男の「嫉妬心」

2010年08月23日 | 仕事 -

よくわからない男性という生物の特性。

男女間の愛情を基盤とした「嫉妬心」ではなく、
ある意味では「社会の中での立場」を重要視して、
自分を誇示するために、突発的に発生する激情のようなもの・・・・。




一般的に言えることであるが・・・・
企業の中や、大きな集団の中では、自ずと序列が出来上がっていることが多い。
そういう時に、そのピラミッドの中盤や上段、そして、頂点にいる人々の反応は、
結局「人間性」が反映されることになる。

度量が大きい・・・、包容力がある・・・、リーダーシップがある・・・、
人々の目標とされ、常に“輪”の中心にいる人には、顕著な特徴があるようである。
その特徴は、常に一長一短あっても、やはり想定内の発想ではない“特別な魅力”が
備わっていることが多いように感じる。




その反対に、典型的なマイナス点として挙げられるのが、「嫉妬心」である。
他の言葉で表せば、たくさんの表現ができるけれども、あまり心地の良い言葉ではない。
「ねたみ」「ひがみ」「そねみ」「やきもち」「やっかみ」「劣等感」・・・など。

しかし、男性には、女性にはない特別の反応があるようである。
特に、男同士の場合にみられる“不思議な空気感”を、時々感じることがあるのだ。
相互にみられる心の奥底に隠された「感情のやりとり」のことである。
あまり、建設的ではないが・・・・その反応のおかげで、その人の立場やプライドは、
守られていることがあるのだろう。
微妙に交錯する人と人とのやり取りが、なぜか真夏(猛暑)なのに、ヒヤッとした感覚を、
植えつけてしまうことも しばしばである。

立場のある人や、背負っているものが多い人ほど、屈折した「嫉妬心」に走る傾向が強い。
また、上記と全く反対のケースだが・・・立場のない人で“頑張りすぎている人”にも、
同様のような傾向が見られることもある。 
その先にあるのは、やるせない無常感と、燃えつき症候群に似た複雑な感情だ。
とにかく、序列に作用して、神経質になりすぎるのも、男性に多い反応だと思う。



私は、最近・・・・「執着心」ということを良く考える。
頻繁に感じるし、自分の中でも“大きな位置を占めている”ことを認識しながら・・・
日々を過ごしている。
この執着心は、「嫉妬心」と、いつもお友だちのように、お手手をつないで闊歩している。

何が目的で、どういう状態によって帰着できるのか・・・
人それぞれの価値観と、生き様に反映されている。




今日も、大人としての対応をしながら、お互いの駆け引きの後に、終結したトラブル!
結局は、「損得を一番に考えた人が、さらっと謝罪をして、ことを収めた」。
そうすることに抵抗感のない人だとは思っていたが・・・・・
裏では、うまく立ち回っていることが、あからさまに感じとることができたために、
私には快適な会合であるとは思えなかった。
誠実な態度には、思えない場面もあったりしたのも事実である。
しかし、結局・・・前進するためには、私も、相手も、歩み寄る必要があった。

そして、仕事上の立場としては、納得させられるべきレベルのものであったことが、
何よりも良かったことだと思っている。



人は・・・・「選択すること」の連続だ。
毎日、何かを選択しながら、生きているのかもしれない。

たとえば、どのような感情の対応にも、“臆することなく対処できる”としたら、
自分自身も(少しは)度量が大きくなったと いえるのだろうか・・・・。