CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

土曜の昼下がりにCHASE

2015年12月26日 | AMERICAN ROCK/POPS
60年代末から70年代のブラス・ロックといえば、シカゴを筆頭に、ブラッド・スエット・アンド・ティアーズやタワー・オブ・パワーなど、ジャズやファンクの要素をロックに取り入れニュー・ロックの旗手としてそれぞれ大活躍した。

そこで忘れてはならないグループがある。

それは、トランペット奏者のビル・チェイスが中心となり設立した9人組の、チェイスという名のブラス・ロック・グループである。

シカゴ、ブラッド・スエット・アンド・ティアーズやタワー・オブ・パワーのホーン・セクションは、トランペットにサックスやトロンボーンが組み合わさった、どちらかというと音程的にバランスが取れたアンサンブルであったが、チェイスは、ホーンセクションにトランペットだけの4管編成を採用し、それらが奏でるハイノートのアンサンブルで勝負する独特な特徴を持ったバンドであった。

1972年、ヒット・シングル、GET IT ON(黒い炎)を収録したデビューアルバム、CHASEは全米22位とジャズ系のバンドとしては大健闘。

バンドは、その後2枚のアルバムを出した後、残念ながら飛行機事故による主要メンバーの死去により消滅してしまった。

ところで、70年代は、ロックとジャズやクラッシックとの融合とか、シンセサイザーやメロトロンなど新しい電子楽器を取り入れたり、少し過激な歌詞を採用したり、各バンドが色々と工夫をし、新しいサウンドを次々と出してくれたので、次作ではどのような試みがなされるのか、いつも新譜の発売が楽しみであった。

現在は?と言うと、あまり進んで最近の洋楽を聴かないこともあるのだが、印象に残る曲はほとんどない。今すぐ思いつく曲といえば、恥ずかしながら、テレビなどで散々取り上げられたディズニーのLET IT GO ぐらいである。

テレビの番組でのバック・グラウンドやコマーシャルに使われる楽曲は、昔のヒット曲を使う例が多い。現在の曲の制作に関しては、アイデアがほとんど出尽くしてしまっているため仕方がないといえば仕方がないのだが、どれも同じように聴こえるためだと思えるのだが…  そのため、今流行りの曲よりは、過去の名曲のアレンジを現代風に焼き直してでも使う方が、インパクトがありまた視聴者に印象をより多く残せるという判断であろう。

チェイスのGET IT ON(黒い炎)もちょくちょくテレビのコマーシャルに使われていた。

70年代に聴いたニュー・ロックが今ではクラッシック・ロックと呼ばれ、さらに20年後には化石ロックと称されるかもしれないが、化石となって永遠に生き続けるのである!

などと書き綴り、急にテンションが上がる今年最後の土曜日の昼下がりであった。

Chase - Get It On


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