CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

たまには童心に返ってアニメは如何?

2015年12月28日 | JAZZ・FUSION
この家には私を除いて、ロックやジャズを楽しんで聴く人はいない。

私の家族の洋楽に関する認識といえば、まあビートルズなんかは、学校の英語もしくは音楽の教材に使われることが多いので多分知っているだろう、またテレビの番組やコマーシャルで洋楽がバックに使用されるときなども、“ああー、これが昔の洋楽のヒット曲なんだな。” と言う程度のものである。

こちらの趣味を彼らに押し付ける気持ちは毛頭ないのだが、私が昔から数多く買い集めたレコードやCDの中から聴いて、“これなかなか良い ね。”なんて言われたら、どう表現すれば良いのか適切な言葉が浮かばないのであるが、 何と同志がここにいるではないか!となんとなく小さな幸せを感じるのである。

とある日、子供が何かの曲をハミングしていたのをフト聞いた。

何とそれはイエスのROUNDABOUTではないか!ロックなんて真剣に一度も聴いたことのない人が、イエスの曲を口ずさむなんて!!

話を聞いてみると、“ジョジョの奇妙な冒険”というアニメのエンディングにそれが使われていて、メロディーを覚えたらしい。

そういえば、この漫画のタイトル、かなり遠い昔に聞いたような微かな記憶が?

早速調べてみると、漫画家の荒木比呂彦氏が1986年から少年漫画雑誌ジャンプに連載していた作品で2004年まで連載され、2005年からは、ウルトラ・ジャンプという、購読対象年齢が上の漫画雑誌に移り、現在も連載中とのことである。

人気があったため、テレビでのアニメやゲーム化もされている。

イエスのROUNDABOUTは、2012年から13年にかけてファースト・シーズンとしてオンエヤーされたシリーズに使用された。この曲をエンディングに使うアニメとは一体どのようなものかと興味が湧き、DVDレコーダーに以前子供が録画してあったものを早速見てみることにした。

話の筋は、特殊な能力を持った主人公が相反する邪悪な組織のメンバーと次々に対戦するという、ゲームにし易い筋でもある。またアニメの登場人物も”ニュー・アニメ”と言うか結構ユニークなタッチで描かれていて、また漫画のコマに出てくる擬音も音声だけでなくアニメの映像として画面に出てくるのである。

それから、この作者が結構音楽好きみたいで、登場人物や話に出てくる固有名詞などに、ロック・ミュージシャンの名前や関連の言葉がそこかしこに出てくるのである。

例えば、主人公と結婚する女性の名前は、スージーQ(スージー・クアトロから拝借)、登場する脇役の名前に、ポコ、トン・ペティ(トムペティ)、ダイヤー、ストレイツナ、サンタナ、ロギンスとメッシーナ、カーズ、ポルナレフ、イギーなどなど。また、面白いところでは、鋼線のベック(ワイヤードのベック)とか鋼線入りのダン(スティーリー・ダンのこと)なんて人が登場しロック好きの御仁はニヤリとする。

じっくり見ていると、結構ユーモアに溢れている箇所もあり完全に子供向けとは言えない内容と思うのだが、いい年をした大人が“ジョジョの奇妙な冒険”よく見ていましたと胸を張っても言うのも少し抵抗が…

でも、まあたまには、いいっか。

2013年から14年にかけて放送されたセカンド・シーズン第一クールのエンディングには、バングルスのヒット曲、WALK LIKE AN EGYPTIANで、第二クールには、パット・メセニーのLAST TRAIN HOMEが使われていた。

ジャケ裏、LAST TRAIN HOMEは3曲めに収録

パット・メセニーという名前は聞いたことがあったが、彼の音楽はそれまで聴いたことがなかった。この素晴らしいジャズ・ギタリストを教えてくれたジョジョにこの場を借りて感謝したい。

彼は1954年生まれのアメリカ人ギタリストで、ブラジルの音楽に影響を受けたジャズを演奏する。

LAST TRAIN HOMEが収録されたアルバム、STILL LIFE (TALKING)はパット・メセニー・グループ名義で1987年に出され、全米チャート86位、ジャズ・チャート1位でゴールド・ディスク獲得。そしてベスト・ジャズ・フュージョンの部門で見事グラミー賞を受賞。

LAST TRAIN HOMEの短縮版
ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダースエジプト編ED


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