CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Rock On!

2024年02月11日 | BRITISH ROCK

60年台の人気バンド、スモール・フェセスを脱退したスティーブ・マリオットはピーター・フランプトンらと新バンド、ハンブル・パイを結成。

イミディエイト・レーベルからデビュー・アルバムを含む2作を出すも、1970年レーベルが倒産したためアメリカのA&Mレーベルと契約。

その彼らの1971年に出たA&Mからの2作目がRock On。

このアルバムからスティーブがバンドのイニシアチブを取り始めよりブルース・ロック色が強まる事に。

その結果音楽の方向性が異なることで、ピーターは次のライブ・アルバムの後バンドから脱退する事になるのだが、A&Mに所属することで北米マーケットでの認知度も上がり、この後しばしの間彼らは快進撃を続ける事に。

いつ聴いてもスティーブの力強いソウルフルなボーカルに惹かれる。

最高!


再び登場!

2024年02月10日 | West Coast Rock

スティーブン・スティルス、ニール・ヤングにリッチー・フューレイらが中心となって1966年に結成されたロック・バンド、バファロー・スプリングフィールド。

同年に出たデビュー・アルバムもまずまずの成果を収めた。

その彼らの翌年のセカンド・アルバム、Buffalo Springfield Againもカントリー、フォーク、ロック、ソウルやR&Bだけでなく時折サイケデリックな香りも漂わせる先進的なサウンドを用いバラエティーに富んだいい作品に仕上がった。

この後バンド内の対立やお決まりのドラッグでのトラブルなどでバンドの求心力は弱まりやっつけ仕事の感があったサード・アルバムを最後に解散。

もう少しバンドが長く続けば凄いアルバムが生み出されたかも知れないけれど、前身バンドの良きエッセンスがその後のそれぞれの音楽活動にうまく受け継がれた事によりそれぞれが成功を収めたので、結果オーライって感じですかね。


今聴いても熱い、その2

2024年02月09日 | BRITISH ROCK

1964年7月フォンタナ・レーベルからハイ・ナンバーズ名義でシングル・デビューを出すも全く売れなかった。 


同年11月マネジメントを変えて、ブランズウィック・レーベルからザ・フーとして仕切り直し、翌年に出した数枚のシングルがそれぞれヒットしついに年末の12月にはアルバム、My Generationが登場。

彼らの荒々しく直線的なロックが新鮮に受け止められファンを増やし、新しいロック・スターの誕生となった。 


今聴いても熱い

2024年02月08日 | AMERICAN ROCK/POPS

1975年のアルバム、Born To Runの大ヒットを受けて熱が冷めぬうちに直ぐにでも次作のレコーディングに取り掛かりたかったブルース・スプリングスティーンではあったが、マネージメントのトラブルで裁判沙汰となり問題が解決しアルバム、Darkness On The Edge Of Townが完成したのが3年後の1978年だった。

とは言え、裁判が終結しブルースの望み通りにすべてがクリアーになり前作のヒットに貢献したジョン・ランドゥによるプロデュースされたこのアルバムは時間がかかったものの満足のいく内容に仕上がったと思う。


流行に先駆けて

2024年02月06日 | ROLLING STONES関連

本日はストーンズの1967年の問題作とも言えるTheir Satanic Majesties Requestでも。

(1986年3月に西ドイツで初めてCD化された)

シカゴ・ブルースのようなR&Bのカバーだけでなくオリジナリティーを追求していくべく自作曲を増やしていく過程で当時流行り始めたサイケデリック・ムーブメントに乗っかりアルバムを制作したって感じですかね?

特に8分40秒に及ぶ5曲目のSing This All Together (See What Happen)なんてかなりサイケデリックに攻めていてる。

発売当時なら殆どのストーンズ・ファンが一体何事?って思っただろうが、それから60年近く経てばこれもありだったと考え直すだろう。


流行なんて関係ない

2024年02月05日 | PROG ROCK

本日はジェスロ・タルの1978年の11枚目のスタジオ・アルバム、Heavy Horsesでも。

彼らの前年のアルバム、Song From The Woodからスタートしたトラッド系フォーク・ロック3部作の2枚目に当たる作品で、9曲に小分けされたそれぞれの曲は聴き易くなっている。

1970年代後半のパンクなどニュー・ウェイブ真っ盛りのロック界で流行なんて関係ないとルーラル・エリアでの住民に捧げるが如くトラッド系のフォーク・ロックで勝負! 彼の地で暮らす人々の琴線に触れる何かが曲に込められているのだろう。

またダリル・ウェイがゲストとして2曲でバイオリン・ソロを披露していてプログレ・ファンをも喜ばせる。

己の道を貫き通す貫禄の一枚とも言える。

 


それなりにアラン・パーソンズ・プロジェクト

2024年02月04日 | PROG ROCK

アラン・パーソンズ・プロジェクトの1978年の3枚目のオリジナル・アルバム、Pyramid。

(これだけピラミッドがあれば、ピラミッド・パワーの御利益が得られるのは間違いなし!)

