CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ギター殺人者、ロイ・ブキャナン

2015年05月14日 | AMERICAN ROCK/POPS
THE WORLD’S GREATEST UNKNOWN GUITARIST といえば、やはりこの人でしょう。そう、ロイ・ブキャナンです。トレード・マークのフェンダーのテレ・キャスターで、ブルース、ハード・ロックやカントリーなど、なんでもこなすことの出来るスーパー・ギタリストです。アルバムやシングルのヒットなどの商業的な成功を特に望まず、自身のやりたいようにアルバムを制作していったことから、UNKNOWN GUITARISTと形容されています。

当時エリック・クラプトン、ジェフ・ベックやゲーリー・ムーアなど名だたるギタリストから注目されていたことから、彼のギター・テクニックがいかに凄かったかはここで特に説明するまでもなく、容易に想像がつくものと思います。ソロ・ギターを溜めに溜めて弾き、ピークに差し掛かると圧倒的な早弾きに転じ音の連射が始まり、リスナーは音の弾丸を浴び続けることとなります。ジェフ・ベックのBLOW BY BLOWの邦題であった”ギター殺人者”とはロイ・ブキャナンに与えられるべき称号だと個人的に思います。

今回紹介するのは、1975年ポリドール・レーベルから発売された6枚目のLIVE STOCKと言うアルバムで、文字通りライブ盤です。当時、アトランティック・レーベルから移籍の話があり、 ポリドールとの契約を満了させるために出されたものです。

この手の話は業界ではよくあることで、条件の良い契約話が持ち上がると、スタジオ録音のアルバムを出す代わりに、手っ取り早くライブ盤を出し最後の契約を履行します。しかしながら、ロイ・ブキャナン自身がスタジオよりライブにおいて力が十二分に発揮されるギタリストであったことから、このライブ・アルバムは単に帳尻を合わすためのやっつけ仕事のレベルではなく、非常に出来の良いアルバムに仕上がりました。

その後、1988年の7月、警察沙汰のトラブルがあり留置場に入れられてしまい、当時彼がどのような心境だったかは計り知ることはできませんが、残念ながら、その留置場で首をつり自らの命を絶ちました。

アメリカの有名な白人ブルース・ギタリストでジョニー・ウィンターを除いては、何故か、デュアン・オールマンやスティーブ・レイ・ボーン、そしてロイ・ブキャナン達は短命という運命でした。ブルースの伝道師としてもう少し長生きしていてくれたならと思うのは私だけではないでしょう。

LIVE STOCK の中からHOT CHAを聴いてください。コテコテのブルースではなくこのような曲もいいですよ。

Roy Buchanan - Hot Cha



1986年ブルース専門のレーベル、アリゲーターから発売されたアルバム、DANCING ON THE EDGE, レス・ポールも弾いていますね。
一曲目は、ELPでおなじみのPETER GUNNを演奏してます。






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