CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

遥かなる未来から覗いてみると

2024年02月26日 | BRITISH ROCK

ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)は1980年のサントラ、Xanaduを挟んで1979年のアルバム、Discovery以来のオリジナル・アルバム、Timeを1981年に出した。

その内容は1981年からタイム・トラベルをしてたどり着いた世界が21世紀末の2095年。そして主人公が遥か未来から1981年の時代を振り返り当時のGood Old Daysを懐かしむと言う過去と未来の時の繋がりをコンセプトにしたトータル・アルバムとなっている。

アルバム、Discoveryの制作からストリング・セクションをバンドから外すことによって更なるポップ度を追求し、それぞれの曲の出来は前作や前々作と比べても引けは取らない。

ただ80年代の幕開けの1981年ともなるとリスナーも新たな刺激のあるサウンドを求め少々食傷気味に感じたのかもしれない。全英はチャートは見事1位を獲得したもののアメリカでは16位と前作よりチャートの順位を落とす残念な結果に。

それから43年経った今改めてこのアルバムを聴いてみると、2095年の世界はまだまだ遥か先の未来ではあるが1981年当時と比べると今時21世紀末の未来に期待を持つ人はかなり少なくなっているのでは... と言うよりは時が進むにつれて状況はさらに悪くなっていってるのでは?と思わせる様な...

むむ〜、確かに....

それでも悲観するだけでは何も生まれないと、このアルバムの締めでジェフ・リンがHold on tight to your dream~と勇気づける様に歌う。

そうすればきっと明るい未来が待っているのかも。