CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ムーディー・ブルースの The Other Sideはいかがすっか〜?

2018年08月27日 | PROG ROCK
1986年にムーディー・ブルースはスタジオ・アルバム、The Other Side Of Lifeを出した。

(2014年リマスターされた音源は音圧が上がり、一曲めのWildest Dreamでは、ジョン・ロッジのベースがブンブン鳴り響く)

過去の神セブン・プログレ・シリーズでコンセプト・アルバムを続々ヒットさせたムーディー・ブルースでさえも時代の流れには逆らえない。

オリジナルのメンバーはともかく、Yesのアルバム、Relayerでリック・ウエイクマンの後釜として、尖ったキーボードの演奏を披露していたパトリック・モラーツも、ここではセッション・ミュージシャンのように言われた通り大人しくシンセを操る。

神セブン・シリーズからずっと彼らのアルバムを聴いてきた私もあまりのポップ調に当時はがっくりしたし、評論家もこのアルバムに対して低評価を下していた。

しかし、今思えば80年代に70年代のプログレはいかが?と言ったところで、ミュージック・シーンは既にエレ・ポップの時代を迎えていたので、たとえ迎合だ!と言われたとしても時代に生き残るためにはある程度売れ線の味を出すことは必然だったと思える。

その回答がこのアルバムで、アメリカ大衆を意識した彼らにとってアザー・サイドとも言えるポップ路線は見事に当たり、全米9位かつプラチナ・アルバムを獲得。

おかげさまで先細りしていた人気もここで挽回。

オリジナル・メンバーのレイ・トーマスとマイク・ピンダーはいないけど、残り3名でいまだに現役で活動できるのは、それぞれの時代でヒット曲を持っているからじゃないかと….

いつになく、ダジャレなしで終わる。