もう買うまいと心に誓っていた今年7月に出たジョン・レノンの再発盤、Mind GamesはUltimate(空極とか最終的)Mixと形容された商品だ。
ジョンのアルバムの中ではそれほど評価の高いアルバムではないみたいだが、オイラは結構これが好き。初期の力強いメッセージ性のあるアルバムとは異なり、同じポリティカルな内容でも全体的に漂う少し力の抜けたリラックス感があるのがいいね。
これで最終って事なら長年再発盤商法に付き合ってきた手前、よござんすってことで愚かにも買っちゃいました。とは言え、もちろん数万円もする最上級の商品ではなく一番安い輸入盤。
そこでUltimate Mixが如何なるものかと以前CD音源と比べてみた。
1987年のAAD仕様の初CD、2002年のリミックス盤と今回の2024年のUltimate Mix盤の波形を比べてみた。ちなみに2010年にもリマスター盤が出たが買ってないので、今回は3種の音源で比較。
1987年盤は多分フラットなデジタル変換だから音は小さくなっている。お次の2002年盤は全体的に音のボリュームは上がっているものの、ピークには届いていない割と上品な仕上がり、ただドーンと直線的に来る感じで音に隙間の無いようなウォール・サウンド…
驚いたのは、2024年のミックスだ。波形としては1987年のものとよく似ていて大小のメリハリはあるが結構ピークまで届いている音もあり3枚を連続して聴いたオジンの耳には派手目(他の音源と比べると少々煩さ目かな)に感じ、これじゃ無いって心の声が聞こえる。
ちなみにメーカーの宣伝文句では、ジョンのボーカルを全面に押出し、サウンドをアップ・グレードしたと書かれている。
どうなんだろう?
当方劣化した聴力を持つオジンで、聴き手によって印象は異なるかもしれないが、これをUltimate Mix、即ち最終形態って言い切っちゃって良いのかな?
Ultramanの如く、近い将来、真Ultimate Mix出るかも?