かっては、仕事柄、接待で客先の連中と良く酒を酌み交わしたものだ。
私の場合は、その相手が熊みたいな白人のオッサンばっかりだったので、毎回結構な量のお酒を飲んだ。
彼らと飲むときは、最初はレストランで夕食と一緒に飲む、その後気が向いたら、ホテルのバーかパブみたいなところで飲みバカ話をするのが常だった。
最初のレストランで、勘定書きをみると酒代が料理の代金の数倍になることがほとんど。
そして、日本人みたいに居酒屋に入ると取り合えずビールてなことには決してならない。
ワインも飲むが、通常ハード・リカーから始まり、ジン・トニックのダブルとかウイスキーのオン・ザ・ロックを注文しカパッ一気飲みに近い形で胃に流し込んだ後、ワン・モア・ラウンドとなる。
比較的お酒には強い方であるが、彼らと同じように飲んでいてはやっぱり体が持たない。
結局ガンマGPTの数値が高いとか、エコーで肝臓を調べてもらうと、医者から“油のってますね~、脂肪肝ですね~”なんて言われた。
それはまずいと思い、歳をとってからはお酒は控えると決め、飲み会なんかも近い親戚とか友人関係だけと絞り込み現在に至る。
おかげで、ガンマGPTなど肝臓に関する数値は、通常状態に何とか持ってこれた。
みなさんも、これから年末にかけて飲む機会が多くなるのでくれぐれもリミットを越さないようにするための何らかの工夫が必要かと。
そこで思い起こすのが、スティーブン・スティルスのソロ・アルバム。
1976年に通算4枚目のスタジオソロ、ILLEGAL STILLSを出した。
ジャケットのデザインでわかるように自身の名前と非合法の酒の蒸留所をかけたタイトルだった。
ジャケ裏のデザイン
アルバムの作風は、これと言って特に記述するような目だった曲も無く、地味というか中庸って印象で、唯一盟友のニールヤングのTHE LONERを何故かカバーしている位だろうか。
当時のスティーブンは未だスマートな体型を保っていて、近年良く映像などでよく見かけるようなブクブク体型には未だなっていなかった。
やっぱり、酒を食らって、たらふく飯を食らい、そして運動しなければ誰しもこうなるのであろう。
このジャケを見てお酒は控えめにって思い出させば、レコードをあまり聴かなくとも十分役には立つのでは無いかと思う今日この頃である。