すいません~、もう一人偉大なブルース・ギタリストを失念していました。
60年代、シカゴ・ブルースで有名なバタフィールド・ブルース・バンドやエレクトリック・フラッグに在籍していた、マイク・ブルームフィールドのことです。
驚異的な早弾きはないのですが、伸びやかで美しいギター・ソロはまるで歌っているかのように聴こえ、うっとりします。彼は、ブルースだけでなくジャズ(特にジョン・コルトレーン)やインドのラーガなどにも興味があり、これらのフレーズを演奏にまじえることもありました。この人も早逝の運命で、残念ながら1981年、37歳でこの世を去ります。多分ドラッグのやりすぎが影響したのでしょう。
今回は、1968年制作された、スーパー・セッションのアルバムを紹介します。
ソロ活動以外に、ボブ・ディランのレコーディング・セッションに参加したり、ブラス・ロックの雄ブラッド、スエット&ティアーズの創始メンバー、またレーナード・スキナードの初期3枚のアルバムをプロデュースし成功を修めた、キーボード奏者のアル・クーパーが、マイク・ブルームフィールドにセッション・アルバム制作を呼び掛け彼からの賛同を受け、2日間レコーディング・スタジオをブックしました。
1日目は無事終了したのですが、2日目にマイク・ブルームフィールドが体調不良(多分ドラッグの影響)ということでスタジオに現れませんでした。スタジオは2日間しかおさえていなかったので、急遽ピンチ・ヒッターとして呼ばれたのが、バッファロー・スプリングフィールドに在籍していたスティーブン・スティルスで、代わりにギターを弾くことになりました。そのため、レコードのA面は1日目のマイク・ブルームフィールドでのセッションが収録され、B面は2日目のスティーブン・スティルスが担当するセッションを収録するという変則的な制作になりました。
しかしそのことが却ってバラエティーに富んだアルバムとなったのではないでしょうか? エリック・クラプトンのアルバムのように、シングル・ヒットするキャッチーな曲がいくらか含まれていれば別ですが、普通ブルース一本で勝負するとなると大ヒットは到底望めないことです。結果、この手のレコードとしては異例の全米12位でゴールド・ディスク獲得となる大ヒットを修めました。
たった2日間のスタジオ・ブッキング、数名のセッション・プレーヤの確保と後日のホーン・セクションのダビングの作業など最低限の費用で大ヒットが成し遂げられてたので、レコード会社としては笑いが止まらず、この手のスーパー・セッションの制作がこの後よく行われました。
A面はマイク・ブルームフィールドのギターが炸裂、そして3曲目のHIS HOLY MODAL MAJESTYは、前年に死去したコルトレーンに捧げられたジャズタッチの曲で、あたかもコルトレーンがテナー・サックスで吹くようなフレーズを彼のギターで再現しています。またB面はスティーブン・スティルが在籍していたバッファロー・スプリングフィールド系のサウンドに近く、乾いたギター・サウンドが特長です。まあスティーブン・スティルスとしては急に呼び出され、その当日にジャム・セッションへの参加となったわけですから, 時間的に彼がいつもやっている以外の奏法では弾きようもなかったのでしょう。
そして、ロック、ブルース、フォークそしてジャズとなんでもこいのアル・クーパーはカメレオンのごとく、二人のギタリストのそれそれの個性に合わせるようにキーボードを絡ませていくます。
それでは一曲目のアルバート・シャッフルで伸びやかなギター・ソロ聴いていてみてください。思わずエヤー・ギターのポーズでフレーズ口ずさんでしまいます。
Mike Bloomfield, Al Kooper, Steven Stills - Albert's Shuffle
60年代、シカゴ・ブルースで有名なバタフィールド・ブルース・バンドやエレクトリック・フラッグに在籍していた、マイク・ブルームフィールドのことです。
驚異的な早弾きはないのですが、伸びやかで美しいギター・ソロはまるで歌っているかのように聴こえ、うっとりします。彼は、ブルースだけでなくジャズ(特にジョン・コルトレーン)やインドのラーガなどにも興味があり、これらのフレーズを演奏にまじえることもありました。この人も早逝の運命で、残念ながら1981年、37歳でこの世を去ります。多分ドラッグのやりすぎが影響したのでしょう。
今回は、1968年制作された、スーパー・セッションのアルバムを紹介します。
ソロ活動以外に、ボブ・ディランのレコーディング・セッションに参加したり、ブラス・ロックの雄ブラッド、スエット&ティアーズの創始メンバー、またレーナード・スキナードの初期3枚のアルバムをプロデュースし成功を修めた、キーボード奏者のアル・クーパーが、マイク・ブルームフィールドにセッション・アルバム制作を呼び掛け彼からの賛同を受け、2日間レコーディング・スタジオをブックしました。
1日目は無事終了したのですが、2日目にマイク・ブルームフィールドが体調不良(多分ドラッグの影響)ということでスタジオに現れませんでした。スタジオは2日間しかおさえていなかったので、急遽ピンチ・ヒッターとして呼ばれたのが、バッファロー・スプリングフィールドに在籍していたスティーブン・スティルスで、代わりにギターを弾くことになりました。そのため、レコードのA面は1日目のマイク・ブルームフィールドでのセッションが収録され、B面は2日目のスティーブン・スティルスが担当するセッションを収録するという変則的な制作になりました。
しかしそのことが却ってバラエティーに富んだアルバムとなったのではないでしょうか? エリック・クラプトンのアルバムのように、シングル・ヒットするキャッチーな曲がいくらか含まれていれば別ですが、普通ブルース一本で勝負するとなると大ヒットは到底望めないことです。結果、この手のレコードとしては異例の全米12位でゴールド・ディスク獲得となる大ヒットを修めました。
たった2日間のスタジオ・ブッキング、数名のセッション・プレーヤの確保と後日のホーン・セクションのダビングの作業など最低限の費用で大ヒットが成し遂げられてたので、レコード会社としては笑いが止まらず、この手のスーパー・セッションの制作がこの後よく行われました。
A面はマイク・ブルームフィールドのギターが炸裂、そして3曲目のHIS HOLY MODAL MAJESTYは、前年に死去したコルトレーンに捧げられたジャズタッチの曲で、あたかもコルトレーンがテナー・サックスで吹くようなフレーズを彼のギターで再現しています。またB面はスティーブン・スティルが在籍していたバッファロー・スプリングフィールド系のサウンドに近く、乾いたギター・サウンドが特長です。まあスティーブン・スティルスとしては急に呼び出され、その当日にジャム・セッションへの参加となったわけですから, 時間的に彼がいつもやっている以外の奏法では弾きようもなかったのでしょう。
そして、ロック、ブルース、フォークそしてジャズとなんでもこいのアル・クーパーはカメレオンのごとく、二人のギタリストのそれそれの個性に合わせるようにキーボードを絡ませていくます。
それでは一曲目のアルバート・シャッフルで伸びやかなギター・ソロ聴いていてみてください。思わずエヤー・ギターのポーズでフレーズ口ずさんでしまいます。
Mike Bloomfield, Al Kooper, Steven Stills - Albert's Shuffle
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