スリー・ドッグ・ナイトといえばダニー、コリーのチャックの3人のボーカリストがフロントマンとなり自前のバンドがバックを固める編成となっている。特徴としては他のアーティストのカバーが基本で、3人のボーカリストがそれぞれ気に入った曲を発掘し彼ら3人の総意に基づいてアルバム収録曲が決定される。
特に新人アーティストに関する目利きがよく、彼らによって取り上げられた曲がヒットする事が多く新人たちのオリジナルのバージョンも同様に注目を集めさせる有難い存在だった。
特にエルトン、ハリー・ニルソン、ランディー・ニューマン、ポール・ウィリアムスにラス・バラードらはかなりその恩恵を受けた。
本日はスリー・ドッグ・ナイトの1974年の8枚目のオリジナル・アルバム、Hard Laborでも。
(中々難産みたいで....)
(おぉ〜!出てきた、出てきた、ニュー・アルバムだぁ〜!)
(カルテの特記事項にはStrangest Birth on Recordだって。やっぱり普通じゃなかったんだ!)
このアルバムではアメリカではまだ無名だったレオ・セイヤーのThe Show Must Go Onを取り上げ全米4位のヒットとなり、レオの後のアメリカ進出に道筋をつけた。
とは言え、毎回同じ趣向だとやっぱりリスナーに飽きられるリスクもあるってことで、今回プロデューサーにラズベリーズや後期のハード・ポップ時代のグランド・ファンクのアルバムをプロデュースしたジミー・イエナーを起用し、売れ線のポップ・アルバムとして手堅くまとめ上げられた。
全盛期と比べると人気に少々翳りが出始め出した頃とは言え、アルバムは全米20位とまずまずの出来。
コンスタントにヒット・アルバムを作っていくって中々大変な事で、それ故Hard Laborってアルバム・タイトルが付けられたのかな?
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