。
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