プロジェクトのメンバーに、「せっかちな人」が一人いるだけで・・・
ほんの少しだけ雰囲気が変わる。
気忙しく、なんとなく気を遣いながら仕事をしなければならなくなる。
だから、とても「疲れる」。
食事時間は、人の三分の一の短時間で、どか喰いをして、自分の容器をさっさと
かたずけてしまうので、周囲の人が落ち着いて食事ができない気分になってくる。
早く食べて、次の作業にかからなければならない的な・・・「切迫観念」が芽生える。
せっかちな人は、いつも“健康的な食事時間”を保持しようとしない。
また、せっかちな人は、落ち着きがない。
落ち着きがないと・・・・端からは“自信がない”ように見えてしまうときがある。
集中していれば、何も問題はないが・・・時々、パニックまではいかないまでも、
タイミングをずらしてしまったりすることも多く、作業時間を余計につぶしてしまう。
それは、やはり何かの精神的なプレッシャーがあるとも言えなくはない。
歯を食いしばって、一生懸命になっている姿は、周囲を緊張させるケースもある。
余裕が無いというか、力が入りすぎているというか・・・・
どちらにしても、「せっかち」という性質が、根底の性格と連動して、少しばかりの
影響をスタッフメンバーに与えてしまうのだ。
たとえ(かなり)経験を積んだ人も、それは変わらないようで・・・・
やはり、「せっかちさん」は、いつも「せっかちな行動」を繰り返している。
一番顕著なのは、人の話を最後まで聴かず、自分の意見を(先走って)言ったりする。
または、話の途中で、相手を肯定したり、否定したり、とにかく「忙しい」(笑)。
人の話は、基本的に最後まで聴いた方が良いように思う。
落語ではないが、話には背景があったり、裏事情があったり、どんでん返しもあるから、
短絡的な発言は、人を傷つけることもある。
しかし、「せっかちさん」は、自分のそういう傾向に気がついていない。
スタッフメンバーは「まただ」と感じるが、常に指摘はせず、先輩だったら強くも言えず、
なかなか厳しい状況に なることもある。
私は、そういうとき、いつも笑いに変換するが、厳しい雰囲気(?)を通らないと
いけないときもある。
実際、粘着型の「せっかちさん」には、何度も突っ込まれるし・・・(笑)。
重箱のスミをつつくように反撃され・・・うとまれることさえあるのだから。
人間は、誰も・・・自分を正当化しようとする気持ちが働くので、部下の人からすれば、
なかなか指摘することは厳しいかもしれない・・・。
しかし、正直に言ってしまうと、風通しの悪い現場ではある。
統計的なことを言ってしまえば・・・・(決して悪口ではないが)・・・
せっかちな人は、生活習慣病に、人よりも早くなってしまっていることが多い。
糖尿病や、脂肪肝など、「せっかちさん」ならではの数値があるようにも思う。
コレステロール値や、乳酸値も、高そうだ。
食事同様に、飲酒の速度も速く、「ゆっくりと味わう」というよりも、「喰らう」や
「あびるように飲む」というのが、せっかちさんのスタイルのような印象がする。
脳に満腹感が伝達する前に、暴飲暴食危険信号が 点ってしまうのだろう。
心は、常に「ゆったりと穏やかな状態で、自信をもって、冷静に対処していかないと」、
たとえせっかちではなくても、「せっかちさん」と同じような行動をとってしまうだろう。
結果オーライであれば、問題はない。
しかし、周囲の人に対する影響に気がつかない限り、自分にとってはマイナスになる。
性格を直す必要はないけれど、対応の仕方を熟考して、より良いスタイルを構築すると
より周囲からの「信頼」を得られるように思う。
仕事の現場は、常に緊張感に満ちている。
その緊張感に打ち勝ってこそ、新しい結果と、充足感が得られるはずである。