1984年、アセイラムからMCAレーベルに移籍後に出したグレン・フライの2枚目のソロ・アルバム、Allnighter。
(お馴染みMCAのレインボー・レーベル、イーグルスのマネージメントを引き受けてきたアーヴィン・エイゾフがMCAの社長になったからMCAに移籍したとライナーには書いてあった。)
1980年のイーグルスの活動停止から早4年、善し悪しは別にしてかってのウエスト・コースト・サウンドの面影はなく、80年代も半ばとなりその当時の流行りに沿ったAOR路線をまっしぐらって感じ。
個人的にはイーグルスの1975年の作品、One Of These Nightsが頂点だった思っている私からすれば、少し粗削り気味のプロダクションだった2年前の作品、No Fun Aloudのエッジを取り去り今回まぁ〜く収めましたみたいなが感じで、仕上がりはチョット物足りない気も。
しかし、アルバムは全米22位でシングルもそこそこヒットし、また当時流行りのMTVにも登場し人気を博したとかでやっぱり時代を見据えた作品だったのか。
個人的に興味が惹かれるのがインナー・スリーブのデザインで、マッチが2本残るのみで燃え尽き寸前って暗示をしている気がしないでも無い。それとも、Allnighterって事でマッチを沢山使ってしまい、残りあと2本?