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1976年ビートルズの音源利用に関する契約が切れたことにより、レコード会社主導でビートルズのコンピ盤の制作が可能となった。
第一弾として、東芝EMIの企画をアメリカのキャピトルが纏め上げたビートルズのロック・サウンド主体の曲を集めた2枚組のコンピ盤、ROCK N ROLL MUSIC が発売され、既発曲ばかりの寄せ集めだったのにもかかわらず、 アメリカ・チャート2位と大ヒットとなった。
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ROCK N ROLL MUSIC、日本盤はピカピカと銀色に輝くジャケットだが、写真に写そうとすると反射するのでなかなかうまく撮れない。
翌年、同じく2匹目のドジョウを狙って、東芝EMIがラブ・ソングというキーワードで企画した2枚組のコンピ盤、LOVE SONGSを制作。チャート的には24位と前作のような大ヒットとはならなかったが、それでも2000年の時点で、アメリカでの累積セールスが300万枚を記録した。
既出の曲であっても、テーマに沿って選曲された曲をうまく並べ替えることで、それまでのオリジナル盤や赤・青のベスト盤とはまた違った曲のイメージを感じ、新鮮さが生まれたのだろう。これらのコンピ盤は、オリジナル・アルバムの収録曲と別ミックスのものを採用しているケースもあり、マニアであれば少しだけ微妙な違いを感じ取ることが出来る。
しかしながら、デジタル・サウンド時代になり、現在では2009年にリマスターされた音源を持っていれば、コンピュータに取り込み同じシークエンスで演奏することが可能なのである。微妙に違う当時と同じミックスの楽曲を味わいたいとか、 レコードのジャケットなどに興味のあるマニア以外には、この手のコンピ・アルバムは用済みになったと思いきや、21世紀になってもさらなるコンピ・アルバムが制作され続けている。
2000年に発売されたコンピ盤、BEATLES 1はチャート・ナンバー1を獲得したシングルを寄せ集めたものだが、CDの16ビットデジタルからさらに進化した24ビットのハイレゾ・デジタルのリマスタリングが施され、それを売りにして発売されこれも全米チャート1位に輝く。
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BEATLES 1 CD盤
さらに、今年の11月にBLUE-RAYもしくは DVDのフォーマットにビデオと楽曲を収録した新しいBEATLES 1が出る。映像は最新技術によって修正され、音源も5.1CHのマルチ・トラックに変換されている。
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BEATLES 1 BLUE RAY +CD盤
サッカーの代表チームで、試合中にあるプレイヤーがミスを犯すと、なぜこの選手を代表チームのレギュラーとして使い続けるのか?なんて議論がよく起こるのだが、それはその選手に取って代わる実力を持った次世代の選手が見当たらないからであろう。
同様に、ビートルズの残した楽曲が偉大であり、レコード会社としてはビートルズに取って代わる存在が現れない限り、今後とも手を替え品を替えて延々と続いていくのであろう。普通の商売では、他社の先をいく新しい事業を立ち上げると、昔なら3-5年はそれで優位性を保てたのだが、情報化の進んだ現在ではもしその新しい事業が成功でもすれば、他社の追従によりあっと言う間に追いつかれることとなる。
50年前の音源で、今でも大きな商売が成り立つビートルズが羨ましい限りである。
ラブ・ソング収録のI WILL をどうぞ。
The Beatles - I Will
第一弾として、東芝EMIの企画をアメリカのキャピトルが纏め上げたビートルズのロック・サウンド主体の曲を集めた2枚組のコンピ盤、ROCK N ROLL MUSIC が発売され、既発曲ばかりの寄せ集めだったのにもかかわらず、 アメリカ・チャート2位と大ヒットとなった。
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ROCK N ROLL MUSIC、日本盤はピカピカと銀色に輝くジャケットだが、写真に写そうとすると反射するのでなかなかうまく撮れない。
翌年、同じく2匹目のドジョウを狙って、東芝EMIがラブ・ソングというキーワードで企画した2枚組のコンピ盤、LOVE SONGSを制作。チャート的には24位と前作のような大ヒットとはならなかったが、それでも2000年の時点で、アメリカでの累積セールスが300万枚を記録した。
既出の曲であっても、テーマに沿って選曲された曲をうまく並べ替えることで、それまでのオリジナル盤や赤・青のベスト盤とはまた違った曲のイメージを感じ、新鮮さが生まれたのだろう。これらのコンピ盤は、オリジナル・アルバムの収録曲と別ミックスのものを採用しているケースもあり、マニアであれば少しだけ微妙な違いを感じ取ることが出来る。
しかしながら、デジタル・サウンド時代になり、現在では2009年にリマスターされた音源を持っていれば、コンピュータに取り込み同じシークエンスで演奏することが可能なのである。微妙に違う当時と同じミックスの楽曲を味わいたいとか、 レコードのジャケットなどに興味のあるマニア以外には、この手のコンピ・アルバムは用済みになったと思いきや、21世紀になってもさらなるコンピ・アルバムが制作され続けている。
2000年に発売されたコンピ盤、BEATLES 1はチャート・ナンバー1を獲得したシングルを寄せ集めたものだが、CDの16ビットデジタルからさらに進化した24ビットのハイレゾ・デジタルのリマスタリングが施され、それを売りにして発売されこれも全米チャート1位に輝く。
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BEATLES 1 CD盤
さらに、今年の11月にBLUE-RAYもしくは DVDのフォーマットにビデオと楽曲を収録した新しいBEATLES 1が出る。映像は最新技術によって修正され、音源も5.1CHのマルチ・トラックに変換されている。
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BEATLES 1 BLUE RAY +CD盤
サッカーの代表チームで、試合中にあるプレイヤーがミスを犯すと、なぜこの選手を代表チームのレギュラーとして使い続けるのか?なんて議論がよく起こるのだが、それはその選手に取って代わる実力を持った次世代の選手が見当たらないからであろう。
同様に、ビートルズの残した楽曲が偉大であり、レコード会社としてはビートルズに取って代わる存在が現れない限り、今後とも手を替え品を替えて延々と続いていくのであろう。普通の商売では、他社の先をいく新しい事業を立ち上げると、昔なら3-5年はそれで優位性を保てたのだが、情報化の進んだ現在ではもしその新しい事業が成功でもすれば、他社の追従によりあっと言う間に追いつかれることとなる。
50年前の音源で、今でも大きな商売が成り立つビートルズが羨ましい限りである。
ラブ・ソング収録のI WILL をどうぞ。
The Beatles - I Will
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