CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

フォーク歌謡とでも呼べばいいのかな?

2019年02月26日 | JAPANESE
今日は小椋佳の1974年のアルバム、“帰っちゃおうかな”を聴いてみた。

アコギ片手に歌う典型的なフォーク・シンガーでもないし、歌謡曲のジャンルかと言えばそうでもなく、またテレビにも出てこない極めて特異的な存在であった。

当時私が聴いていた洋楽のハード・ロックもしくは昨日のはっぴえんどとは対極の位置に存在していたと思しき歌手だったので、時々テレビのドラマの挿入歌の作者という程度の認識で、当然彼のレコードを積極的に聴く事はなかった。

時は流れて、歳を重ねると共に色々な事を経験してきたことから音楽の守備範囲もかなり広がり、今ではどのジャンルでも結構聴ける様になってきた。

何しろ、ビートルズのサージャント・ペッパーズのアルバムなんて、70年代当時、サイドー2は2曲目、When I’m Sixty-fourから始るのがお約束だったからね。

その後東南アジアで働くことになり、インド系の音楽もテレビのチャンネルをひねれば流れてくる様な日常から免疫が出来たのか、ジョージのWithin You Without Youなんか楽勝で 、バングラデシュ・コンサートのLPのサイドー1全面を覆うラビ・シャンカールの熱演も問題なし。

今となっては残された難敵はプラスティック・オノ・バンドでのオノ・ヨーコ氏の叫び声と言うかアバンギャルドな歌唱ぐらいかな?

話は戻って、この小椋佳のLP現在廃盤となっていて、ネット・オークションか中古屋を回らないと手に入らない代物で、つい最近友人が幾らかの古いレコードを処分するというのが縁で手にした。

一聴してみて、どこを切っても小椋佳って感じで、他の歌手がカバーしようともこの独特の味は多分出せないだろう。

頂き物ではあるが、45年経ってこのLP初めて聴いてみて遅ればせながら懐かしの70年代の雰囲気がよく出ていて中々よろし〜って感想。

さらにこのアルバムの魅力はジャケの写真。

花束を持ったお嬢さんにはさほど興味はないが、首都高高架下の都営バス、六本木バス停のレトロチックな様が遥か彼方に去っていった昭和を思い起こす。



“大いなる旅路”は鉄道モノのテレビ・ドラマの主題歌に使われていたね。