「世界市民」

2010年08月29日 | 言葉 -


   われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして 世界市民なり。


           < by ソクラテス (古代ギリシャの哲学者) >




ソクラテスと言えば、「無知の知」で有名。
知っていることと、知らないことについて、深く探求していた彼の言葉は、
死後の世界についても言及しており、彼の発言は常に注目を集めていた。
私にとっては、興味深い発言がたくさんある。
しかし、残念なことに、彼は自分で書籍を一切残していなかったために、
弟子のプラトンなどによっての対話集(何人かによって書かれた本)によって、
ソクラテスの人物像をイメージしていくのみである。

時代や国籍が違っても・・・、ものすごく長い時間が経過していても・・・・、
人間の「心理」や「哲学」などについては、基本的に「変わることのない事柄」が
垣間見えるために、誰もに共通する「人間」や「生き方」を考えさせられることが
多々あるのが 不思議なことである。
それは、とても純粋でありながらも、一本の“芯が通っている”ような印象がする。
シンプルであり、同時に、奥深い世界観である。