1972年、デビッド・ボウイーはThe Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Marsと言う長いタイトルの5枚目のオリジナル・アルバムを出した。
性別不詳、無国籍、もしかしたら宇宙人かも?と言う架空の人物、Ziggy Stardustを演じツアーのステージで歌った。そして翌年もこのキャラクターの延長で、アルバムAladdin Saneを出した。
Ziggy Stardust Tourは1972年にアメリカで開始、そして同年の12月クリスマス休暇からUK Tourをキック・オフ。
ただ、ボウイーもこの独創的なキャラクターに縛られることによって芸風が定まってしまい、今後の活動に窮屈な思いをするのではないかとの危惧を感じたのだろうか?
1973年5月12日から始まった第三期Ziggy Stardust Tourの最終日だった7月3日、ロンドンのハマースミス・オデオン会場での最後の曲、Rock N Roll Suicideを歌う直前にZiggyの卒業を表明した。
このライブの模様は、のちに映画化するために撮影と録音がなされていた。
しかしボウイーがZiggyを卒業したかったのと当時の録音の音質が悪かったため、お蔵入りだったそうな….
陽の目を見たのは1983年で、ようやく2枚組LPが発売された。
この時は購入に至らず、手元にあるのは2003年にトニー・ビスコンティーが音質改善のリミックスを行った30周年記念盤である。
(クラムシェル・タイプのボックスにCD2枚と下記のオマケ収納)
(CDのレーベル、悪名高かったコピー・コントロールのロゴがクッキリと)
(ボウイーの最後のコンサートを報道する当時の新聞の切り抜き)
(入場チケットのレプリカ)
21世紀になってデジタル技術の進歩と共に、昔では到底不可能だった音質の改善が最も簡単に。
このリミックス・アルバム、The Motion Picture、Ziggy Stardust And The Spiders From Marsは中々良い音質で、さらにボウイーの1969年のSpace Oddityから1973年のAladdin Saneのアルバムまでのベストな選曲が楽しめる。
それにミック・ロンソンのリード・ギターも中々ヨロシイ〜
ただ、2003年当時はコピー・ガードの議論が盛んに行われていた頃で、CDはコピー・コントロール仕様の代物。
まあ、iTunesにも問題なくリッピング出来たし、うちのCDデッキで再生しても今のところコピー・コントロール仕様のマイナスの影響はないので特に気にすることもない。
博士:わしも作風を変えて、この不人気なブログから早く卒業宣言したいと思うのじゃが、どうすれば…?
助手:博士! 良い手が見つかりました。このブログのコピー・コントロール機能を停止し、他の有名ブログからの記事をコピーし貼り付ければ読者倍増ですよ!
そうすれば、Ziggy Stardustではなく、ブログ界で、“じきに〜 スターだ〜す”てなことに。
どうもスイマセン(初代林家三平調で)
それにしても、アイドル物の卒業アルバムと違って、収録から10年もかかっても卒業アルバム発売出来るとはすごい余裕だね。
(2015年発売のLP)
(CDと異なるLPレーベルのデザイン)