エジプトのギザのプラミッドに焦点を当てたコンセプト・アルバムで、ポップでスムーズな展開でいつもの彼ららしさ全開。

とは言え前作のI Robot(全米9位)と比べるとそれぞれの曲にキャッチーさが少々足りなかったかな?

それでも全米26位にランクされ、そこそこヒット。それなりに面目は保てたのではないかと。

これぞピラミッド・パワー!


テレビの力

2024年02月03日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

1989年、普段エレキ・サウンドで人気を博しているロック・アーティスト達の新たな面を引き出そううとUnpluggedと称しアコースティックなサウンドで再構築した彼らのライブ・ショーがMTVでオンエヤーされた。

番組はシリーズ化され1992年にはクラプトンがUnpluggedに挑む事に。

自作曲のLaylaやブルース・ナンバーのカバーも泥臭さを感じさせないリラックスした雰囲気でアレンジされた都会向きのサウンドとなり、これが功を奏して一般的なリスナーにもアピールし放送後に映像化や音源化されたメディアが飛ぶように売れたのかな?

これを機に更なる大物アーティストも次々にUnplugged化していく事に。

ちなみに全世界でこのアルバムが何と!通算2600万枚ほど売れたらしい。

今やインターネットにかなりテリトリーを侵食されたテレビ業界もこの時代は無敵だったのだと改めて思う。


大騒ぎに膝までどっぷり(Knee Deep In The Hoopla)

2024年02月02日 | AMERICAN ROCK/POPS

70年代は何とか乗り切れたジェファーソン・スターシップも、80年代となるとロックのトレンドはポップさがより求められるMTV全盛の時代に突入しうまく対応できなかった。

行き詰まったは彼らは1984年に中心メンバーのポール・カントナーがバンドから脱退したのを機に、バンド名をシンプルにスターシップと改名しポップ路線に躍り出る事に。

1985年のアルバム、Knee Deep In The Hooplaはそれまでの芸風と異なるかなり弾けたもので、アルバムは全米7位、シングル・カットされたWe Built This CityとSaraはチャート・トップを飾る大ヒットとなった。

とは言え、はっきり言ってレコード会社に売れ線を無理やりやらされている感ありありで、長続きはしなかった。

大ヒットしたものの、We Built This City🎵っていつも通りハリのあるボーカルをレコーディングで披露したスリック姐さんも何かが違うってさぞ困惑した事だろう。

でこのアルバム、どうよ?って問われると、嫌いじゃない。

来日記念のバンド・メンバーによるオートグラフの寄せ書き。これって自筆ではあるものの印刷されたものなんだけれど、昨年ヤフオクに出品され三千円ほどで落札されたので驚いた。ところでグレース姐さんのオートグラフとてもじゃないけれど一目見ただけではGraceって読めないね。


弾返してもらえる?

2024年02月01日 | Southern Rock

無名バンドから一気に大成功を成し遂げたレイナード・スキナード。

“いろいろ困難なこともあったけれど、仕事に励めばツキも変わる。

もう大丈夫、無茶はしない。だから俺の弾丸、元あったところに戻してくれる?”

とでも言っているような歌詞ですかね?

本日はアルバム・タイトル曲でもあるGimme Back My Bulletsが収録された1976年のレイナード・スキナードの4枚目のスタジオ・アルバムでも。

ギターのエド・キングがバンドから離れ6人編成となり、またプロデューサーもアル・クーパーからトム・ダウドに変わったことからそれまでのアルバムと比べてサザン・ロック特有の泥臭さが薄らいだように感じる。

また、このアルバムにはかってのFree Bird、Sweet Home AlabamaやSaturday Night Special などシングル・ヒットしたキャッチーな曲がなかったので更に地味に感じたのか残念ながら前作よりは売り上げが落ちたそうな。

とは言え、それぞれの曲の出来は悪くなく泥臭さの薄れたあっさり目のサウンドはドライブのお供には最適かも。車のカーステでよく聴いたね。