本日は1974年のGrand Funk9枚目スタジオ・アルバム、All The Girls In The World Beware!!!
邦題はハード・ロック野郎(世界の女はご用心!!!)
プロデューサーは、トッド・ラングレンから、スリー・ドッグ・ナイトやラスベリーズのレコード制作に関わった、ジミー・イエナー。
このアルバム一聴してわかる様に、以前のハード・ロック路線から新しいプロデュサーの芸風 によってポップ・ロックに生まれ変わる。
アルバム・タイトル曲のAll The Girls In The World BewareやRunnin’などハードなナンバーも収録されてはいるものの、以前と比べればハード・ロックお得意の低域や高域より、中域の音を強調しているためあまり重く感じない 。
邦題のハード・ロック野郎は少し違和感が….
ところで、このタイトル曲の歌詞がちょっとぶっ飛んでいるので、訳してみる。
All The Girls In The World Beware(世界の女はご用心!!!)
I got tartar on my teeth, but I don't care
歯には歯石がついているが、そんなこと気にしちゃいない。
I got dark brown stains, in my underwear
下着にも茶色いシミが
I'm a crumb and a bum, I'm a slouch and a louse
俺はクズの浮浪者、猫背でロクでもない野郎さ
A crazy man who don't give a damn about his self
自身を蔑むなんてしない、クレージーな野郎さ
All the girls in the world beware
All the girls in the world beware
All the girls in the world beware
All the girls in the world beware
お嬢さん、気をつけな
I'm the crazy man
I'm the crazy man
I'm the crazy man
俺はイッちゃてるからな
ゲゲッ! この人ってイッちゃってる浮浪者のおじさんのこと?
それから気になったのが、日本盤のCDの歌詞カードと対訳酷いね〜
Tartar(歯石)なのにTireって聞き取ってしまっているから、”歯にはタイヤ”って意味不明の邦訳。
更にDark brown stainsなのに、Dun pan stalksて聞き取っているし、そのあとのI'm a crumb and a bum, I'm a slouch and a louseのところも間違って聞き取っているので意味不明、
Grand Funkが芸風を変えてまでこのアルバムを出す必然性があったのだろうか?なん〜て時々思うのだが。
ただ、Bad Timeなど出来の良いスムーズなポップ・ソングには心が惹かれる。
お嫌いですかと問われれば、お好きですって答えてしまう。