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この期に及んでトリビュート・アルバムって必要?、ホワイト・スネークの“パープル・アルバム”

2015年07月02日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連
当時、ハード・ロックの最先端を走っていた、ディープ・パープルのイアン・ギランの後釜として無名の新人を大抜擢したわけだから、歌唱力は間違いなしに優れていただろう。

しかし、ハード・ロックのボーカリストとしては誰もが通る道、すなわち歳を重ねることによって、声量が落ちたり高音が出せなくなったりする。

数十年前の絶頂期のライブの記憶を持って、いざライブ会場に赴き、キーを落とした歌唱を聴くと誰しもガッカリするのでは?

このアルバムは、ホワイト・スネークがつい最近発売した、ディープ・パープルのトリビュート・アルバム“パープル・アルバム”というもので、パープルの過去の名曲をホワイト・スネーク流に焼き直している。

悪くはないのだが、個人的に1曲目のバーンがいただけない。デヴィッド・カヴァーディルが3期パープルに参加した記念すべき1枚目のアルバムからの大ヒット曲なので、これを外す訳にはいかないということは理解できるのだが。

もともと、バーンは当時相方であったベースのグレン・ヒューズとダブル・ボーカルで歌う楽曲で、グレンが高域を受け持っていた。また、デヴィッド・カヴァーディルはもともと中域の音をブルージーにかつパワフルに歌うタイプであるため、この曲を現在の歌唱力のレベルをもって一人で歌いこなすには無理があったのではと思う。

もし、1974年のパープルのアルバムを知らないのであれば、それなりには楽しめるのかもしれないが。

個人的には、1980年のライブ IN THE HEART OF THE CITY あたりが、デヴィッド・カヴァーディルが自分好みの楽曲を余裕を持って歌っていたので好感が持てました。また当時元パープルのジョン・ロードやイアン・ペイスもホワイト・スネークのバンド・メンバーで、パープルの時と比べて控えめながらも、ベテランらしくそれぞれ引き締まった演奏をバンドに提供していたと思います。ギターのミッキー・ムーディーもソロでいい味出しています。

1980年のライブだけでなく、1978年のハマー・スミス・オデオンでのライブも含めた2枚組のレコード・アルバム

あなたは、この“パープル・アルバム”を聴いてどう思われるでしょうか?

Whitesnake - Burn (Official Audio) (The Purple Album / New Studio Album / 2015)


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