「挨拶」は礼儀!

2010年08月26日 | 仕事 -

きちんとした挨拶をしない代表(経営者)がいる会社では、社員の教育が滞って、
心のこもった挨拶ができない正社員が多いように 思う。

             ※あくまでも 私個人が見てきた 統計的な印象である。

子供は、親の背中を見て育つように・・・・
社員一人一人は、(自然と)経営者の背中を見ているし、常に意識している。
大学を卒業して、たいした社会経験もしないで入社した社員は、そのカラーやスタイルに
完全に毒され、それが“通例のことだ”と 勘違いをしてしまう人もいる。
要するに、その人の世界は、自分の会社の経験だけなので、仕方がないと言ってしまえば、
仕方がないのだ。 当然の流れである。
決して悪口ではないが、大海を知らない○○の中のカワズ・・・のようなものである。



挨拶は、社会の中で、人間関係を円滑にするために必要な「礼儀」であり、
基本的なマナーでもある。
時として、その人の品格や礼節をはかる指針にもなるし・・・
時として、全く儀礼的な慣習として 認識されることもある。
しかし、やはり、人と人が関わる接点では、必ず必要な「心ある“やりとり”」として、
挨拶は 常に“大切なものだ”と感じている人が多いのは 事実である。
にもかかわらず、それをしない会社がある。
実際、あるのだ。

挨拶は、目と目をあわせて、言葉や動作であらわすもので・・・・
たとえ儀礼的であっても、そこから雑談がうまれたり、関係が親密になることもあるのだ。
だから、私自身は、相手の心を和らげる効果がある「大切な礼儀の一つだ」と考えている。



会社の中で、「ダメな会社」を知る幾つかの項目(チェックポイント)があるが・・・
その一つに「挨拶」はいつも含まれている。

しかし、実際は、「挨拶をしない代表」や、「挨拶ができない社員」が、たくさんいる。
完全なる大人なのに・・・・ いい年をした年長者であっても・・・・そうなのだ。
「おはよう」「おつかれ~」――そういう代表や上司の「簡単な言葉がけ」だけでも、
会社内の雰囲気と、人間関係は大きく変わっていくものなのに・・・・。
しないのか、できないのかは・・・解らないが、私はそういうケースを、頻繁に経験する。
だから、本当に切なくなって、とても残念に思うのだ。

親に、ちゃんとした「躾(しつけ)」をしてもらわなかったのだろうか。
学校では、教えてもらわなかったのだろうか。



私にとっては、「ごくごくフツーのことだ」と思っていることが、日常生活において、
「そうではない」という事実に遭遇すると、(当然ながら)非常に疑問に感じてしまう。

これは、個々の固定観念や価値観の問題ではなく、社会全体の風習や慣習にもからみ、
道徳観念にも影響する“重要な問題ではないか”と思ってしまうぐらいだ。
なぜならば・・・・「挨拶」というものは・・・・
相手に対して「心を配る(気遣い)」こともできるし、「礼儀をつくす」ことにもなるし、
人間が生きていく「作法を教える」ということにおいても、関係してくる事例だと思う。
だから、つい相手や周囲の人の態度に、私自身が反応してしまうのだろう。
実際、挨拶をされないと、(嫌われているのかと)多少は不安な気持ちが芽生えたり、
私が挨拶しても返礼してもらえないと(やっぱり)不快だし、相手の品格を疑ってしまう。



何故、このように、風通しの悪い社会になってしまったのだろうか。
人情が薄く、“世知辛い”とも 思う。
そんなことを、挨拶をしない代表の顔を見るたびに、強く感じる私がいる・・・。