オランダ出身のギタリスト、ヤン・アッカーマンがタイス・ファン・レーンのバンドに加入して1970年フォーカスが誕生。
その後フォーカスはオランダのバンドとしてはショッキング・ブルーに続いて国際的に人気を博した。
またヤンはフォーカスの活動と並行してソロでも活動を続け、1972年のフFocus IIIのレコーディング後、1973年にソロ・アルバムTabernakel(聖櫃)を出す事に。
基本的にはヤンの爪弾くリュートによる深掘りされた中世の古典的雰囲気が味わえる癒しのアルバムとなっている。また数曲にBBA加入前のティム・ボカートとカーマイン・アピスのリズム・セクションがアクセントを加え現代に引き戻される仕掛けも味わえる。(フォーカスでレコーディングされたHouse Of Kingがティム・ボカートとカーマイン・アピスのリズム・セクションをバックに再録されていて聴き比べることができる。)
とは言え、基本的にはフォーカスとは一味違うヤンの個人的な趣味の色彩の強いアルバムでリスナーによって好みが分かれるところではある。